表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
超越神の世界旅行  作者: sena
第1章 転生編
18/266

15話 日常

 sideレイン


 キングサイズのベット2つ分はあるであろう大きなベット、シーツや布団も高級な物だと一眼でわかる。ベットの端には、金の細工がしてあり、その一部でも売れば大枚叩いて買おうとする者が大勢現れるだろう。


 そんな広いベットで寝ているのは、もちろんレインだ。

 睡眠が必要ないため眠る必要はないが、趣向の一つとしてやっている。もちろん、人が持っている欲もほとんど無い。あった方が楽しいためそうしている。


 部屋のドアが開く。

 中世レベルの文化ではありえない、シュインッと言う音が鳴りドアが少し浮き左側にずれる。そこから現れたのは、金の髪を腰まで流しメイド服に身を包んでいる。だが、胸元が溢れんばかりの自己主張をしていてスカートのところはとても短い。顔も造られたかのように整っている。しかも、身長が小さいため危うい雰囲気が出ている。日本人が見れば、メイドのコスプレまたは、そう言うプレイの人だと思われるだろう。


 レインが寝ているベットに近づき、そっと掛け布団をめくる。

 そのまま身体をベットに乗せ、自分も入ったところで布団を自分ごと被せる。

 レインが寝返りを打ちぎゅっと抱きしめた。

 その女性は、頬を染め目をとろんとさせながら、手をレインの下半部に持っていく。あと少しと言うところで声がかかる。


「……クリスティおはよう」

「!おはようございます!ご主人様!」


 そんな痴女紛いの行為をしていたメイドはクリスティ、五帝の1人でありレインの下僕の1人だ。

 しかし、その手は伸びきっていて触っていた。レインは、何もせずにじっとクリスティの目を見て、


「どうした?やりたいのか?」


 と、よくラノベなどにある展開で主人公が赤面しながらあたふたして言い淀むかと思いきややはりそんなことはない。直球に聞いた。

 それに対し、クリスティは少し怒ったふうにその整った眉を歪ませながら言った。


「当たり前です!日本にいた時は全くと言っていいほど会えませんでしたのよ!それなのに、アシュリーは可愛がってもらえたと喜んでいましたの!久しぶりに私もしたいです!」


 プリプリと怒りながらもしっかり触って胸を押し付けてくる。

 そんなクリスティの絹糸のような髪を手で梳かしながら頭を撫でる。

 それを了承と取ったクリスティは、レインに覆い被さりながら唇を重ねた。






 それから約2時間後。

 レインの部屋から出てきたクリスティは肌は艶々で満面の笑みを浮かべながら歩いて行った。


 それから数分後に、また別の人物がドアをノックする音が聞こえた。

 許可を出すと、アシュリーが入ってきた。


「ゼロ様!今日です!」

「覚えているぞ。迷宮に行くか。今から行くか?」

「はい!」


 元気よく返事をしぎゅっと抱きついてくる。

 転移をするにしてもどこかに触れないといけないなんて制約は俺たちにはないんだし触れる行為はする必要ないんだが、えへへと笑いながら抱きついてくるアシュリーを見ていると頭を撫でながら許してしまう。


「行くぞ」と声をかけ、転移する。


 転移した場所は、妖華の迷宮の1層だ。

 そこでお互いのステータスを落とす。ぐんっ!と身体が重くなり力が抜けていく。


「魔法やスキルも出来る限りなしで行こうか」

「確かにそうですね!」


 能力値が下がったているとしても少ない魔力で、大規模破壊できる魔法やスキルもあるため出来る限り使わないという縛りを新たに加えた。


「じゃあ進もうか」

「レッツゴー!です!」


 妖華と言うだけあって、植物系の魔物が出てきた。

 最初に出会ったのは、全長3メートルもある花だった。

 花弁が8枚あり、一つ一つの大きさが70cmはあるだろう。その中央にはギザギザの口があり、そこから紫のガスが出ている。

 そのガスを吸わせ、幻覚を見せてから食べることが容易に想像がつく。

 地面からうねうねとした触手のような葉が出ている。

 レインとアシュリーは毒や幻惑系の魔法もスキルも効かないため意味を為さないが。


 アシュリーが、勢い良く飛び出し、それに付随して葉の1枚が上から振り落とされる。

 半身になってかわし、一閃する。

 続けて2回3回と剣を振り葉を斬る。

 だがさすがは超高難易度の迷宮の魔物。斬られた端から再生し再び攻撃してくる。

 それすらも斬り飛ばしながら、本体の花弁に近づく。

 すると、口を開け毒々しい液体を出した。

 しかしそこには、アシュリーはいない。花の魔物の後ろに回っていて、剣を一閃。

 魔物の身体が細切れになり崩れ落ちた。


「また腕を上げたな、アシュリー」

「アスちゃんに教えてもらってからも剣を使っていたから!」


 ステータスの面では、魔物と大して変わらない、むしろスキルなど制限しているためこちらが不利だ。それなのに一方的にやれたのは、技術面の方が大きい。

 普段は圧倒的な権能や身体能力で勝てるため、技術を必要としない。素の能力が高いほどゴリ押しの戦法を取り足下を救われやすい。

 だけど、俺の配下たちは、全員が基礎値が高い。そのためゴリ押しがほとんどできない。ゆえに技術を鍛える必要が出てくる。


「どんどん行こうか!」

「はい!」

「あ、だけど次は俺にもやらせろよ?」

「はーい!」


 和やかな会話をしながら進んでいく。

 それから5時間の時間をかけ攻略した。もちろんダンジョンコアは破壊せずに残してある。

 本人たちはゆっくり時間をかけ1層1層攻略していたため迷宮攻略としては遅いと感じていたが、ここはSSSランクの冒険者が行くような場所でまだ攻略されてないことを思い出してほしい。

 ステータス低下による戦力の低下は、当てはまらない人物(神物)もいると言うことだろう。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