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ひとまず落ち着いて考える

 まずは祝福タブレットの確認。


 今日の案内で歩いたエリアの情報。


 うむ。


 やはり、魔力の異変は無し。


 ピンポイントで外れた可能性や、もしかしたら地下深くの可能性もあるから確定ではない。


 索敵範囲、俺を中心に半径数メートル程度の設定だっからな。


 見逃しがあっても不思議じゃない。


 どうせなら半径20メートルくらいドカンと調べてもよかったかもしれないけれど。


 万が一、ってね。


 探知魔法を、逆に察知される。


 女神の加護とはいえ、警戒するに越したことはないだろう。


 チートに限らずね。


 自分には特殊な力があるからと。


 過信したキャラクターたちの末路、言うまでもなく大変なことになってるから。



 祝福の加護は確かに強力だと思う。


 間違いなく反則的な力。


 けど、絶対ではない。


 さっさとステルス使ってプライマリに潜り込めば……とかもね、ちょっと考えたんだけどさ。


 アレですよ。


 なんの根拠もないのに、女神チートだから失敗しない。きっと問題なく成功するだろう……って。


 そんなこと考えた俺、完全に油断してるもの。


 余裕じゃない。油断。


 だからこそ1度、落ち着いて考える必要があるワケね。



 ◇◇◇



 と、いうことで。


 久々に活用、祝福ごはん!


 っても、ちょっとしたお菓子とジュースだけど。


 ん~♪


 このジャンクな芋チップスと炭酸の組み合わせ。


 素晴らしい……。



 さて。


 実際問題、祝福ステルスを使った潜入は間違いなくやることになるだろう。


 俺がプライマリに誘われる可能性はゼロだろうし。


 誘われても行きたくないって気持ちもあるけどね。


 面倒そうだし。


 だが。


 だからといって、なんの手がかりも無しに突撃してもな。成果は期待できないんじゃないかなって。


 そもそも。


 まずは歩きやすいセカンダリから調べるほうがいいと思うんだよね。


 なにも見つからないかもしれないけれど。


 なにも見つからなかったという情報は手に入る。


 確定させるって、大事だよ。



 ただ、時間も無限ではない。


 依頼としての期限……と、いうよりは。


 エスタリアの革命派が動く可能性の話。


 仮に革命派とプライマリの研究に繋がりがあったとして、両者の間でどんな取引があったのか?


 それがわからない。


 内容次第では、革命派が先に動きをみせるかもしれない。


 そのときは依頼は破棄でいいらしい。


 エスタリア国防軍よりも、なんの関係もない学生たちの安全を優先してほしい……とのこと。


 まったく。


 ヴェンテイ閣下も、たかが旅の術師ひとりにムチャを言ってくれるもんだぜ!



 ……改めて考えると、かなり難しい。


 どこまで情報を集めて、どの段階で行動に移すか。


 推理ゲームと違ってヒントもなければ、セーブ機能やロードも存在しないからな。


 ………。


 うーん。


 このピリピリする感覚、ちょっと楽しいかもしれん。


 こんな状況なのに。


 アレか? 俺は実はスリルが気持ちいいタイプの変態だったのだろうか?


 あんまり気付きたくなかったなぁ~。


 一歩、間違えば大変なことになるのにな?



 そうだな……まずは足、使おう。


 歩いて見聞きせんことには。


 下手の考え休むに似たり、だっけかな。


 そんな感じの言葉もあるし。


 防御系の祝福アクセサリーはしっかり身に付けて。


 うん。


 焦って欲張るなよ、俺。


 まずはセカンダリエリアをしっかり探ろう。

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