がっつりバトル! 幻想種、氷の妖魔・その2
祝福サーチ!
うん。案の定だな。
ノイズが酷くてほとんど情報わからん。
名前くらいか?
ラービーナ・ニウィス。
きっと、女神の加護持ちチート転生者の俺よりも格上。
間違いなく俺が女神さまの足を引っ張ってますねコレハ。
生き残ったら少しは鍛えよう。うん。
しかし鑑定したこと自体はムダにはならなかった。
上の女の子な部分が本体。
これはさすがの俺でもすぐにわかった。
問題は下半身のゴーレム。
てっきり変身というか第2形態のようなノリかと思ってたんだけど。
あれ、守護精霊じゃん。
「もう! お兄さん、わたしを無視して考え事なんて酷いじゃないですか。もっとちゃんと相手をしてくれないと、わたしだって怒っちゃいますよ?」
セリフは可愛いけど行動は凶悪~!
立ってたトコの床が抉れちまったい。
しかし困った。
デカブツの定番、部位破壊を狙おうと思ってたのに。
あの感じだと、寄生してる感?
なら、ゴーレム部分を破壊しても実質ノーダメじゃなかろうか。
つまり本体を狙わんとアカン。
精密射撃かぁ。どうだろう?
確認もかねて、いっちょやってみっか!
術式“炎の矢嵐”祝福バージョン!
お?
大量の火属性の矢が一斉にラービーナの本体に向かっていく。
祝福、一応だけど機能してるねぇ。
まぁゴーレムの腕で普通に振り払われたけど。
だが確認したいことは成功した。
さぁ、こっからちょっとマジでいくぜ~?
術式“炎の矢”
「お兄さん? その程度の術式じゃ、何度繰り返してもわたしには届きませ―――まぁ!」
術式“風の矢”
術式“風の矢嵐”
術式“氷の矢嵐”
術式“氷の剣舞”
「これは―――むぅッ!」
術式の……式陣をいじくりまわして遊んでいたときに気がついた。
式陣って、図形というか呪文というか、とにかくそういうのがダブってる部分あるんだよね。
気分はパズルゲームの連鎖。
新たに式陣を展開するのではなく、変化させて。
まだまだいくよー?
術式“大地の剣舞”
術式“紅蓮の剣舞”
術式“荒れ狂う翡翠の爪牙”
「ぐッ!? この……ッ!!」
術式“乱れ飛ぶ氷嵐の剣閃”
術式“黄昏穿ち貫く銀の閃光”
術式“傲慢なる裁きの闇光”
黒い図形の式陣、その中央が裂ける。
その内側から覗き込んでくるのは赤い瞳。
からの、目からビーム!
定番!
しかし……直撃はしなかったか。
祝福で、ヤツの頭を撃ち抜くように指定したハズなんだけど。
貫いたのは本体の腕。
当たりはしたけど完全ではない。
ふーん、そういう感じ。
しかし、胡散臭い骨董品商人から購入した術式指南書。
ボロボロだったのを苦労して再構築してみたけれど。
んんー。なかなかガチの術式ラインナップだわ。
強い。
相手が並みの魔獣なら跡形も残らなかっただろうに。
目からビームで消し飛ばした腕、もう再生してらぁ。
半端な攻撃は無意味か。
無制限に回復されるならそうだろう。
回復されるならね。
さて、どうやって攻略しようかな?




