転生してもらったスキルはステータス上昇?!
第一章 第一話 平和な日常は突として崩れ
「ステータス上昇?」俺はそのスキルの有能さをまだかな時は知らなかった。
俺の名前は遠藤翔太郎、17歳。日本に住んでいる普通の高校生だ。趣味は読書、まぁ漫画くらいしか読まないけど、普段はそれくらいしかしてないからいいだろう。見た目は自他共に認める美男子って感じだが、いかんせん、内向的な性格のため、彼女などと言うものとは無縁である。
「翔太郎おきろ、朝飯だぞ」
兄のいつもの一言で目を覚ました俺は、いつものようにリビングへ向かう。
「翔ちゃんおはよう」
「おはよう、ふはぁ」
姉のあいさつにあくびしながら答えて俺は朝飯を食べる。両親は不在で俺は今兄と姉の2人と生活をしている。兄の名前は遠藤健司、姉は遠藤彩、兄は一つ上の18歳で俺と同じ高校に通っており、姉は20歳で大学へと通っている。兄弟の贔屓目なしで2人とも美男美女である。プラスアルファで2人とも頭脳明晰、社交的と、運動神経抜群、絵に描いたようなパーフェクト人間であり、少し羨ましくも思えるが頼もしくもある。欠点があるとすれば、2人とも極度のブラコンってことぐらいだ。よくよく考えると、父さんは大企業の経営者、母さんは日本を代表とする女優なため、これは必然的かということを朝飯を食べながら考えていると、
ピンポーン。 家のインターホンがなり、玄関を開けると
「おはよう!!!」
バカ双子が現れた。俺は静かにドアを閉めた
ピンポーンと再びインターホンが鳴り扉を開けると
「おはよう!!!」
バカ双子が再び現れ、扉を閉めようとしたら、ガッと手で無理矢理扉を閉めるのを止められて再び「おはよう!!!」と閉めるのを止められてしまった。この双子バカだが力は強い。そのまま無理矢理扉は開けられてしまい、2人は家に入ってきた。いつものようにカオスの始まりである。
「なんで、ドア閉めるんだよ!!照れ屋さんだな!!」
そう言ったのは双子の兄である、小林元だ。
「私たちに会うのが照れ臭かったんだよ!!」
続いてそういうのは双子の妹の小林桜だ。
「お前らが家に来るとろくなことが起こら、、」
俺の言葉を無視して2人は
「お邪魔しま〜す」
と言って、家に入ってきた。2人を追いかけてリビングへ行くと
「あ、元くん、桜ちゃん、いらっしゃい、わざわざ迎えに来てくれたの?」
「おう、元、桜おはよう、登校まで時間はあるしゆっくりしていけ」
けん兄とさや姉にそう言われて、2人はくつろいでいた。正確に言うと、言われる前にくつろいでいた。どこまで図々しいんだか。
「健司くん、彩ちゃんおはよ!!翔太郎ったら俺らに会うのが照れ臭くって扉閉めようとしたんだぜ!!」
「そうそういつものことなのに、照れなくていいのにね!!」
元と桜が笑って俺の背中を叩きながら、そう言った刹那、殺気が走る。
やばい。。。とてつもなくやばい。。。そう思い、恐る恐る背後を見ると、包丁を持った姉と、木刀を持った兄が不気味な笑いを浮かべながら背後に立っていた。
「元くん、桜ちゃんその手はなに??」
「2人とも覚悟はできてるな??」
さっきも言ったようにこのこの2人極度のブラコンだ。俺が叩かれているのを黙って見ておかなかったよで、今にも人を殺しそうである。そんな状況でも、バカな双子は、未だに俺の背中をバシバシと笑いながら叩き
「翔太郎と俺らは親友だしいつもの俺らの挨拶だよ!!」
と言ってその手を止めない。
まずい。。。俺はそう感じ、
「まぁまぁ、兄ちゃん、姉ちゃん危ないし、2人は友達だしね」
と言って2人を宥めた。そう言ってその場を収めた。笑いながら俺の背中を叩く双子の友達とそれを殺そうとする兄と姉。まさにカオスな光景でしかない。
「よし、早く学校行こう!!」
その場の雰囲気に耐えれず、俺が言うと、みんな急いで支度をして家を出る。兄と姉が俺の手を両方から繋ぎ、双子のばかがそれを奪うように俺の手を繋ごうとしている。俺と兄と双子の通っている高校は同じで姉の大学も同じ方向にある。そのため、必然的に5人で毎回登校の道を歩くこととなっていて、
「翔ちゃんの手は譲らない!!」
「翔太郎手を離すんじゃないぞ、迷子になったら大変だ!」
「「翔太郎俺たちと手繋いで行こうぜ!!」」
俺の手の奪い合いだ。ちなみにバカ双子も容姿端麗ときており、側から見ると美男美女が手を奪い合う、なんともカオスな光景が生まれる。
「彩様と手を繋げるなんて羨ましい!!」
「翔太郎くんと健司くん今日もかっこいい!!」
「あの双子に混じって三子になりたい!」
「翔太郎くんと結婚するのは私!!」
4人目の人は何故か、気絶していた。俺は殺気を感じたが無視した。兄と姉が怖かったからだ。とまぁ登校から学校まで着くまでの一通りの流れが俺の言うカオスの始まりなわけで、毎回毎回付き合わされる俺はとても苦労している。なぜか知らんが元と桜も俺のことをとてつもなく好いている。俺の周りは美男美女で囲まれているが、4人の性格を知っている俺からしたら、カオス以外のなんでもない。まぉ、もう慣れたもんでこれはこれで平和なんだが。と、いつものように登校していると、目の前に突然、魔法陣が現れ、景色が暗くなってしまった。
どれくらい経っただろうか、はっと起きて周りを見渡すと、どうも人の世界とは思えない光景が現れていた。目の前には人とは思えない、日本のツノを生やし、髭を蓄え、マントを羽織っている、いかにも魔王という言葉が似合う者が目の前の玉座に座っており、その傍らには4人の異形の姿をした者がいた。
「突然の召喚、申し訳ない。私は魔王サタン。この者たちは我を守護する四天王だ。」
そう言って、ぶかぶかと頭を下げて礼儀正しく挨拶をしてくれた。周りの4人?4匹?わからないがその者たちも頭を下げた。俺は唖然としてぽかんだ。
「さっそくで悪いが、我ら魔族を人間から救って欲しい!!」
俺はさらにただただ唖然とぽかんとしているだけだった。
はしめての執筆でおそらく、共感は得られないし、ダメ出しも多くあるとは思いますが、応援よろしくお願いします!慣れていくうちに段々と執筆スキル上げていきます!