第12話:再会と決戦の刻
ダンジョンの結界が砕け散り、柔らかな光が差し込んだ。
白石は震える手で一つの影を掴んだ。
「柚葉……!」
そこにいたのは、かつての無垢な笑顔の妹だった。
「お兄ちゃん……」
柚葉の声はかすれていたが、その瞳は確かに白石を見つめていた。
「ずっと、待ってた……」
だが、喜びは長くは続かなかった。
柚葉の身体は徐々に闇に包まれ始める。
「私は、まだこの闇の中に囚われている……」
響が剣を構える。
「お前を必ず救い出す!」
凛子は苦痛に顔をゆがめながらも、因果の力を解放する。
「これが私の全て……未来を変える、最後の力!」
彼女の身体は光に包まれ、強烈なエネルギーを放った。
因果の流れが乱れ、ダンジョンの闇が揺らぐ。
蒼月颯はその隙に語り始めた。
「俺の過去は、力に溺れた男の物語だ」
彼の声は暗く、しかし決意に満ちていた。
「俺はかつて、己の力だけで全てを支配しようとした。だが、それは破滅を招いた」
「ここにいる皆のために、俺は変わる」
蒼月は仲間たちとともに最後の戦いに挑む。
凛子の力は限界に達し、彼女は倒れ込む。
「未来は……みんなの手に託す」
響が凛子を支えながら叫ぶ。
「諦めない。お前の命も、想いも無駄にしない!」
仲間たちの絆がダンジョンの闇を打ち破る。
闇が晴れ、柚葉の身体は徐々に浄化されていく。
「ありがとう……お兄ちゃん」
白石は涙をこぼしながら、妹を抱きしめた。
「これからは一緒に生きていこう」
闘いの後、仲間たちは静かに未来を見据える。
「これは終わりじゃない。新しい始まりだ」
響はそう呟き、剣を握り締めた。




