表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
124/143

第一百二十四話 取扱説明書?――「誰が読むんだそんなもん」

 (場所:銀河各地の家庭)


 【Eco-Slime】は銀河最強のトレンドになった。

 一家に一匹。誰もが飼った。

 そして――

 すべての災厄映画の導入部がそうであるように。

 誰も、説明書を読まない。


 分厚い取扱説明書の最終ページ。

 ミクロン級の極小文字で、警告が書かれていた。

 【高濃度の負の感情】

 【純エネルギー体(例:高圧電流)】

 ――投与厳禁。


 当然、事故は起きた。


 【事故A:社畜の怒り】

 第5区。上司に怒鳴られたプログラマーが帰宅し、

 緑スライムに向かって叫ぶ。

 「死ね上司! 死ね残業! 世界なんて滅びろ!!」

 スライムが“激怒”を吸収。

 瞬間、真っ黒に変色。体躯が十倍に肥大。

 牙と筋肉が生え――

 「グオオオオッ!」

 【狂暴ゴリラスライム】へ進化し、

 自宅と、隣の王さん家までまとめて解体した。


 【事故B:クソガキの自爆遊び】

 第9区。

 クソガキが指をコンセントに突っ込み、スライムに“充電”を試みた。

 「ピカピカ!」

 スライムが高圧電流を吸収。

 【雷電法王スライム】となり、十万ボルトを放電。

 街区全域が停電し、家電が全滅した。


 【事故C:プライムの悩み】

 プライムの家にも一匹いた。

 そしてスライムは、うっかりプライムの

 『銀河連邦法典』を丸呑みした。

 結果――

 【揚げ足取りスライム】へ進化。

 眼鏡を掛け、毎日法条文でプライムにレスバを仕掛け、

 論理裁判官を完全沈黙させた。


 宇宙は大混乱。

 通報が殺到する。

 「助けて!! うちの掃除機が変異した!!」

 「耐力壁を齧ってるんですけど!?」


 【幻鏡ライブ・コメント欄】

 「プライムのやつ死ぬほど笑った」

 「論理裁判官がスライムにレスバ負けw」

 「説明書読まないとこうなる」

 「リン:計画通り。これが“商機”だ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