人物紹介
【伊庭崇之】
二十九歳、男、本編の主人公。
繁華街の裏通りにある雑居ビルに住んでいる、自称民俗学者。
祖父仕込みの古武術と、祖母譲りの密法、独学での一次救命術の心得がある。
普段からネクタイ姿に眼鏡をかけて、あまり目立たないが、愛用のナイフや投擲用の五寸釘を隠し持っていたりする。
【村上佳奈】
十八歳、女。
崇之の遠縁の娘で、十歳から十五歳までを崇之と過ごしていた。
敬虔なプロテスタントのためか、かなりの潔癖性で、結構思い込みが激しい。
オカリナが趣味で、得意な曲は「コンドルは飛んでいく」と「アメージング・グレイス」
【野分雪乱】
二十一歳、女。
他市に住む崇之の実妹。
姓が違うのは、崇之が偽名を使っているため。
崇之と同じく、古武術を継承しており、途中で消えた崇之よりも腕前は上。
崇之をどうにかして家に戻したいらしい。
普段は男装に近い、黒のスーツに、濃いグレーのシャツに、ネクタイ姿。
かなりキツイ性格をしているが、根は意外とお節介焼きである。
【雹竜】
二十六歳、男。
少々得体が知れない式鬼使い。
剣道の心得があり、木刀を持ち歩く。
事務所によく遊びに来ており、料理に偏りがある崇之の食事を作ったりしている。
【麗華】
年齢不詳、女。
雑居ビルの表で占い師をしている、スピリチュアリスト。
話せる姉御肌。
割と無理難題を吹っ掛けてくる時があり、依頼主になることもある。
酒飲みで、ビールや酎ハイを良く飲んでいる。
【大神迅】
十九歳、男。
崇之の仕事で知り合った少年で、典型的なトラブルメーカー。
古い山神に関わる家系で、身体能力が常人よりやや高い。
【大神小麦】
十五歳、女。迅の妹。
観察力が高く、鼻も利くため、兄と違い危機回避力が高い。
割と苦労性で、兄に振り回されている。
【蛍詠】
年齢不詳。男。
菩薩山にある、城跡に住むの男。付近の住人からは、天狗みたいに扱われている。
平安貴族風の服装をしており、盲目な為に目に包帯を巻いている。
腰に大小を差してはいるが、滅多に使わない。
大の甘党で、崇之とは茶飲み仲間である。
【とら】
雑居ビルに住み着いてる猫。
小麦がよく世話をしている。