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超越神の世界旅行  作者: sena
第4章 復讐者編
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75話 これからの予定

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『これから、どうするのだ?帝都には来たが』

「とりあえずは、貴族が集まるところに行ってみようかなってね」

『集まるところ?』

「うん!帝国ってどういう国か知ってる?」

『なんだ急に?』

「帝国はね、実力主義なんだって」

『なるほどな。我ら悪魔と似たようなものか。それで?』

「決闘試合に行ってみようかなと」


 帝国では、頻繁に闘技大会などが開かれている。基本的に殺しはなしだが、故意でなければいいという緩い規則でやっている。それはつまり、実力が拮抗していればしているほど、どちらかが死ぬ可能性が高くなる。

 そして、そんなところにミナリスは行こうとしていた。


 殺し合いというものは、退屈な貴族にとって最高の娯楽だ。そして、半年に一回行われる大きな魔技大会では、皇帝も観戦する。何百人もの参加者が、優勝目指して頑張るため、非常に激しい戦いになる。


『決闘試合ってなんだ?』

「武器もなんでもありで、魔法もなんでも使っていい、らしいの」

『なんだそれは、お前が優勝ではないか』

「ただね、一つだけ絶対のルールがあって、闘技場の周りには観戦者に被害がいかないように強力な結界を張っているみたいなんだけど、それを割るような攻撃はダメなんだって」

『なるほど、ならば、自分で結界を張ってもいいのか?』

「さぁ?」


 決闘試合があり、規則があるのは知っているが、細かいところまでは知らない。つまりは、反則ぎりぎりの行為なども知らない。


『いつあるか分かっているのか?』

「さぁ、分かんない!」


 白けた目で見ているのが姿を見らずとも分かった。呆れているのだろう。だが、知らずとも別に良かった。明日には、ギルドカードも来て、その時にちょうど良く伝えられるからだ。






 ミナリスは今ギルドに来ていた。

 目的はもちろんカードをもらうためだ。

 ミナリスを見つけた受付嬢はすぐさま2階に通してくれた。


 そのままノックもせずに中に入る。


「よく来たな。出来ているぞ」


 そういわれ渡されたのは、ミスリルで作られている銀色のカードだった。


「これが、Sランクのカードなの?」

「今までいなかったの?とは、初めてだぞ」

「今までいなかったの?」

「そうだ、Aランクは数度あったが、さすがに、な」

「へぇー」


 カードを裏返しながら見る。

 光に当たるとキラキラと光り綺麗だ。


「そのカードを見せれば、かなり融通が利く」

「例えば?」

「冒険者は魔物を狩ってその素材を買い取ってもらい生計を立てている。その買い取り額が上がる。それは、ランクが上がるごとに上がっていく」

「それで、おじさんは、どのランクなの?」

「おじさんじゃない!って言いたいが、……はぁ、俺は引退しているが、元SSSランクだ」

「そうなんだー」

「反応軽いな!?」


 そう、帝都のギルドマスターというだけあり、元SSSランクの冒険者だった。そして、年齢は56歳。立派なおじさんだが、外見は鍛えられているためそこまでには見えない。

 普通はSSSランクと聞くと何かしら反応をするが、ミナリスはそこまでランクにこだわってもしなければ興味もなかった。


「こほんっ。それで、君みたいな子が帝都に何の用なんだ?」

「決闘試合に出たいんだけど、どうしたらいいの?」


 ギルマスの質問には答えず、ミナリスは自分の聞きたいことを質問する。

 呆れたようにため息を吐く。強者には従う、ということだろうか。


「3日後にあるぞ。場所は、言われなくても分かるな」

「初めて帝都に来たから分かんないよ?」

「はぁ」


 2度目のため息を吐く。


「中央にどでかい闘技場がある。そして、普段はそこである」

「分かった!それで、おじさんの名前聞いてなかったけど、なに?」

「言ってなかったか?俺は、ギルドマスターのアンドレアだ。アンディでいいぞ」

「分かったよおじさん!」

「ぐっ、意地でも変えないのか……ったく、まあいいか、それで、決闘試合に出るつもりなのか?ミナリス嬢」

「なんで私の名前を?」

「うちの職員に鑑定が得意なやつがいてな。だが、そいつでも名前までしかわからなかった。後、年齢な」

「へぇ。(ドュルジ!どうなってんの!?)」

『さすがに、名前まで隠すのは怪しまれるだろう。ステータスも一般より強い程度にしている』

(そういうことね)


 不意に言われても、動揺を顔に出さないようになってきた。

 多少身に纏っている魔力が揺らいだが、魔法を使うタイプではないギルマスには分からなかった。


「それで、3日後にあるってことだよね?」

「ああ、そうだ。やるなら俺が伝えておこうか?」

「よろしく!じゃあ何か依頼でも受けていこうかな!」


 おもむろに立ち上がり、もう用はないと部屋から出る。その間際に、


「何かあったら、俺を頼ってくれ。これでも、顔は広いからな」

「ありがと!」


 ぱたんっと扉が閉まり、しばらくアンドレアは扉を眺めていた。


「あれは、化け物だな。この俺が震えるとは」


 腕を見るを腕がプルプルと震えていた。

 ミナリスは気づいていないが、ステータスのことを聞いた時、わずかに殺気が漏れていた。一瞬だったため被害は出ていないが、アンドレアは確かに感じた。()()()()()()を。人が発する圧ではなかった。


 アンドレアは何か大きなことが起こると予感していた。

 そして、それは帝国を巻き込んだとてつもなく大きなことだろう、と。


 そしてそれは、間違いではないとすぐに知ることになる。









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