のんびりラーメン日和
適当にいい匂いのするお店にイン。
ざっとメニューを眺めると……おぅ。
ラーメンとオムレツが並んでる、ってのは日本でも珍しいんじゃないか?
いや、ファミレスならあるかも。
だって日本だし。
ちょっとしっかり食べたい気分。
牛骨スープか……試してみるか。
あとは……ゴロゴロ野菜のオムレツ?
ゴロゴロ野菜、いい響きじゃないか。
「あいよ。お客さん、紅しょうがは使うかい? 牛骨スープは醤油や味噌と違って濃いからねぇ、無料で追加できるよ」
ほう。
そんな心づかいをされては頼むしかあるまい。
「お! この店に目を付けるたぁ、お前、なかなかわかってるじゃねぇか!」
でたなクラスS。
「親父! 牛骨ラーメン大盛りに肉増しチャーハンも大盛りでな!」
「あいよー」
「ふぅ……。聞いたぜ、話。わざわざ道具作ってくれるんだってな。感謝するぜ」
別に急ぎの用事はないからな。
それに、結局探し回るのは俺じゃねーし。
「それでも、だ。まぁ、なんだ……スノール家の大旦那は義理人情にも厚い爺様なんだかよ。その、他の三家とはイマイチな。ハンターとかはそういうの気にしないンだがよ……」
丁寧に言葉を選んでる、な。
なんとなく、言いたいことはわかる気がする。
政治。
嫉妬。
あとは、そうだな……崇拝、なんてどうだ?
ブルム帝国とやらと長年バチバチやってるのに。
あるいは、国の護りとして名が知れているからこそ、か?
そーゆーことじゃろ。
「あぁ……まぁ、そのせいで余所者に対して態度の悪ィ連中も出てるンだが、な。だから正直、完全フリーのデュランが助けてくれるのはありがたいんだ。お前の行動について文句を言われる筋合いはねぇからな」
「へい、おまちどぉ。旦那、焼き飯はちと待ってくれ」
「おう! さ、こういうのは熱いウチがご馳走よ!」
いただきます。
まずはそのまま……あー、こりゃいいや。
こってり濃厚。
これは紅しょうがの相性も期待ですわ!
「んぐッ……でよぉ、その探知機能つけたコンパスを頼りに探せばいいのか?」
そう。
一番近くにある誘導アイテムを示すようにするから。
ただ、近くにいると被るかもしれんが。
「ふーん、まぁ、そうか……じゃ、パァーッと人海戦術でいくのが早いかな」
そうだな。
数の利点を活かすなら……いや。
なるべく複数パーティーで、可能であればフォローできるほうがいいだろう。
回収中に襲われるかもしれないからな。
「襲われる……なるほど。襲われるか。ソイツは問題だな。わかった、気をつけるぜ」
食後。
とりあえず方位磁石を受け取り宿屋へ。
パパッと祝福して完成~!
『しかしのぅ、さっきの忠告は必要だったかねぇ? そら野山を歩けば魔獣に襲われる、な~んて日常茶飯事じゃろうて』
まぁね。
でもほら、あの道具に誘導されてゴーレム出てきたでしょ?
なら、集めてる最中も魔獣がよってくるんじゃないかな、と。
俺が集めてるときもさ、あんだけハンターいるのに。
『魔獣、ようけ来とったねぇ。なるほどぉ、よう気がついたな』
フッ、それほどでも……。
いやホント。
ギリギリ思い出してよかったよ。
『あっはっは! 正直じゃね! ……で、ここの連中が作業しちょる間、おヌシは何をする気じゃ?』
へっへっへ。
だって、帝国ですよ?
ファンタジーの王道!
『帝国なのに王とはこれいかに?』
まぁまぁ。
ブルム帝国。
ちょいと遊びに行ってみたいじゃない?
ハンターたちには油断するなと釘刺しとけば大丈夫でしょ。




