122話 レインと配下の戯れ
最近パソコンの画面ばっかり見ているので頭痛いです!
やっぱり目から来てるんですかね?
sideレイン
俺は、再度思った……「まじで世界多くね?」と。
なぜこんなにも世界は多くなっているのか。
確かに無限の空間がある。
それも、億、兆、それ以上の世界を創ってなおあまりある。いや、どれだけ空間があるのかすら図ることは……まぁ、出来るんだけど、とにかく広いことだけ分かって入ればいい。
そして、無限にあるからこそ、無駄に創って創って創られまくっているんだけど……それでも、俺は、一億ジャストまで減らした。
それで、俺は、一つ一つの世界を回ることは端から考えていない。本当につまらない、そして、レベルが低い世界は、寄るまでもなく消そうと思っている。
それで今俺は何をやっているのかと言うと……
「ふっ!」
アストレアが俺に向け、剣を投げる。
それを囮に近づき、剣を振るう。
アストレアと戦っていた。
「そいっ」
対して俺は、神剣を創り、囮の剣を斬り払い、アストレアの剣戟を受け止める。
それから幾百、剣を合わせる。
俺は、剣を巻き上げるように上へ飛ばす。
アストレアからすれば、いきなり剣が手から滑ったように感じたことだろう。
「がら空きだ」
「……まだで、す!」
左手に剣を出し、受け、地を蹴り空へ飛ぶ。
「はっ!」
一気に肺から息を吐き、蹴りが俺の首へ吸い込まれるように伸びる。
その足をバッと掴み、投げ飛ばす。
飛ばされている途中、斬撃を無数に飛ばす。
「目くらましか……本命は……」
クルリ、と後ろを向き、剣を二度振るう。
そこには、三本の剣が現れ、俺に向けて飛ばされていた。
二本の剣は斬り払い、三本目は、タイミングを合わせ柄を掴み、アストレアに向けて投げつける。
「主はどれだけ、巧く……!」
「それほどでもないさ……お前でも出来る」
「はは……確かに出来るかもしれませんが、主を相手には、厳しいです」
乾いた笑いを上げ、自分の気持ちを言う。
俺がやったことは、単純なことだ。
飛んできた剣を利用し飛ばす、たったこれだけだ。
だが、アストレアが投げたとなれば、そんなことを出来る人物は限られるだろう。音速をはるかに超え、光速すらも超えているのだから。
アストレアは、刀身の横をなぞるように撫でる。
刀身が淡く金色の光を発する。
「行きます!」
告げると、地面が陥没する力で蹴り、俺に突撃してくる。
「お?うわっ……これを斬るか、普通」
アストレアの剣に合わせるように振るうと、アストレアの剣に当たった瞬間、俺の神剣がサクッと斬られ、俺の顔目掛け刃が迫る。
「『反転』」
「ぐぅ……!」
俺のスキルにより、当たる瞬間刃が反転し、アストレアに向かう。
それを力尽くで、捻り、再度斬りつける。
俺はもう一度、『反転』を使おうとするが、剣が光っているのを見て、やめた。
横にステップし避ける。
だが、地面に刃が届く瞬間、すぐに斬り返され、またも俺の首目掛け振るわれる。
「はあああっ!」
「うおっ」
掌で受け止めたが、そのまま押し込まれる。
錐揉みするように、吹き飛ぶ俺の体。
地面をバウンドしている時、剣が次々と飛んでくる。
地面に手を付き、跳ねる。そのまま、空中で体を捻り躱していく。
空中で10回転程し、スタッと手を広げ着地する。
「おいおい、俺を吹き飛ばすとか、って、ナニコレ?」
手を広げ、体操選手のように着地した時、俺の左右に魔方陣が10枚ずつ現れる。
陣が回転しだし、俺に迫りくる。
その様は、壁が迫って俺を潰そうとしているかのようだ。
「潰れなさい……!」
パンッと俺は潰されたかのように思えた時、陣が粉々に破壊される。
「これもダメですか……」
「なんだこれ?初めて見るな」
「ええ、主を足止めするために、アシュリーと考案したのですが、壊されましたね」
「いやーさっきのはよかったぞ……陣の構造もアシュリーが創るやつに似てたしなー」
ちょっとびっくりしたが、力を入れて殴れば、壊れた。
「さて、俺も少しは本気を出すか……それと、お前たちも参加していいぞ」
「レイン様!」
「クリスティとアシュリーですか。では、三人がかりで行きますか」
クリスティとアシュリーが参戦し、三対一の状況になった。
かなりバランスのいいパーティーだ。
アストレアが前衛、クリスティが後衛、アシュリーが遊撃。
「『天雷』」
俺の周りに剣が50本出現し、円を描くように浮き、回転する。
それを頭上に持っていき、天から落ちてくる雷撃を受け止める。それも一度ではなく何度も落ちてくる。
