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ゆるりと雪原へ狩りにでも・その1

「グチグチとしみったれたこと言ってんじゃないよ! あんた、自分の娘を信じられないのかいッ!? どうなんだいッ!!」


 ヒュー、勇ましい肝っ玉かあちゃん。




 ことの始まりは俺の出稼ぎの話。


 それにシャルミールが付いていきたいと言ったことから。


 しばらく温水湖を狩り場にお金を稼ごうと決めたのだけど、それならば、と。


 もちろん、いきなり一緒にと言い出したワケではなく。




 とりあえず、門番さんたちのアドバイスには従おうかな、と。


 せめてね、慣れるまでは単独行動は止めておこうかな、と。


 そしたらジンガーとキルシアも一緒に行くという。


 キルシアのパーティーも装備の修理待ちなんだとか。


 まぁ、こちらとしてはありがたい。




 で、だ。


 アールヴューレも一緒に行くと言い始めた。


 パーティー、抜けるって。


 いいのか?そんなアッサリ決めて。


「前々から考えていましたので。ちょうどいいタイミングです」


 ちょうどいいそうです。




 それを聞いたシャルミールが自分も行きたいと言い始めた。


 ふたりは友だちだったらしい。


 羨ましくなったんだろうな。


 もちろんご両親は大反対……とはならず。


 反対したのはお父ちゃんだけ。


 お母ちゃんのほうは、これもいい経験だとノリノリ。


 今なら守ってくれる人が大勢いる。


 失敗するとしても、取り返しのつかないことにはならないだろう、と。


 それでも心配なお父ちゃん、色々と反論。


 した結果、娘を信じられないのかと怒鳴られたのではなぁ。


 うん。


 まぁ、致命傷だけは避けるように全力を尽くしましょう。


 無傷で返してくれ?


 いやいや、ケガも経験の内ですよ。




 俺に掴みかかろうとした父親の脇腹に、母親の鋭い左フックが刺さった。


 いやぁ……心配してくれる良いお父ちゃんなんだし、もう少し優しくして差し上げて?




 何はともあれ、臨時パーティー結成。


 俺。術師。


 キルシア。剣士。


 ジンガー。斥候。


 アールヴューレ。弓使い。


 シャルミール。術師見習い。


 なかなかバランス良好。




 お出掛けの前にギルドへ寄り道。


 アールヴューレのソロ登録のため。


 パーティー離脱しての登録なので、クラスがひとつ前に。


 クラスE、でもランク1からのスタート。


 もうひとつ、シャルミールも買い取りカードを発行。


 自分で倒した分は、ちゃんと自分の収入にできるように。


 最初は遠慮していた。


 が、そいういところはキッチリやらんとね。


 それがダメなら同行させない。


 道楽ではなく、経験のためなんだから。


 これぐらいは必要でしょう。




 さぁ、早速狩りに出発じゃーい!


 でもお金稼ぎに夢中になりすぎないようにね。


 シャルミールに関しては守護らねば。

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