ゆるゆる野外活動準備
日曜日の分を投稿するの忘れてました。
植物系魔獣。
その性格は多岐に渡る。
子どもでも育てられるような温厚なものから、肉食のヤベーやつまでイロイロらしい。
その辺の知識について、どういう態度をとるべきか。
かなり迷ったね!
基本、術式の研究が専門だからと言い訳しておいた。
知ったかぶりはよくない。
けど“知らない”じゃなく“詳しくない”って言った俺、ナイス判断だと思う。
鑑定アイテムで見た情報、うっかり喋っちゃう可能性あるからね。
とりあえず俺の行動していた場所にはいなかった、のかな。
どうだろうなー、レーダーには基本“敵”が表示されるよう設定してたからなー。
共存できるような大人しい魔獣なら、レーダー反応しなかったかもしれん。
「収集依頼、あるいは素材を扱う商店で購入なさるのが早いと思いますが?」
そりゃまぁ、そうなんだけどさ。
ハンターたちが野宿するとこも確認したいし。
なので。
「なるほど、生きた状態を自分の目で確かめたいと。そういう理由ならば仕方ありませんね」
護衛依頼、出しませう!
対象が植物系なので依頼料金のベースは良心的。
あとはオプションで変わってくる。
今回俺の方では何も用意しないので料金は増える。
が。
目的以外の魔獣素材はハンターの総取りにしたので、そこまで膨らんでない。
ケチな商人だと、遭遇戦で手に入った素材を回収したりもするそうな。
もっとも、あんまりがめついと依頼を受けるハンターがいなくなるらしいが。
そらそうだろうよ。
翌朝、早朝、ギルド前。
「こうして話すのは初めてだな。クラスBランク7“風斬りの弓”リーダーのガスト・トラントだ」
王道!
金髪エルフの弓使い!
もちろんイケメンだ!
「うぃーす。クラスCランク15“ブラックハート”のリーダーやってるミスアちゃんだよ。よろちくね?」
ふわふわ雰囲気の狐娘。
ベタに露出の多い服ではない。
ちゃんと冒険できそうな格好。
個人的にはむしろ、イイ。
セクシーそのものはキライじゃないけどね!
しかし。
「ん? あぁ、確かにクラスBの受けるような依頼でもないんだが……お前は何かと面白そうだからな。どんな素材でどんなアクセサリーを作るのか、興味あるんだ」
興味か。
じゃあしかたないね。
それにしても、パーティー二つとはなんとも豪華な護衛だことで。
え? 素材総取りならそうでもない?
あ、なるほど。
人が多ければ倒せる魔獣の数も運べる素材の量も増えるから。
「んー、てか、フツーは人数制限をするもんだよ~? 依頼出した側がね~」
「今回は準備が自腹という条件でしたから、ギルドのほうでも特に何も言わなかったのかもしれませんね」
ふーん。
ならギルドでハンター借りるときは、準備無しで魔獣素材は全部渡す感じいいかな。
「俺たちは、というかほとんどのハンターはそれで納得すると思う。食事とか、あんまり待遇がいいと他の依頼をやるときに不満が出るからな。自制心もハンターに必要な能力だ」
よしよし。
皆さん納得済みということで、出発しましょう!