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超越神の世界旅行  作者: sena
第4章 復讐者編
63/266

60話 悪魔の能力

矛盾があったので一部修正、削除しました。


 

「兄者あああああああ!!!!!!」


 兄が一瞬にして殺され呆然としていた、弟が絶叫を上げる。

 誰が殺したかは、明らかなため兄を殺された怒りに任せ、ミナリス目掛け短剣を握り締め、走る。


「お前も死ね!」

「ッ」


 ミナリスが無造作に手を振った。

 すると、黒い炎が地面から湧き上がり、弟を覆い尽くした。

 やはり悲鳴すら上げれずに、そこに誰もいなかったかのように消えた。


「すごい!すごい、すごい!」


 ミナリスは、自分が使った魔法の威力に驚き、すごいすごい、とはしゃいでいる。


『当たり前だ。人間に我の魔法が耐えられるわけがなかろう』

「魔法?」

『さっきのは、黒炎だ』

「おおお!こくえん!」

『しかし、お前は今まで魔法を使ったことがないだろう?』

「うん!」

『…………』


 元気に返事をする。

 それもそうだろう。ついさっきまで、街で普通に生活していたのだ。ただ生活するのに魔法は必要ないし、魔法を習う機会も、もちろんない。

 心なしか、ドュルジがジトッと見ている気がする。


『得た力を使いこなせるようになれ』

「さっきの黒炎?使えるもん!」

『あれは、悪魔が使う魔法であって、我の能力ではない』

「そうなの?」


 魔法とか能力とか言われても、ミナリスにはピンとこない。


『まずは、魔力を感知することから始めろ。黒炎の使い方もきちんと知れ』

「黒炎ちゃんと使えるもん!」


 子供ながらの意地を張り、もう一度黒炎を使うため、両手を前に出す。


「えい!」


 可愛らしい掛け声を上げながら黒炎を放つ。


「え?」


 しかし、現れたのは、圧倒的な魔力の塊だった。

 魔力弾が飛び、目の前の木が消し飛んだ。それだけに収まらず、その後ろの木数本を吹き飛ばした。


『お前は、適当に自分の中にある力を放っているだけだ』

「むぅ」

『だからまず、魔力を感じることから始めるのだ』

「分かった。でも魔力ってこれ?」


 そう言いながら、掌を上に向ける。

 すると、黒いもやもやとしたものが現れる。


『それは、瘴気というものだ。魔力とは違う』

「へぇーそうなんだ!」


 いくら親を殺した者だとしても人2人を殺したとはとても思えない雰囲気だ。

 側から見てら、少女が掌から、黒い霧を出している光景だ。それに、空中に向かって1人で喋っている危ない子供と映るだろう。


『さて、魔法を教える前に、代償のことを覚えているな?』

「代償?って何?」

『…………力を与えた対価だ』

「あ、なんか言っていたね。それで代償ってなんなの?」

『魂を10万我に捧げよ』

「魂ってどうやって集めるの?」

『生物を殺せ』

「分かった!」


 無邪気に応える。

 簡単に言えば、人間を10万人殺せ、と言っているようなものだ。

 そのことをミナリスはしっかりと理解していた。


 もし、後数年経っていたなら、忌避感などを感じていただろう。しかし、そういうことを学ぶのは、これからだ。それに、親を目の前で殺されるという光景を見たことにより、殺人ということに関しての、忌避感がほぼなくなった、とも言える。


『では、そのために鍛えるぞ』

「うん!頑張る!」










 ★★★★★

 sideレイン


「お、悪魔が干渉したか」


 レインは、悪魔がこの世界に干渉したのを感じた。

 その光景を実際に視ながら、笑う。


「ふふ。よっぽど助けを願ったんだろうな」

「そうでございますね。しかも、高位悪魔」


 普段セバスは人の姿をしている。

 しかし、セバスの正体は悪魔だ。それも、レインが直接創った原初の悪魔の1人だ。


「ドュルジですね。不浄を司っている高位悪魔です」

「悪魔は普段魔界から出てこれんが、まあ、これぞ悪魔って感じで契約を持ちかけたな」

「それも、感情を操りやすい少女を選びましたね」


 よく、『七つの大罪』というのを聞いたことがあるだろう。

『傲慢』『憤怒』『嫉妬』『怠惰』『強欲』『暴食』『色欲』のことだ。

 悪魔は、これらを司っている。(例外もある)

 ドュルジは、これから外れ、不浄を司っている。その場にいるだけで、大気を汚染していくそんな存在だ。


「あの少女には過ぎた力ですが、大丈夫でしょうか?」

「悪魔と契約する内容によっても得る力は変わるが、今回は10万の魂だからな。かなりの力を得ているだろうな。それにドュルジの魔力を使えるってことは、魔力総量では、この世界最高だろう」

「と、いうことは。扱えきれなければ、自滅、ということもありますな」

「そこは、頑張ってもらわんとな」

「今回は手を貸さないので?」


 セバスが聞いてくる。

 基本的に、面白そうな要因には手を貸し(手を出すとも言う)さらに、レインが面白く感じるようにしているが、今回のことは少し迷っている。

 しばらく、無言で考え、口を開く。


「いや、今回は手を出さん。ドュルジに全て任せる。魔族、人族の勢力に、第三勢力となり得るだろうからな。それに、悪魔を現界されることが出来れば、それこそ面白そうだ」


 現界……悪魔を人間界に呼び出すことだ。

 悪魔は魔界。神は天界。というように、存在する場所がある。力が強すぎる故に、人間界に干渉することが出来ないのだ。

 だが、それにも抜け道はある。それが、契約だ。


「現界、ですか」


 セバス程の大悪魔は大丈夫なのかというと、レインから創られた創造物はその理から抜け出している。

 というか、セバスが力を抑えずにこの場にいれば、ただそこにいるだけで、世界が壊れる。それほど、セバスは、他の悪魔とは格が違う。


「……しかし、10万か…………中々に喰うな」

「確かにそれだけ喰えば格は上がるでしょうな」


 悪魔が魂を契約の対象に選ぶのにはそれが理由だ。もちろん他にもあるが。


「さて見ものだな。少女の大量虐殺が!」


 レインの顔に悪魔の笑みそのものが浮かぶ。









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