わくわく冒険タイム、遺跡ダンジョン・その1
「デュラン君、遊びに行かんかね? ほれ、アレじゃよ。例の遺跡ダンジョンに」
ある日、寮に帰ったらネルガさんがいた。
遺跡ダンジョン。
氷剣吹雪を発生させてる原因。
あの後、調査隊が派遣されたけど、そもそも近付くことすらできなかったらしい。
吹雪が鎮まるのを待ってたらしいが、いまだに継続なう。
お手上げなんだそうな。
一応、強行突破を試したハンターもいたらしい。
結果。防具がボロボロで活動休止。
うん、それで俺の手伝いに来た人たちいたね。
もちろん断る理由はない。
ファンタジー系の異世界転移しておいてダンジョンに入らないとか。
そんなもったいないこと言語道断じゃよ?
……よく考えたら、初ダンジョンだな。
経験値不足は祝福の加護で補うしかない。
あとは……前世の知識を活かす。
といっても、ゲームやマンガやラノベだけど。
あ。
シャルミールとアールヴューレは連れていかないよ。
危ないから。
「シャルはともかく、私はプロのハンターです。すべては自己責任なので問題はありません」
ふむ。たしかに。
自己責任。
シャルはともかく、アールヴューレに関しては俺がどうこう言う権利はない。
まぁ連れていかないけど。
なんでですか! って言われてもなぁ。
ネルガさんの話では、クラスAのパーティーですらまともにたどり着けてないワケで。
お前さん、クラスAハンターと同じだけの実力……じゃ足りないか。
クラスAハンターより上の能力あんのかい?
なら連れていくけど。
……よろしい。大人しく待ってなさい。
「意外じゃの~。あのふたりを置いていくとは。お主が連れまわした狩り場には、それこそクラスB以下は制限されておる地域もあったろうに。腐れ沼とかな」
あー、あれは酷かった。
ゲームでいうなら、フィールド効果で毒とマヒが延々と襲いかかってくる感じ。
魔獣も強いし、なかなか歯応えのある遊び場だったな。
治療系の補助術使うので忙しかったっけ。
いい経験にはなったけどね。
ま、アレですよ。フラグ。
流れ的にさ、ふたりを連れていったら何かイベント起きそうじゃん?
それも、マイナス系の……苦労するヤツ。
祝福の加護はまさにチートだけれど、祝福を実行しなければ意味がない。
当たり前のことだが、その当たり前が曲者。
俺が側にいないときに何かあったらどうする?
慢心は、ダメだよ。
なーんて説明するワケにはいかないけれど。
「ふむ、嫌な予感がする……か。おっかないのぉ~。世界を旅して培った直感ともなれば、そうそう無視もできまい。よろしい、それを踏まえて残りのメンバーを考えよう。楽しみじゃのぉ~!」




