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超越神の世界旅行  作者: sena
第5章 不死者侵攻編
103/266

100話 新しい仲間

100話到達!!!!

ありがとうございます!

まさかこんなに続くとは……感謝感激あめ……げふん。嬉しいです!

気軽にコメントなどしてください!

後、ポイントとかポイントとかポイントとか貰えるとさらに喜びます!!!

 

 人は愚かである。

 何度も何度も同じ失敗の繰り返し。

 禁忌を平然と犯す。ダメだと分かっていてもまた犯す。


 人の業は深い。

 人の欲は留まることを知らない。

 権力を得るため、力を手に入れるため、自分の欲を満たすためならなんだってやる。やってします。


 そして、一つの欲を満たせば、また次の新たな欲が。それも満たせば、また次、そして次から次へと大きくなっていく。


 そして、ここにも力に魅了されたものがいた。


「ヒヒヒ……!こ、これで、俺も!」


 男の名は、バルヒム。歳は、37。若い頃から神童ともてはやされ、なんでもできた。そして、親が冒険者だったため、自分も冒険者になり、名を上げた。

 だが、気付いてしまった。自分の才能の限界に。

 30を超えて若い子らを見ていると、いつも思う。なぜこんなにも才気溢れているのか、と。

 バルヒムは、自分の周辺では一番の才能があった。それは、間違いない。だが、それ以上の才ある若者もいるというだけだった。

 もっともっと努力すれば、その域へと行けると思い鍛錬をしていたが、今以上には強くなれなかった。


 今から5年前から、自分だけで、強くなれないなら()()()()()()()()()()()。そう考えるようになった。

 それから、邪道と言われる力や、特に悪魔召喚の書物を漁った。

 だが、国にも悪魔についてのことを書いてあったとしても、機密も機密事項だろう。おいそれと調べれるはずもない。

 だから、自分の力を使い国に取り入った。

 瞬く間に長の地位まで上り詰め権力をも手に入れていた。

 だが、バルヒムの欲はそんなものでは満たされなかった。人の命を国さえも思い通りに出来る、その力に、それほど魅了されていた。


 そして、ついに、悪魔を呼び出す方法を知った。

 そして、行った。村人数百人を犠牲に。

 そして、何度も失敗した。


 足りないかった。贄が。

 そう考えたバルヒムは、今度は千の贄を用意しようとした。その時だった。

 突如頭の中に声が響いた。


『千では足りぬ。万を集めよ』


 そして、召喚陣の描き方までもが頭の中に浮かんできた。

 計画を練った。最大限に自分の持ちうる力を全て使い、望みの贄を用意しようとした。


 なぜ、こんなにもすぐに理解し、どこの者とも知れない声に従っているのかというと、声と同時に感じたからだ。その圧倒的なまでの力を。


 そして、ついに、今全ての条件は、整った。

 1万の贄を集めた。村から、街から、子供から大人から、奴隷まで、年齢問わず集めた。中には、貴族の子女子息もいるが、まあいいだろう。


 直径5mにも及ぶ魔方陣を描き、自分の血を魔法線に垂らす。

 ぽたん。ぽたん。と落ち、白い魔法線を赤く染める。

 地面に手を付き、魔力を流す。

 魔法陣に魔力が注がれ、紅い光を立ち昇らせる。


「おお!ついに……!ついに、この時が!」


 バルヒムは、喜んだ。

 一つの街に集め、その街の中心に陣を用意し、その効果により、1万の人間の命を奪い、魔方陣を発動させる。

 言葉にすれば、これだけだが、それまでにとても長い時間がかかった。だがそれも、もう終わる。


 光が大きくなり、目を開けていられず閉じる。


「くっ……」


 徐々に光が収まり、目を開けると、そこには()()()()()()


