ぼちぼちお金稼ぎ・その1
本日分。
まずはハンターギルドで依頼の達成報告を。
これでワイルドファングはクラスCランク20に。
おめでとう。
で。
せっかくだからと、みんなここでひとつ稼いでから戻るつもりらしい。
……え? 俺に付き合ってくれるの?
マジで?
「これもハンターの性分でしょうな。面白そう、何かありそうと思うとなかなか。デュラン君についていけば楽しいことがありそうですからね」
マジで?
とはいえ。
さすがに狩りに出掛けるには微妙な時間になってしまった。
なので今日は素直に休もう。
宿屋。
食堂。
味付け、濃いめ。
まさか異世界で酸辣湯を食べることになるとは。
俺とザグリアさんは平気。
むしろ美味しい。
だがブレイドテールとワイルドファングのメンバーにはキツいらしい。
一口試して終わり。
あ、ひとり大丈夫みたいだ。
たしか、シアンの妹のコバルトだったかな。
チーム猫娘の“コイツ大丈夫か?”な視線を気にせずパクパク。
とはいえ、辛くない料理もたくさんあるので問題なっしん。
翌朝。
「よう! おはようさん!」
ガノッサさん?
俺に何か……おや、頼みたいこと?
「とある鉱脈ダンジョンでな、ちぃっと厄介な魔獣が出現しててな。リザードタイプのよーなゴーレムタイプのよーな、とにかく変わったヤツがな」
とにかく固い。
誰がどれだけ殴ってもびくともしない、と。
そしてパワーもスゴいらしい。
尻尾の叩きつけで地形が抉れるくらい。
でも動きが遅いので今のところ犠牲者はいないのか。
「ふーん。たしかにほっとくには厄介っぽいね。いいじゃん! ね、ね! デュラン行こうよ! 珍しい素材や魔導水晶、ゲットできるかもだよ!」
乗り気。
しかしクラスSに厄介と言わせる魔獣かぁ。
「そこはホレ、立場っつーか、スタイルが違うだろ? ハンターとマジシャンじゃ。地元の術師は危なくて連れていくのは……ちと、な」
鉱脈ダンジョン。
本来なら転送でパパッと移動できるそうなのだが。
別にみんな先に行っててもいいのよ?
「別に急ぐように言われてませんから。それに、ブレイドテールの人たちと違って、私たちはデュランさんの術式を知らないですし」
「ふむ。道中も依頼の都合でデュラン殿の戦ぶりは見ること叶いませんでしたからな」
つまり、道中の遭遇戦で連携の確認か。
うん、大事。
よし。
せっかくだし、ステータスブースト系も試そう。
………。
「強力ではありますが、これをいきなり実戦では危ういところでしたな。手足の感覚のズレが大きい。それに、効果が切れる瞬間が少々不安ですね」
やっぱりか。
一応、その辺りは調べておいたけど。
この世界、補助系の術式は発達してないのだそうで。
武器防具やアクセサリーに刻むのが一般的。
つまり、以前にゴーレム狩りで使った術式もやり過ぎだったかもしれないわけだ。
反省。
……いまさら感あるけど。
道行くことしばし。
ここが目的の鉱脈ダンジョンなんだろうが。
「お前ら、この辺のハンターじゃねぇな?」
「それに術師だぁ?」
「帰れ帰れ! よそモンはお呼びじゃねぇんだよ!」
そうきたか。
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気が付いたら100超えてました。多謝。




