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ぼくの詩集

ぼくは殺される

作者: 桜井あんじ

ぼくは社会に殺される


だんだん だんだん

分からなくなってくる


なにが正しいのか

なにが悪いのか

ぼくが わるいのか


ぼくはどんな理想を見ていたっけ

ぼくはなぜここにいるんだっけ

すべては 流されるまま


ぼくはあなたに殺される


あなたといると

ぼくはぼくでなくなって

ぼくの心は

どろどろと 溶けていってしまう


ぼくはなにを好きだったの

ぼくはなにを嫌いだったの

今はすべて あなたが決める


ぼくはぼくに殺される


ぼくの欲望 ぼくの見栄 ぼくの常識 

義理 人情 愛情

そんなものが

ぼくから ありのままに世界を見る瞳を奪う


ぼくはどうありたいの

ぼくはどう あるべきなの

ぼくは どこへ ゆくの


答えは無く

せっかくの月夜に かかる雲が

全てを曖昧にしてしまう

そうして 眠りにつくぼくは

ぼくが死ぬ夢を見る

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