作品を読んでもらうためには!
こんにちは、もしくはこんばんは。あるいはおはようございますかも?
文月幽と申します。
この文章を読みに来てくれたということは、おそらくあなたは僕と同じく底の方で活動中の小説書きのかたでしょうか。あるいは、これから何か書いてみようといった方でしょうか。はたまた、こうしたどういう作品がよく読まれるかについての文章を読み漁っている方かもしれませんね。
この文章を読んでいるのがどんな人なのかは気になりますが、それについてだらだら書いても意味はないので、早速本題に入りましょう。
※この文章は大きく三つの要素に分かれます。番号を振っておきますので、気になったところだけ読みたい方はお使いください。
1) 読みに来てもらうためには?
2) 発掘してもらうためには?
3) 継続して読まれるためには?
では、始めましょう。
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1) 読みに来てもらうためには?
はい。まずは読みに来てもらうためにはどうすればいいかについてです。
まずタイトル、次にあらすじです。投稿時間はよっぽど変な時間を選ばない限り大丈夫かなと思いますし、見に来てもらうだけなら、本文が誤字の密林みたいになっていようと文章として成立していなかろうと大丈夫だと思います。ですが、タイトルとあらすじはちゃんと考えたほうがいいです。
「そんなことはわかっている!」と思いましたか? そうです、大抵の人はタイトルが大事であることはわかっています。でも読んでもらえない。それは一体どうしてなのか。それは、タイトルのつけ方が間違っているからです。
まず、どんなタイトルだと人は読んでみようと思うのでしょうか。累計ランキングの上位のものを見てみましょう。『転生したらスライムだった件』、『無職転生-異世界言ったら本気出す-』、『とんでもスキルで異世界放浪メシ』、『ありふれた職業で世界最強』、『蜘蛛ですが、なにか?』、『Re:ゼロから始める異世界生活』。現在の上位の作品六つです。これらを見るとわかりますが、タイトルでは、あらすじではなく、作品の特徴を示しましょう。
あらすじをそのままタイトルにするのは、特徴をすべて読者に知らせることが出来そう、という点で有用そうに思えます。しかし、作品の概要を示されてしまうと、そもそも読む気が起きません。登場人物たちがどうなるのか、どんな物語が展開されるのか、どんなキャラクターが出てくるのか。そういった興味が湧かなくなります。つまり、読まれません。とはいえ、同様の理由でタイトルで作品の強みが一切出されていないのもよくありません。
先ほど挙げた上位作品たちを見てみると、やはり作品の概要を示しているものはありません。作品の土台を示しているものが多く、作者様の一番読者に見せたいところが出ている印象です。
基本的には上記の通りですが、一つ読まれるために大事な要素が抜けています。それは、読者に疑問を抱かせることです。タイトルを見て、すぐに「?」を抱かせることができると、読者は気になって読みに来ます。一つ勘違いしてはいけないのは、「??????????????????????」ではないということです。これでは読者は「わけわかんね」となるだけで、読みには来ません(物好きな人は来るかもしれません)。
と言っても難しいですよね。僕自身まだできません。練習が必要なのかなと思っています。センスがないと作れない可能性はありますが、少し意識しながら作ってあげるとぽいのが作れるはずです。それで充分です。手の届く範囲で最大限やりましょう。
何からやればいいかわからん! そんな方は、まず短いタイトルを作ってみましょう。数文字で収まっているタイトルは、興味を引きます。
タイトルだけでかなり長く書いてしまいましたが、大丈夫でしょうかこれ……。
次に大切なのがあらすじです。できるだけ短くまとめますね。
あらすじでは、興味を引く文章を書いてください。僕がよくやってしまっているような、数文字のあらすじではだめです。作品の導入部分を興味を引くように書きましょう。読者は、まずタイトルを見て、読もうか迷いながらあらすじを目にします。そのとき、面白くなさそうなあらすじが載っていなければ、彼らの大部分はどこかへ去っていきます。
妙な文章が書かれているくらいなら、何も書かれていないほうがましです。ましですが、小説家になろうではあらすじを十文字以上書かなければ投稿できません。どうしても書けないよって方は、諦めるか、やめるか、その作品を書くに至った経緯を書くか、一句詠むかしてください。
あらすじを書けるのは投稿するときになってからです。準備無く投稿しようとしても、まともなものは書けません(書けたとして熟考して書いたものより劣っているでしょう)。ですから、事前に書いておきましょう。
以上、僕は実践できてないけど実践できれば読まれるようになるよのコーナーでした。
あらすじが一番大事になってくるのは連載作品を書くときです。短編では作品の名前をクリックするとそのまま本文に飛ぶので。
2) 発掘してもらうには?
