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サクッと帰還・コルキュアス中央区

 帰るのは結構ですが、その前に。


 てれってーん♪


 魔力サーチコンパス~!


 説明しよう。


 魔力サーチコンパスとは魔力の流れが不自然な場所を指し示してくれるコンパスのことであるッ!


 素材はポケットに入れっぱなしにしていた魔導水晶。


 祝福で変化させただけ。


 まぁ、原材料なんて糸クズでも綿ホコリでもなんでもいいんだけど……気持ち的にね?




 さて。


 なんでワザワザこんな物を作ったかというと。


「魔獣を誘導していたのは魔力の流れを歪めて、ですか。それで、今後はコレを使って……と」


「なるほどにゃ~。魔力の歪みを探す道具なら、他にも使い道がありそうだねぇ」


「リザード変異種の調査にも使えそうですね」


 こういうことです。


 ほんの数日、短い付き合いしかない俺を信じてくれたお礼。


 これで人々を守ってくれれば幸いでさぁ。




 さ。これでもう思い残すことはない。


 早々にコルキュアス中央区に戻りましょ。




「待ちなよ。さすがにこんな物を貰ってまでタダで見送るワケにはいかないよ。道中の護衛くらい任せな!」


「だな。民衆のためと言ってくれるのは嬉しいが、それでもよそ者のアンタにそこまでされちゃあな」


 とことん仁義。


 どうしようかな?


 もともと転移を使うつもりはなかった。


 移動時間が合わないと面倒になるし。


 だから同行されても不都合はないんだけど。


 ただ、まともに帰るつもりもなかった。


 コルキュアスまでノンストップで走り抜けるつもりだったんだよな。


「本気ですか? ここからコルキュアス中央区まで走るって……そんな気軽な距離じゃないですよ?」


 できるんだな~コレが。




 ……。


 …。




「あっはは~ッ! コレはゴキゲンだねッ!!」


「スゲースゲーッ! ホントに全然体力が余裕だなッ!」


 現在、スノール中央区からコルキュアス中央区まで直線で移動中。


 全力……より多少余裕をもって疾走なう。


 当然、そんな無茶な走りでスタミナが続くはずがない。


 整地されてない野山を横断するんだもの、消耗はハンパない。


 普通なら。




「さすが、術式の研究してるってだけあるな。こんな補助術があるとは知らなかったぜ!」


 楽しそうに並走するのはガノッサたちハンター集団。


 全員、直径1メートルほどの緑色の霊気のリング状の術式を纏っている。


 なんかアレだね。


 ロボット物のアクションゲームってこんな感じに表示されるよね。


 機体の周りになんか方角とか敵の位置とか知らせるヤツ。




 リングの正体はスタミナ無限の式陣。


 護衛してくれているのはクラスA以上のハンターたちなので、体力さえ無制限なら道中は何も怖くないッ!


 むしろ通り魔的に倒される魔獣が哀れッ!




「親分ッ! ハンターどもがスゴいスピードで突っ込んでホギャーーーッ!!」


「野郎ども狼狽えウボァーーーッ!!」


「「ギャーーースッ!!」」




 ……今の、山賊かな?


 南無三ッ!!

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