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バシッと再開、合同検定

 参加。


 もしくは同行?


 しかし。


 俺の頭の中には“連行”という単語が。


 うーむ。


 こちとら普通の人間、ムカつくモノはムカつく。


 なにか仕返しを……とは考えてたけれど。


 嫌がらせも挽回できるレベルだし、ホントの意味での再起不能はいなかったし。


 ほどほどに懲らしめようくらいだったんだけどなぁ。


 ……戦地、か。




「………。」


 おや?


 閣下殿がこちらをじ~と見て―――


「………♪」


 ニコリ!


 ………。


 よかったな、シドニア君。


 どうやらリーフェルジルヴァ様に気に入られたようだぞ。


「そんなワケないでしょう。どう見ても僕じゃなくてデュランさんに注目してましたよ。よかったじゃないですか、レグルナルヴァ閣下みたいに蹴りが飛んでこなくて」


 いやぁ、むしろ暴力のほうがわかりやすくて助かるんだけど。


 やっぱりさ、賢い相手は苦手だよ。


 そんな物語の主人公みたいに閃きないもの。




 んで。


 納得できたかは別として。


 ひとまず溜飲は下がった……ってヤツなのだろうか?


 とりあえず今日のところはお開きに。


「与えられた条件の中でどれだけ選択肢を見つけることができるか。そして、その上で色んな要素を……まぁ、人道だったり義理だったりとかな。オレらも人間だから、なんでも正解ってワケにはいかねぇさ。それに……外道と言われてもソレを選ばなきゃいけないときもあるからな……」


 正道を外れず。


 しかし、それで救われるのは、あるいは満足するのは。


 たとえば―――お前の人間性を保つために百万人の民間人が虐殺されたけど気にするな!


 ……むぅ~りぃ~。


 そんな恐怖、俺なら欠片も耐えられないね!


 ヘタレ上等。


 俺の力でどうにもならないなら、遠慮なく女神パワー使います。


 主義主張なんてね、心の平穏に比べれば無価値ッスよ。




 それでも。


 やっぱり難しいよな。


 もしものとき。


 本当にもしものとき、俺はどんな選択するんだろう?


 再び幻想に挑むとき、俺は―――


「デュラン、どうした?」


 おっと。


 ちょっと自分の世界に浸り過ぎだな。




 さてさて!


 これからのことを考えないとな!


 時間の余裕はある。


 いうてね? 奪われたっても、これまでの納品がリセットされるワケじゃないし。


 基本方針は変えなくてもいいだろうし。


 割りとなんとか―――うん、ちょっといいかな?


 君たち。


 なんかミーティングに見慣れない人たち居るくない?


「いやぁ……なッ!」


 なッ! じゃなくて。


「まぁまぁ。そんなに邪険になくてもいいでショ? みんなで協力して、検定合格を目指すのもいいと思うヨ!」




 はい。


 また人数が増えてマース。


 いや、まぁ。


 ここまできたら、いまさら拒否しないけどさぁ。


 ……うむ。


 俺たちみんなでチームだもんな!


 人海戦術上等、いっちょ迷宮バッチリ攻略しちゃうか?

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