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ほのぼのお土産タイム

 蝶のそよ風の皆さま、ありがとうございました。


「ま……お得意様のお願いだし。それに、事情がねぇ。確かにハンターの居場所はわからないさね」


 ありがとうハウリア。


 お土産のお菓子は娼婦たちには好評でした。




 隣の国に行ってたのバレたけどな!


「ふふッ……ごめんなさいね? デュラン様。わたし、ゼルシア東区の出身なの」


 1人、いたよ。向こうの人が。


 ご当地お菓子だったようだ。


 別に今さらだけどねー。


 全員、何度も祝福ルームにご招待してるし。




「ほー、こりゃ珍しいな。商人組合の連中も喜びそうだのぉ」


 ギルドに、というかモーリィのじい様へ。


 国境付近の魔獣なのでギリギリ大丈夫。


「なにー? 洞窟トカゲ……にしては硬いね」


「コイツは…岩山トカゲか。ずいぶん奥まで行ってたんだなぁ」


 強力な、というより珍しさか。


 普段あまり交流のないハンターたちも興味津々ってヤツだ。




「なんだよー、こんなエモノを狩るなら、俺にも声をかけろよー」


 割りと本気で残念そうなボルバン。


 一緒に行動すると、祝福ルームが使えないんだよなぁ。




 でも。


 この世界の標準的な旅模様、知らない。


 これ、マズイよな?


 マズイっつーか、変なボロが出るのはやだな。


 ふーむ?


「え? なに? 森の牙の子たちなら大丈夫だよ。この調子なら予定通りクラスDなれるんじゃないかな」


 そうかそうか。


 よし、それならタイミング的にアリだろう。




「依頼? あー、森の牙の子たちに約束したアレ。ふんふん、アクセサリーの素材ねぇ。よし! それなら私たちが―――」


「まてジルヴァ。ヤツらの教育があるだろうが」


「ぐ、ぬぬぬ……ッ! にゃーす、もう! 仕方ないか。それも依頼だし、森の牙の子たちも素直で鍛えがいあるし」


 鍛えがいあるらしい。


 素直ってのは、それだけでも武器になるのかもな。




「よし! それなら俺の出番だな!」


 テンション上げんなよおっさん。可愛くないから。


 とりあえずボルバンも無しで。


「あら、それならアタシたちが」


「僕らはブレイドテールの人たちと特訓だよ」


 うん、まぁ、そのうちね?




 さて。


 素材のあてだけれど。


 魔獣は動物系や無機物系の他、植物系もいるらしい。


 果実などの食料として。


 上質な木材として。


 樹液やら花粉やらも薬の材料になる、素晴らしい魔獣なのだ。




 と、いうわけで。


 冒険というか、旅の途中の宿泊事情を知るついでに。


 植物魔獣の初体験といきますか!


 ……ゼルシア行く途中、よく会わなかったよな。

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