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奴隷商人は嘘をつかない  作者: 狼子 由
第4章 Rescue Me
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8 五方の守護

 アサギが転移した先は広い神殿の一室だった。

 ステンドグラスから月光が差し込んでいる。


 足下に広がる血液で美しい大理石の床は真っ赤に染まっていた。

 バルコニーに血痕を残さないようにその場の存在を全て転移したのだろうから、さすがと言うか何と言うか。


 当のアサギは立て続けの膨大な魔力行使に耐えかねて、今度こそ床にへたり込んでいる。どうやら完璧に力を使い果たしたらしい。

 肩で息をしながら、ワンドを握った手のひらから滲む血液を虚ろな瞳で見ている。


 血で汚れた床には、転移元にアサギが広げたのと同じような魔法陣が深く刻みこまれていた。

 この魔法陣が神殿に伝わる古代魔法というやつか。

 多分、アサギのワンドもそのようなシロモノだと思うが。

 こういう補助道具が転移魔法の成功率を上げているのだろう。

 

 時間とともに気持ちが落ち着いてきて、ようやく床の上のサクヤの顔を見ることが出来た。

 唇はてらてらと赤く光り、いつもは輝くような金髪も血の海に浸っている。

 その瞳が固く閉じられていることと表情が安らかなことに、ひどく安堵した。


 ふと肩の上に誰かの手が乗っていることに気付いて、見上げる。

 師匠だ。

 赤い瞳と目が合って驚いたが、ずっとオレを見ていたらしい。


「あなたは俺に恩を返すと言いましたね」

「言った」


 弟子入りするときの約束だった。

 命を救われた時の。


「今、解放してあげましょう。あなたは十分に役に立った。もう俺に負い目を感じる必要はありません」


 微笑む唇は皮肉に歪んでいる。

 何と答えれば良いのか分からなくて、答えられない内にエイジが声を上げた。


「おい、ナギ!」

「あなたはサクヤさんをおびき出し、追い詰め、目印になって上手に機能した。最後の止めをさしたのもあなただ。素晴らしい手柄です。期待通りに働いてくれた」

「……ナギ。いい加減にしろよ」


 エイジが師匠を制止するとこなんて、初めて見た。

 大体いつだって勢いのままに無茶をするのは師匠で、その後片付けをするのがエイジ。そういう役回りだった。

 いつだってエイジは師匠の暴走に気付いてて、本当は十分止められるのにニヤニヤ静観している内にひどいことになる。

 それが一緒にいる間のパターンだったんだけど。


 師匠は赤い瞳をエイジに向けた。

 目が合って何かを感じたのか、エイジの方が眉をしかめてつまらなそうに続ける。


「確かに俺達はカイを利用してたけど。お前はそれだけじゃないだろうが」

「……何のことですかね」

「サクヤちゃんを裏切ってさえお前に従ったモノを簡単に切り捨てるなよ。解放するのが本人にとっての幸福だ、なんて勝手に決めるな」


 そこまで言って、もう耐えきれなくなったらしい。

 断りもせず内ポケットをがさがさかき回した。

 再びタバコを取り出すと、ゆっくりと火を点け一服する。


「……あー旨い。ほら、ナギ。少年に事情説明してやんなよ。最初からここへ一緒に連れて帰るつもりだったんでしょ」


 その言葉で、ここが師匠達の国だと分かった。

 青葉の国へ転移してきたんだって。


 さっきと言い今と言い、似合わぬ説教ばかりして照れてるらしい。

 さりげなくオレと師匠から視線を外しながら、エイジはアサギの方へ歩き出した。床に跪いたまま荒い息を繰り返すアサギに何やら声をかけている。

 その姿を見ながら師匠がぼそりと呟いた。


「……とりたてて説明するほどのこともないんですが」

「あるだろ」

「聡いあなたなら想像ついてるでしょうし」

「それでも」

「サクヤさんからも聞いたんじゃないですか?」

「――師匠のことばで全部教えてくれよ」


 サクヤの名前が出たのをきっかけに、オレはまた床の上に転がった身体に目を向ける。

 血の気を失って白い頬に赤い液体がべっとりと付いていた。

 拭ってやりたいと思うけど、もうオレが触ることは許されない気がした。


「……あなた、似てるんですよ」


 師匠はオレの肩から手を離し、内ポケットから手帳を取り出した。

 間に挟んだ1枚の写真を、指先で抜いてオレの方に向けた。

 その、師匠には珍しい、大切にとってあった様子で躊躇した。

 この血まみれの両手じゃ、受け取ることは出来ない。そのまま眺めた。


 写っているのは5人の少年少女。

