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超越神の世界旅行  作者: sena
第4章 復讐者編
60/266

57話

 sideレイン


 仲間を殺された盗賊の頭。

 俺の前に、悪鬼のような顔をしかつての仲間、裏切り者を睨み、手に持った剣に無意識だろうが魔力を流している。


(ほお、さっきまでのスタイルから、魔力の使い方を知っているわけではなさそうだが……なるほど、有り余った力を流し込んでるだけか……しかし、それでも、圧倒的な魔力によって強化されている。さて、どうなるかな?)


「はあああ!」

「はやっ!?」

「くるな!」


 近くにいた2人をまとめて一刀で屠る。

 それに驚愕しながらも、カーターは的確に命令する。このまま、固まっていてもやられるだけだと思ったからだ。


「取り囲んで殺せ!」

「なんなんだよ!急に強くなりやがって!?」


 さっきまでとは、動きが違うため、ついて行けずに次々と斬られていく。

 いくら魔力が増えたとしても、魔法の使い方を知らなければ、もちろん使えない。でも、ステータスのゴリ押しに、それを行えるだけの耐久性のある武器。それだけで、この場にいる者を殺すには十分だ。


「クソ!お前が何かやったんだろ!?」


 カーターが何か言ってくるが、正直あいつには興味がない。大した才能も感じないし、器もなさそうだ。それでも、ローガンの糧には多少はなりそうだ。


「クソが!なんなんだよ!折角ここまで来たってのに!……もういい下がれ!俺がやる!」

「……もうお前で終わりだ」

「なに……?」


 ローガンがそう言い、カーターが周りを見る。すると、カーターの仲間は全て斬り伏せられていた。


「いつの間に!?」

「お前が目を離した隙にだ。これで終わりだ」

「舐めるな!多少強くなったからと言って、俺に勝てるわけがない!」


 カーターが今まで、鞘の中に入れていたままだった剣を抜く。

 有名な盗賊団の頭だったローガンより強かっただけはある。魔力を身に纒い、スキルも発動し身体能力を強化する。

 今までの比ではないくらい圧が高まっている。

 それでも、


「遅い」

「ぐあっ!」


 ローガン目掛け突撃したカーターが吹き飛ばされる。

 背中を蹴られ、骨が折れる鈍い音がした。それでも、空中でなんとか体勢を立て直し着地する。


「なにをした!」


 カーターは、焦った様子で怒鳴る。


「お前の突進を横にずれて蹴り飛ばしただけだ」


 ローガンは丁寧に教える。

 カーターの全力を正面から叩き潰すつもりだろう。さっき自分が味わった絶望をカーターにも味合わせて殺す魂胆だ。


「今度はこっちから行くぞ」

「クッ……!」


 警戒して自分から攻める気がなくなったカーターに、ローガンは自分から突撃する。

 カーターまで、残り5歩といったところで、急にローガンがカーターの目から消える。


(おお、今度は、足に纏わせたのか)


 魔力を全身に纏えば、身体能力が上がるが、足のみに纏わせればより足だけが強化されることになる。

 その速さを捉えることが出来ずに腕を斬り飛ばされる。


「ぎゃああああ!?お、おれの腕があああああ!」

「次は右足だ!」

「ぐぎゃああああああああああ!」

「左足!」


 簡単には、死なないように少しづつ斬り飛ばしていく。

 そして、遂に達磨の状態になった。


「ぐうぅ、いたいよぉ、あぁぁあああ……」


 両手両脚を斬られ血を大量に失い、意識が朦朧としながら、いたい、いたいと譫言のように呟く。

 それを、白けた目で見ながらとどめを刺すべく近寄る。


「部下の、仲間の仇だ…………死ね!」


 少しの間上を向き、物思いに耽ったかと思えば、次の瞬間には目に殺意を宿らせ剣を握り直す。

 上向きのままブツブツ言っているカーターの首目掛け、勢いよく剣を振り下ろす。


 サクッと抵抗を感じることなく斬れ、首が胴体から離れた。


「これで…………」


 目的を達し、ぼーっとしているローガンに声をかける。


「どうだ?復讐を達成した感想は」

「とても、すっきりしている……それで、あなたは?」

「俺は、レイン。ウィルムンド王国第一王子と言えば分かるか?」

「ッ!?あたながあの……?」


 復讐はなにも生まないなんて言うが、そんなことはない。

 実際にそんなことを言っている奴は、自分が味わったことがない奴が言っているセリフだ。

 俺が自分のことを言うと、驚いてた。王子という地位についている人物が何の護衛も付けずにこんなところに1人でいることになのか、噂で聞いて知っていたから驚いたのか。


「まあ、言い。それで、お前にはやってもらうことがある」

「この力をもらった代償、と言うことか」

「いや、それは単に面白そうだからしたことだ。別に断っても構わん」

「いや、やらせて欲しい。あなたのお陰で、得た力だ

「そうか……それで、やって欲しいことは、暴龍に入ることだ」

「暴、龍?それってあの騎士団の?」

「そうだ。すぐに入ったところで、今のお前じゃ役に立たんから鍛えてもらうがな」

「了解した。いや、分かりました」

「これを見せれば、すぐに通してくれる。それではな」


 そう言って俺は、日本にあるようなカードをローガンに渡し、その場から転移する。







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