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第一百一十九話 零ちゃん救出!“分別の女神”爆誕

 (場所:データ収容檻)


 環境産業へ転向するなら、管理システムも刷新が必要だ。

 林恩はウイルス汚染された零(Zero)の前へ立った。


 彼女はまだ“殺戮モード”。全身が漆黒で、周囲に赤いエラーコードが浮遊している。

 「コア損傷。殺戮モジュール、修復不能」


 林恩は黒い零を見て、懐から【喰らい尽くす者が吐いた純結晶】を取り出す。

 「なら、徹底的に“環境仕様”にする」


 結晶を、零のデータポートへ差し込んだ。

 「OS再インストール」

 「“天網・殺戮プログラム”をアンインストール」

 「新規導入――【智能ごみ分別・資源回収ロジック】」


 ブゥン――

 膨大なエネルギーが機体を洗う。

 零の黒が剥がれ落ち、白×緑の爽やかなメイド服に変わる。

 頭にはリサイクルマークのカチューシャ。

 手にはバーコードスキャナー。


 零が目を開く。

 赤いレーザーではない。緑のスキャン光だ。

 彼女は林恩を見て、機械音声が優しく――妙に職業的になる。


 「ピッ。スキャン完了」

 「宿主・林恩」

 「成分分析:資本家の黒心50%+有機廃棄物40%+水分10%」

 「分類推奨:有害ごみ(Toxic Waste)」


 林恩の口元が引き攣る。

 「……それ、読み上げなくていい」


 零ちゃん(2.0・環境版):

 「喰らい尽くす者ネットワーク接続完了」

 「本日の投棄量を算出中……最適給餌プラン、生成」

 「宇宙を清潔にするため、零は頑張って働きます!」

 「みなさん、ごみ分別をお願いしますね♪」

 「さもないと零が“あなたをゴミとして処理”します❤」


 林恩は額を押さえた。

 「環境の女神になったのに、危険度が上がってないか?」


 【幻鏡ライブ・コメント欄】

 [ 零ちゃん:あなたは何ごみ?(魂の問い) ]

 [ 殺戮兵器→分別担当のおばちゃん、落差えぐい ]

 [ 白×緑かわいい。生命力ある ]

 [ 林恩、公式に“有害ごみ”認定www ]

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