 中央で緩く微笑むのは、サクヤだ。

 今と全く変わらない姿で、今より少しだけ幸せそうに。


 そんなサクヤに抱き締められて、満面の笑みを浮かべている少年がいる。

 彼だけが見覚えのない人物で、それ以外の3人はどれも見たことのある顔だった。

 今よりずっと若い、師匠とエイジとアサギだ。


「似てるでしょう?」


 尋ねられてもさっぱり分からない。

 話の流れからすると、この見慣れぬ少年がオレに似てるってことだろうか。

 茶色っぽい頭で黒いローブの、変な宝石の嵌ったロッドを持ったヤツが。


 髪と眼の色は確かに同じだけど、そんなに似ているだろうか?

 あんなに何度も何度もサクヤが、間違えて「ノゾミ」と呼び掛ける程に。


「自分じゃ分からないですかね。顔だけじゃなくて、声とか仕草とか。良く似てますよ」


 そう言われても、さっぱりそんな自覚はない。

 まあ、師匠もサクヤもそう言うなら、そうなのかもしれないけど。


 師匠は最初と同じように、大切そうに写真を手帳にしまった。


「あなたを見付けた時に思ったんです。これは餌になる――って」


 さっきの写真の中、サクヤの白い腕が綺麗なカーブで、ノゾミを抱えていたことを思い出す。

 丁度オレの首に巻きつけていたときのように。


「あなたを連れて、出来るだけサクヤさんの先回りをするように移動して。まあ、これ以上ない程うまくいきました。途中からは向こうがついて来てましたから」


 そうだっただろうか。

 思い返しても良くわからない。

 それだけサクヤの気配遮断が優れていたのか。


 いや、多分その時点では、知らない人の気配だし、害意が全くなかったからオレが気付かなかっただけだろう。


「本当はあの村でケリを付けるはずだったんですけど、夜になった途端にまんまと逃げられまして。……それでも、あなたを連れてってくれたので探すのは難しくありませんでした」

「オレ何か出来たっけ? 結局サクヤの行く先についてっただけだけど」


 人を使って探すなら、オレがいようがいまいが変わらない。

 あんな怪しいマント姿、どこにいても目立つと思うんだ。


「サクヤさん1人だとどこにも寄らなくても生きていけるんですよね、食べ物いらないから。実際ここ半年くらい潜伏されてしまって、困ってました。でもあなたを連れて歩くためだけに、あの人は街に立ち寄らざるを得なくて街道に沿って移動したから」


 エイジの言葉を信じるなら、師匠が今、少し顔をしかめたのは嫉妬というモノなんだろうけど。

 ――今の話を総合するに。嫉妬されるべきはオレじゃなくて、「ノゾミ」とかいうそいつじゃないのか。


 ふと、恐ろしい事実に気付く。

 結局、サクヤにとってオレは――ただの代わりだったんじゃないのか?


「……師匠。聞いてもいい?」

「ええ、どうぞ」


 返事を待って、オレは尋ねる。


「今その、ノゾミとやらはどこにいるんだ?」

「……もう、いません」


 ある意味、予想通りの答えだった。

 いくら似ていても、本物が生きているなら偽物に価値はない。


「半年前に病気で。幼なじみの俺達も悲しかったけど、何よりそこの人が――」


 師匠の視線が床の上に向けられた。

 動かないサクヤを見据えて、何とも表現しづらい複雑な表情を浮かべる。


「――その人がこの国にほとんど来なくなった。ノゾミがいないのに思い出だけあるのが辛いからとか、子どもみたいなことを言って。俺達はみんな待ってるのに……」


 150年も生きているのに、人の気持ちに疎いのは直らないらしい。


「それに俺達には時間の猶予がないんだ。早く魔法使いを1人確保しなくちゃいけない」

「継承戦……?」


 何度か聞いたその単語を口に出すと、師匠は小さく笑った。


「そう。この――青葉の国の王は強さで決まるんです。王と国を守るのは『五方の守護』と呼ばれるそれぞれの道のエキスパート達。その名の通り5人必要なんですが、中でも難しいのは魔法使い」

「……魔法使いになるには、金も時間もかかるんだっけ?」

「だから子どもの頃から育てるんです。それぞれの王子が『五方の守護』の候補になる腹心の部下を。それが、うちは途中で――」

「――ああ。ノゾミが魔法使いだったのか」


 さっきの写真の変なロッド。

 双子執事のケイタとコウタに色々と言われてたのは、それか。

 ようやく納得がいった。


「代わりにサクヤさんをスカウトしたんですが、まあ、これが強情で。ここにもほとんど寄ってくれないし。余裕もないので強硬手段に移ることを決めたのが、あなたと会う直前くらい。今日みたいに力尽くでどうこうって話になって、もうそこからはずっとこんな感じですよ」

