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どきどき探索、氷の精霊遺跡・その3

 通路はそこそこ広め。


 当たり前だけど薄暗い。


 灯りが必要だね。


 本来ならば。




 この遺跡、まだ仕掛けが生きている。


 その気になれば、壁の灯りっつーか、燭台? この小さい灯籠みたいなの、なんて呼べばいいのやら。


 とにかく、点灯可能。


 なんだけど。


「どうかねぇ。ジイさんたちのほうにどんな影響でるかわかんねーからなぁ」


 ね!




 まぁ、準備はしてありますけどね。


 てれってってー! ペンライト~!


 ご安心下さい、ご当地素材のみの設計でございます。


「小さいわりになかなか明るいじゃないか。松明のように全方向とはいかないようだが」


 ベルトにぶら下げることのできる、小さなカンテラもありますよ?


「あら、可愛らしいわね? それ、貰えるかしら。私、盾持ちだから……手を塞ぎたくないの」




 わかりやすい遺跡な通路を進む。


 今のところトラップらしきものは無い。


 普通の通路って感じ。


 が、それもしばらく進むと嬉しくない歓迎と遭遇。


 んー、どうみても人間だったものでございます。


「襲撃とやらの犠牲者か。服装からして鎧付きはルジャナ帝国の兵士だろうな。デザインに面影がある」


「他は区別つかねぇな。どうよデュラン?」


 サーチ!


 うん、精霊信仰のシンボルか。


 神官と戦士、それぞれの階級でちょっと違いがあるけれど、水と氷を表してるならコッチがそうだろう。


「なら、残りが襲撃者ね。それにしても……二千年なのでしょう? よく腐らなかったものね? ヒドイ臭いだけれども」




 昔、なにかの雑学で見たな。


 南極とか寒いところだと、細菌が活動できなくて物が腐らないらしい。


 あと放射能とかもだったかな? 生物が活動、あるいは生存できない環境では細菌や微生物だって例外は―――あ。




 術式“穏やかなる生命の領域”ッ!




「「―――ッ!?」」


 いい反応だ。さすがだね。


 武器を構えて背中合わせにスタンバイ。


「……で、これはなんなのかしら? 説明してくれるのでしょう?」


 そりゃね。でもちょっとまってね。


 霊気の蝶を一匹ふわり。


 奥のほうに飛ばしまして……術式の領域外。よし。


 空間を識別。


 ……うむ。病原菌やら放射能のような、直接人体にヤバい影響が出る要素は無いけれど。


 温度。


 マイナス40度だってさ。


 うろ覚えだけどさ、低温の限界ってマイナス300度とかその辺じゃなかったっけ?


 限界値の1割でもマイナス30度。


 それでも充分危険だろうに。


 それ超えてんの?


 これ、空気吸い込んだら肺と脳ミソ凍るんちゃうかい?


 やべぇ……保温の指輪してなかったらアウトだったかも。




 と。


 いう話をザックリしたところ。


「あー……そうか。お前に貰った指輪の効果ですっかり忘れてたわ。なんだか今日は息すんの楽だな~とは思ってたけど」


「二千年前の死体が腐らないくらい、だもの。肺が凍ると言われても、納得するしかないわね。フフ……指輪、壊れたらどうなっちゃうのかしら。ね?」


 霊気のガードがあるとはいえ、マイナス40度だもんなぁ。


 頑丈な鎧でも、暑さ寒さは防げないんじゃないかな?


 つまり、俺たちも一緒に地面に並ぶことに。




「そして、低温とは別に空気に毒が混ざっている可能性を考慮してこの術式か。腐れ沼のとき以来だな」


 ウィルスや細菌の話をしてもアレなので。


 毒気といえば納得してくれたようで。


 それにしても……うーん、完全に油断してたなぁ。


 ダンジョン探索、甘くない。


 こりゃ油断してたら俺も帰れなくなるぞ~?

うろ覚えだったので調べたところ。低温の限界、絶対零度はセルシウス度でマイナス270ちょいだそうです。

ファンタジーや異能バトルでは定番ですね。

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