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まじめに調査活動・その2

 ギルドに報告アンド提出。


 例の道具、調べたいからひとつちょうだい?


「はい、どうぞ。よろしくお願いしますね」


 おや?


 てっきり断られるかとも思ってたんだけど。


「数もたくさんありますし、それにデュラン様がいなければ見つからなかったでしょうから。もちろん―――」


 何をするのかは説明しろ、と。


 そりゃそうだ。




 と、いっても大したことはしないんだけど。


 使われてる術式をタブレットでパシャって、あとは探知用の道具でも作ろうかなってなもんだ。


 え?


 そら作るでしょ。


 じゃないと、俺が領地を全部見て回らないといけないじゃん。


「そこまでしていただいて……あ、少々お待ちください! 正式な依頼でなくとも、報酬について上の者を―――よろしい、のですか? はぁ、これを探す以外の機能はないから。その、本当に?」


 報酬を取るほどのことじゃない。


 チートで作るし。


 あとは、ほら。


 立場のある人間との繋がりは少ないほどいいからね。


 まぁ、どうしてもタダの仕事が気になるなら方位磁石くらい用意してもらおうかな。


 改造ならゼロから作るより更に速いべ。




 と、いうわけで。


「ここから先は趣味、でございますか。そのように言われてはハンターの義理を通す意味は無くなりますが……まぁ、どのみち一度はコルキュアス領に帰る必要もありますからな」


 ワンコどもとニャンコどもは不満そうだ。


 これから楽しく? なるだろうってタイミングだからな。


 それでも紳士の説得で素直に引いてくれるあたり、やっぱプロのハンターなんだなぁ。


 きっと、それはスゴいことなんだと思う。




 方位磁石はハンターたちの私物を改造することになった。


 貸してくれたパーティーがそのまま誘導アイテムを探しに出てくれるらしい。


 と、なると期限つきにしようか。


 んー。


 逆に。


「どれくらいの期間、効果を付与するか……ねぇ」


「この場合、間違いなく東西南北は全て探す必要があるよな?」


「それにダンジョンの間もだろ? アタシらンときがそうだしさ」


「となると、2,3日では足りないよな」


「人数との兼ね合いもありますし、どれだけの人数を割り当てることになるでしょうか」




 とりあえず話がまとまるまで飯でも食べに行こうかな。


 コルキュアス領にはうどんや蕎麦はあってもラーメンがなくてねぇ。


 やっぱね? お店で食べるって別なんだよ?


 女神さまの加護で食べ物には困らないけど、やっぱフンイキって大事だと思う! よ!

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