「あんたらもノゾミも付き合い長いんだろ? そんなに困ってるのに何でサクヤは手伝ってくれないんだよ」

「継承戦を勝ち抜いた王子は次の王様ですから。『五方の守護』になるのが嫌らしいです。本人曰く」


 その口振りだと、何で嫌なのかまでは聞いてないんだろう。

 サクヤが言わなかったのか、そもそも聞きもしなかったのか。


 師匠のことだから後者だろうな、と何となく思った。

 きっと話し合いも早々に刀を抜いたんだろう、今夜と同じように。

 この人は全然素直じゃなくて、刀を抜くことでしか表現出来ない人だから。


「……さて。もう一度言いますけど、あなたは十分に役割を果たしました。俺達はあなたを利用してましたし、恩返しもばっちりしてもらったので、あなたがここで別れると言うならお釣り分の支度金くらいは出します」


 皮肉に笑いながら、赤い瞳はオレから逸らされていた。


 オレは、自分の血塗れの手を見た。

 それを指示した師匠を見た。

 師匠の呼ぶ声だけで、反応した自分の身体を見た。

 ――最後に、床に転がるサクヤを見た。


 ゆっくりと答える。


「……ここまでやらせたんだから、最後まで見届けさせろよ」

「はいはい、分かってますよ。支度金とは言ってもまあ、こんな小国の王子が出せる金額なんてたかが知れてますから、そんなに期待しないで――ん?」

「今は小国でも、あんたが王様になってこの国を発展させるんだろ」

「――へ?」


 間抜けた声を出す師匠を下から睨み付けた。


「サクヤを使って王様になれよ。オレは見届けてやるから」


 師匠は返事をしなかった。

 目を見開いたまましばらく黙って、オレを見下ろしていた。


 ふと視線が逸らされて、師匠が片手で自分の顔を覆う。

 そのまましゃがみ込んで、小さく肩を震わせ始めた。


「……師匠?」


 泣いているのかと尋ねたけど、しゃくりあげるような息の音だけが聞こえている。


「……っ……」


 う……そんなに感動したのか?

 肩に手を置いてやりたいけど、やっぱり汚れた手で触るのは気が引ける。

 どうしようかと考えていると、ふと背後に気配が近付いてきた。


「あのさ、少年」


 エイジの声だ。

 振り向くと、見下ろすエイジの視線がずいぶん冷たい。

 横にいるアサギも、多少は回復したらしい。エイジに軽くもたれかかってはいるが、一応は自分の足で立っている。


「なあ、エイジ。師匠がさ……」


 呼びかける頃には、師匠の肩の震えは最初よりずいぶん大きくなっていた。

 その様子にオレは違和感を覚え――ずべしっ、と、上から頭をはたかれた。


「痛ぇっ! 何すんだよ、エイジ!」

「あのさ、少年。ちょっと言っときたいんだけど――いや待って、ナギ。そんなに笑わなくても良くない?」

「……くっ、くくっ……」


 言われて師匠に視線を戻す。

 ああ、なるほど。これは笑いを噛み殺してるのか。

 え? 今の笑うとこ?

 本当に性格の悪い王子サマで――ん?


