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かれとわたしときゆう

作者: みずぶくれ
掲載日:2019/03/12

彼は杞憂という言葉を好んで使いたがった。

「きゆう」と読むらしい。

とりこし苦労とかすぎた心配とかのことを指すんだって。

私は単語を聞いても意味を教えてもらってもよく分からなかった。


彼は杞憂のせいでいつも苦しんでいるらしかった。私は彼と近い仲だったからどうにかしてあげたいなあと思ったけど、その感覚を味わった覚えがない。

彼の様子を見ていると杞憂ってひどくまずいんだなあって分かる。

私も、多分口に入れた事があるにはあるのだろうけどおいしくないならきっと2,3噛みで吐き出しちゃってるよ。だから分からないや。


でも杞憂って読み方が可愛いね。

きゆう。

小さな動物の名称や鳴き声とか、誰かを抱きしめた時の音みたい。

どうせなら私はあなたの両頬を手できゆうって挟んで、あなたの口からその苦しさを取り出して、それを私も食べてみたいな。


それでおいしくないねってお互いに腹二分目ぐらいだけ膨らませて、まずいっていっても大袈裟な評判だったね、大したことなかったねって笑いあいたいな。

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