俺が雷撃を防いでいる時、アストレアが一息に俺との距離を詰め、剣を振るう。
「いいな!楽しい……ぐっ」
すると、俺の体が、地面に沈んでいく。
アシュリーの重力魔法だろう。
重力がかかっているのなら、反重力をかければ相殺できる。
ふっと体が軽くなる。
「そろそろ邪魔だ」
アストレアが俺にぴったりと張り付き、抑えているのが邪魔になり、蹴り飛ばす。
剣でガードされるが、ガードごと蹴り飛ばす。
「ゼロ様、私たちが勝てば、何でも言うこと聞いてくださいね!」
「いいぞ、ただ……勝てればな」
アシュリーがアストレアと入れ替わるように突撃してくる。
重力剣を両手に握り締め、交差するように振るう。
完璧には振るわせず、交差したところで、左手を伸ばし、握り潰す。
重力を制御することが出来ず、弾ける。
「がふっ!?」
そこへ、回し蹴りを喰らわす。
漫画見たく吹き飛んでいくが、戻ってきたアストレアに受け止められ、アストレアがアシュリーの腕を掴み、思いっきり投げ飛ばす。
弾丸のように、俺に向かってくるアシュリーに、回転している剣を一本取り出し、飛ばす。
重力剣を再度出して受けようとするが、剣先に触れた瞬間に消滅し、腹に突き刺さる。
「鬱陶しい、その雷撃そっくりそのまま返すぞ、クリスティ」
今も天から降り続けている雷撃に合わせ、俺を囲むように至るところから雷撃が飛んでくる。それを回転する剣を四つに分け、四方を護る。
剣に受け止められた雷撃が回転する剣の中心に集まる。
そうして集まった四つの雷球をさらに一つに圧縮。
「『白雷』」
白き稲妻となった雷がクリスティを襲う。
一本の線のように、まっすぐクリスティの胸を貫く。
雷の衣を纏い相殺しようとするが、それさえも意に返さず突き破る。
「こんなものか、五帝らよ」
顔を顰め、悔しそうに顔を歪める。
その時、アストレアたちが一斉に『創造』を使う。
アストレアは全てを切り裂く概念切断の刃を。
クリスティは全てを焼き焦がす、事象の神雷を。
アシュリーは次元切断の概念魔法を。
三人は本気で、俺を殺しに来ている。
だが、
「『咆哮』」
俺の放った指向性を持たない魔力の放出で悉くが消滅する。
もちろん、概念魔法、攻撃まで持ち出され、ただの魔力放出では対抗できない。だから、『還元』を付与し、放出したのだ。
どれだけ圧倒的な攻撃力を持っていようと、『無』に戻れば意味がない。
ドーム状の魔力が広がり、それに当たった攻撃から消滅していく。
「我らの負け……ですね」
「ああ、これ以上やると、この空間も持たん」
「あぁ……!負けたぁ!!!」
「そういうことだ。景品はなしだな」
俺の創った限定空間すら破壊しかねない攻撃を放たれたのだ。
もし、相殺でもしようものなら、相乗効果でこの空間ごと吹き飛んでいただろう。
今使える最大の攻撃を使って負けたんだ。悔しいだろう。
そう言う俺も半分負けたとも思っている。
無に還す能力は使うつもりがなかった。
なぜなら、無に還すのなら、全てが意味を為さないからだ。
俺に使わせたのだから、引き分け、と言うことで許してやろう。うん。
なぜこんなことになっているかと言うと、今更だが、暇だったからだ。
王子兼騎士団長のショータスを壊した後、その世界……第1838世界を消した。
そして、続けて、千の世界を消した。
眼を向けて視たところ、全く面白くなかったから、ついサクッと消してしまった。反省も後悔も全くしていないがな。
「また、俺に付き合え」
「はっ、主が呼ばれるならいつでも」
これからの俺の行動指針としては、残る世界を選別する。
そして、残った強い世界の者らを戦わせる。
皆は『蟲毒』と言うものを知っているだろうか。
猛毒を持った蟲を集め、殺し合わせる。そして、最強の蟲が残る。
それを俺は、やろうと思っている。
だが、平均レベルの高い世界は除外する。
俺が面白いと感じた世界も残す。
「全世界を巻き込んだバトルロイヤル。その中の強者のみを選出。勝ち残れば、世界を元に戻すとでも言えば、張り切って頑張るだろう」
だが、その前に、
「取り敢えず、ご飯を食べようか」
「そうですね……」
「賛成です!」
「妾は少し、行くところがあるので」
クリスティはそう言い、姿を消す。
まぁ何かやることがあるのだろう。
「俺の本当の目的のためににも、な」
周りに聞こえない程度の声で、呟く。
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