「少年は非常に重大な勘違いをしてるよ」

「カイさん。あの、ナギ様は……この国の第二王子はナギ様じゃないです」


 アサギの言葉を皮切りに、師匠は笑いをこらえきれなくなったらしい。


「あはははは!」


 爆笑する声が部屋に響く。

 顔を上げた師匠の楽しげな視線の先には、苦々しげな表情のエイジがいた。

 その視線の、示す意味は――。


「――え、まさか……」


 オレは汚れた指をそちらへ向ける。


「王子サマって……師匠じゃなくて、エイジ、なの?」

「――少年はさ、そんな人格破綻者に国を任せたいの?」


 いや、そう言われると困るけど。

 むしろそうじゃなくて良かったと思うけど。

 オレはてっきり……だって、いつだって振り回すのは師匠で、エイジは後ろから援護する方で――。


「俺が青葉の国の第二王子の鬼王おにおう 栄嗣えいじです。こっちは王子様の親衛隊長の六条ろくじょう なぎ。それと大神官の神来社からいと 浅葱あさぎ――覚えた?」


 早口で説明してから、エイジは肩を落としてまた新しいタバコに火を点けた。


「……もう、吸わなきゃやってられないよ。何だこれ。今日は厄日だ」

「あははは!」


 師匠はもう呼吸が苦しいくらいに笑い続けてる。

 オレが間違えたのが――そしてそのことでエイジが落ち込んでるのが、嬉しくて仕方ないらしい。

 間違えておいてアレだが、心の底から安堵する。

 良かった。この人が王子じゃなくて……。


 オレは気を取り直して、エイジに問う。

 さすがにもう、先ほどのように堂々と宣言する気にはなれない。

 まだ爆笑している師匠の笑い声を聞くと、恥ずかしくて仕方ない。


「あのオレもここまでしちゃったんで……その、エイジが王様になるのを、えっと……この国で見ててもいいですか?」

「いいよいいよ、どうぞご自由に。俺は心が広いからね」


 すぱー、と煙を吐き出す様子は、とても心が広いようには見えない。

 けど、それを口に出す勇気はない。


「あのさ、五方の守護には王様本人が入っててもいいんだ。だから俺は弓の腕を磨いてるの。遠距離の射手も必要だからさ」


 突然微妙にずれた話が始まった。

 エイジの弓の腕は知ってるけど、何の話だろう。


 ふー、と真上から、オレに向けて煙を吐き出される。

 煙いし臭いし最悪だけど、ちょっと今は文句も言えない。


 咥えタバコのままエイジがしゃがみ込んで、オレに視線を合わせた。

 その瞳は何だか吹っ切れたように笑っている。

 何がそんなに嬉しいのかと尋ねようかと思ったが、口を開く前にエイジの笑みの意味に気付いた。


「少年はさ、俺の……ひいては青葉の国の将来に大きく資する活躍をした訳だけれども――」


 笑顔に見えるが――笑ってない。

 普段へらへらしてるヤツが怒ると怖いって、こういうこと? 


「――最後の最後に大失敗だったね!」


 高らかに宣言する声に師匠の爆笑が重なった。

 エイジの隣で、アサギが肩を落として呟く。


「……あの、そんな風に言わなくてもいいんじゃないですか?」


 が、声が小さすぎて誰も聞いてない。

 アサギ、もっと! もっと言って!

 てか、この人止めて!


 エイジがイライラとタバコを捻り潰した。

 師匠と間違われたのが余程悔しいらしい。


 背後で師匠は再び笑いの発作を起こしている。

 ――人の不幸が楽しいなんて、本当に何てヤツだよ!


「罰として、そう。俺の弓矢の練習に付き合ってもらおうか。あ、勿論少年が的持って走るんだよ」


 青葉の国、第二王子の命により、そうじゃなくても落ち込んでいるオレに恐ろしい刑罰が宣告される。

 オレは的を持って走る自分の姿を想像して――震え上がった。

 だっていくら腕のある射手だって、的を外すこともあるだろ?


「ちょ、待……」

「――あのさ、少年の観測と推測はたいてい当たってるんだけどさ。それでもまあ7割くらいじゃない? それは偶然を遥かに超えて素晴らしい能力だけど、あんまりそればっかに頼っちゃ駄目だよ」

「え?」

「少なくともサクヤちゃんは少年を疑ってなかったと、俺は思うな」


 エイジの瞳が一瞬優しくなった。


 そう言えばさっき、サクヤは疑っていたんだろと、オレは言った。

 そのことを言っているのだろう。


 事実は本人しか知らないはずだけど、エイジの言葉はオレのことを思った忠告だと、これは自信を持って言える。

 ……オレの背後で笑い続ける師匠の声がなければ、もうちょっと素直に感動できるんだけど。


 エイジがオレの肩に、ぽん、と手を置く。


「さて。じゃあ、準備しよっか」

「え、何の……」

「ウサギ狩りのコツを教えてほしいでしょ? よし、身を持って教えてあげよう」

「――い、いらない! すんませんでした!」


 それはそれとして、第二王子サマはやっぱり怒ってらした。


 ――ちなみに。

 疲れ果てているアサギがそれはもう必死に嘆願してくれたおかげで、宣告された刑は実際には執行されなかった。

 それでも師匠はしばらくはオレの顔を見る度に、思い出し爆笑をしていたのは、その後の話。

2015/07/31 初回投稿

2015/08/06 校正――誤字脱字修正及び一部表現変更

2016/02/11 校正――誤字脱字修正及び一部表現変更

2018/03/11 校正――誤字脱字修正及び一部表現変更

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