発掘とは何ぞや? と思った方もいるでしょう。ここで書くのは小説家になろうの検索機能を使って会いに来てもらう方法です。
タグを有効に使いましょう。
以上。
で終わってもよかったのですが、理由も書いていきます。必要がないと思った方は読み飛ばしてもらっても大丈夫です。
検索機能で、その作品の要素を検索してもらうことができます。その際に重要になるのがタグです。作品の、読者が好きそうなポイントを書きましょう。大きいものは公式キーワードというものがあるのでそれを使うとよいです。あとは、ヒロインや主人公、ストーリーの特徴など。ネタバレだけ気を付ければ、書いてあればあるほどいいです。20個まで載せられるので、思いつくままに書いておきましょう。いつぞやの僕のようにタグで遊んでいても検索には引っかかりません。検索してもらえるような単語を書きましょう。
タグを有効に使わないと一体何が起きるのか。それを説明しておきたいと思います。タグを有効に使えていないということは、つまり検索に引っかからないということです。ということは、すなわち更新欄以外からは読んでもらえないということです。そのうえ、更新時間によっては競合他社が多く、更新欄に載りきらない可能性もあります。つまりは、読んでもらえなくなります。
実は、適切なタグがつけられずとも、1)を達成していて、めちゃめちゃ面白ければ、タグがハチャメチャでも読まれます。……おそらくは。
タグを見ることで作品の傾向がわかる、という重要性もありはしますが、実のところそこまで時間をかけて作る必要はないと思います。投稿時に数分で作ってしまえばいいのではないかなと思います。タグに時間をかけている暇があったら、タイトルを考えたり本文をより良くしてください。そのほうが伸びます。たぶん。
というわけで、見つけてもらうためにはタグをつけよう! という話でした。
3) 継続して読まれるためには?
あい。というわけで、おそらく一番重要なところです。
タイトル的には2)、3)はなくても成立されるような気もしますが、一応書かせていただきます。
タイトルを完璧にしても、この項で書くことを達成できていないと、感想にぼろくそ書かれて読まれなくなるか、そもそも感想も書いてもらえずにどこかへ行かれてしまいます。当然ポイントなんてもらえませんし、ランキング入りなんてもってのほかです。
???「前置きが長い。さっさとしろ」
はい、すみません。始めます始めます。
継続的に読んでもらうために必要なこと、それは、本文がおもしろいことです。結局これに尽きるんですよね。どれだけタイトルで興味を惹かれようと、どれだけあらすじが面白そうだろうと、たとえ検索に引っかかろうと、面白くなければ継続して読んではもらえません。なんなら異常に面白ければ前項をまったく達成できていなかろうとランキング上位に上り詰める可能性すらあります。結局、面白いかどうかなんですよね。うん。というわけで、面白い作品を作ることが、一番大事です!
で終わってしまうのも不親切なので、いくつか続きを読んでもらうための方法を書いておきます。自分で読んで面白いと思えることが最低条件ではありますが、これをしておくと少しは続きを読んでくれる人が増えると思います。
それは、一話一話の最後のシーンを、次の話の前振りにしておくことです。どうなるのかを、気にならせることが大事です。切りどきを見つけさせないというのが重要なポイントとなります。どうしても途中でやめられず、気づいたら二時間三時間経っていた、なんてこと、ありませんか? ありますよね? そう、あるんですよ。切りどきを見つけさせなければ、割と最新話まで読んでくれます。切りどきがその時点でも見つかっていなければ、続きを読んでくれます。
以上、よくよく考えたらわかるけど結局これよって話でした。
まとめ
さて、ここまでいろいろと書いてきましたが、よくわからん、という人もいるでしょう。そんなときは、自分の書いたものを見直して、自分が読みたいと思うか、そして、読み続けたいと思うか、それを考えてみてください。読者目線に立つことで、自分に足りない部分が見えてくるはずです。
ではでは、ここらで終わりにさせていただきます。一緒に頑張りましょう!
感想欄、未登録でも書けるようにしておきますので何か思うところのあった方は書いていってほしいです。皆さんがどう思ってるか知りたいので。
……よく考えたらこの文章の読者層が書き手ばっかりならログイン済みの制限つけっぱでも大丈夫なんじゃ……?