1話 転生
どういう風に書きたいのかは頭にあるのに実際に文字にすると難しくてびっくりしてますw
ふわふわと漂っていると、不意に引っ張られる感覚があった。
(お、この感じは狭間に呼ぼうとしてるのか?どっかの転生神がなにかやっているんだろうけど、乗ってみるか)そう思い、流れるままに身を任せた。
「ようこそ、残念ですがあなたは死んでしまったのです。」
出会い頭にそう言われた。顔を上げる(まぁ魂の状態だから顔なんてないけど)と、淡い緑色の髪に綺麗な緑眼、身長は150cm弱ってところか。見た感じ上級神って感じで俺が見たことないってことはここ最近上がってきたやつか。
ここで、神の階級を少し言っておこう。まず、下級神その上に中級神そして上級神となり、その上に最上級神がいる。それで、上級神となると世界の管理をしている高位の神ということだ。まぁそれなりには強いことになる。
「あなたには、2つの選択があります。1つは、このまま天国に行くことです。ですが、あまりおすすめはしません。天国は、確かに苦しむことも無いですがすごく暇です。そこで、2つ目、転生です!」
こっちの反応を伺いもせずに話しかけてくる。
「異世界に転生できます!もちろんそのまま行っても、向こうはあなたのいた世界とは違い剣で戦い魔法を使い魔物がいます。そんなとこになんの能力の無しだとかわいそうなので1ついわゆるチートスキルを与えます!どうしますか?」
ひと通り説明し終わったのか俺に対してどうするのか問いかけてきた。
「お前の名は?」
ピクッ
「私は神ですよ?口の利き方には気をつけなさい!」
「お前こそたかが生まれて数百年の小娘が俺を前に不敬だぞ」
魂の状態から人の形をとる。そして、ほんの少しオーラ(魔力とも言える)を出しながら言う。
「っっっっっっっっっっ!?!?あ、あなたは何者なのです!?」
「知りたくば上に聞け。それに、しっかりと格の差をわかり跪くのはいいことだぞ。それに、少ししか出していないとはいえ消し飛ばないのは一応上級神なだけはあるな。中級神なら消滅していたからな。それで?異世界に行くかどうかだっけ?」
「は、はい。あの、あなた様はなぜここにこられたのでしょうか?」
完全に力の差がわかりビクビクしながらもきちんと話すことができているようだ。
「ふふ、その勇気に免じて教えてやろう。あの世界に飽きてな、また転生して遊ぼうとしたら俺を呼ぼうとしてる奴がいたため暇つぶしがてら寄ったまでのことよ」
「そうですか、あの〜どうされますか?」
「あーこのまま転生するつもりだ。スキルなぞも要らんぞ俺にステータスはないから」
「あの、それはどう言う?」
「それを今のお前が知る必要は無い。ではな」
「あ、あの!!私の名前はアリアです!」
転生先を選ぼうと移動しようとした、自分の名前を最後に告げてきた。
(これも何かの縁だ覚えておくとするか)
さてと、転生先を選ぶとしよう。まずは種族は人間からだな、そして、貴族……いや王族にするか!うむ、第一王子が産まれるところがあるしちょうどいいな!よし行こうか!
★★★★★
side???
「陛下!!!無事にお産まれになりました!」
「お、おぉ!我が子はどこか!?」
陛下と呼ばれた男は、ほっとし満面の笑みを浮かべ早く会いたいと医師を急かす。
「あなた男の子です!」
「おぉそうか!名前は……そうだなレイそうだレインにしよう!」
「レイン、いい名前ですね!」
そう喜んでいる2人に突如頭に声が聞こえた。
『我が身しばらく任せるぞ』
「「!?!?!?!?」」
「どうか致しましたか?」
まわりの侍女の1人が突然黙った2人の声をかけた。
「今声が聞こえなかったか!?」
誰も聞こえていないみたいだ。それに、さっきの言葉を思い出す。『我が身を任せる』と言わなかったか?と。我が身が指すのは、この産まれた子以外いないはずだ、それによく見ればほのかに光っている。
「すぐに鑑定士を呼ぶんだ!フィリア、お前は体力を消耗しているからもう休め。この子のことは私に任せろ」
「そうしますわ」
横になるとすぐにすぅすぅと寝息を立て始めた。
場所変わって、鑑定士が到着した。
「この子を見てくれ」
「わかりました。…………っ!これはっ」
「どうしたのだっ?」
「鑑定できません!弾かれました!」
「なに?確かお前は鑑定レベル8だったはずそのお前に見えないとはどういうことだ?」
「可能性は2つ。1つは、高レベルの隠蔽スキルを持っているか。2つ目に、圧倒的にレイン様が格上の存在か、です」
「っ!やはりか」
レインお前は何者なのだ?