「は?」


 目を疑い、何度も見返す。


「え?………なんで?な、なぜだ!?」


 狼狽え、残りの魔力も注ぐ。


「クソックソックソッ!!!なぜだ!これでよかったはずだろう!?」


 語りかけてきた主に対して、怒鳴る。

 今もどこかで聞いているはずだと、辺りを見渡し喚き散らす。

 と、その時、バルヒムが願っていた声が空間を震わせ聞こえてきた。


『よくやった。人間よ』

「ッ!?どこにいる!?出てこい!お前の言う通りにしたのに、召喚出来ていないではないか!?」

「ここだ」


 不意に後ろから声が聞こえ、振り向く。


「ひっ……!」


 思わず、悲鳴を上げてしまった。

 死そのものが形をとったようなその異様な姿に恐怖した。


「よくやったと褒めよう。人間とは、愚かだな。尽きぬ欲望に周りが見えていない」

「なんだと!」


 怒りが恐怖を超え叫ぶ。


「今まで、余のためによくやった、と言っている」

「何を言っている!!!」

「その陣は、悪魔召喚の陣ではない。それは、余にしか発動出来ない類の陣だ」

「召喚陣……!では、ない……?だと?」


 ゆらゆらと、足元が不安定なように、体がぐらつき尻餅をつく。


「ああ、これはな……」


 その骨の手を陣へ突き出し、()()()()を注ぐ。


「なんだこれは………!?」

「黙っていろ」


 赤黒い光を放ち始め、光が天まで届くように立ち昇る。


「おお、ようやくだな……こい!」


 眼も眩む光が弾け飛ぶ。

 収まった後に、魔方陣の上に一つの人影があった。


「だれだ?(わたし)を喚んだのは?」

「ほぉ、あの程度の贄でこれ程の()()()()()()()()()()

「そこの骸骨は、(わたし)が何者か知っていて喚んだのだな?」

「ああ、よく来た……()()よ」


 神龍。神が創った龍だが、それの他にも、自然と産まれた龍もいる。魔力溜まり(龍脈)の魔力を喰い、産まれた魔物は、一線を画す力を持ち、産まれてくる。

 そして、今召喚した神龍もそうやって産まれた類の神霊だ。その中でも限りなく可能性が低い突然変異として。


「なるほどのぉ」

「それより、どうした?その姿は?」


 そう、現れた神龍、完全なロリッ子の姿だ。頭には、一対の角があり、胸と大事なところは鱗で隠している。


「これか?まぁ気にするな!」

「それもそうか……とにかく()()()()

「ふん!ことわ、分かりました。………は?」

「うむそれでよい」

「キサマァ!何をした!?」

「何、神龍クラスだからな。力で躾けるのも面倒だと思ってな。召喚陣に、隷属を組み込んでいた」

「ナンダトォ!?」


 愕然とした表情で、地団太を踏む。

 こうしてみれば、完全に子共に見える。


「名前はなんだ?」

「くっ、誰がキサマ、シェダルハーダです。……ムッキィー!!!」

「フハハハハ、よいよい!なら、シェーダと呼ぼう」

「勝手に略すな!」


 顔を怒りに染め、怒鳴る。


「よし、行くぞ!」

「行かぬわ!っておい!勝手に!?体が勝手に動くぅ!?」

「当たり前だろ?余の命令には歯向かえんぞ」

「ぐぬぬぬ」


 唸りながらも、体の自由が利かず、行きたくないのに行かされる屈辱を味わいながら、進む。


「余は、ヨルダウトだ。今日、今この時よりお前の主だ」

「誰がキサマなんぞ……ギョエエエエエエエ!?」

「言い忘れていたが、余に敵意や反抗すると、激痛が走るぞ」

「がっ……はぁはぁ、先に言わんか!!!」


 神龍にまで、痛みを与えるとは、恐ろしい効果だ。


「ちっ仕方ない。ご主人サマ!で、そこに転がっているのはなんだ?」

「ん?」


 シェダルハーダに言われ気が付いた。

 この儀式を行うにあたって一番の功労者の存在のことを。

 シェダルハーダが現れた瞬間、暴力的なまでの魔力で周囲を威圧し、その時に、バルヒムは失禁しながら気を失った。


「ふむ。あの威圧は人間が耐えうる圧ではなかったが……ああ、余の結界のせいか。命だけは助かったようだが、もう用済みだな」


 指先をバルヒムに向ける。

 すると、バルヒムの体が、爆散した。


「うへぇ、えげつないやり方をする」

「なにがだ?」

「別に。ご主人サマのお好きにどうぞ!」


 プイッとそっぽを向く。


「シェーダ。お前の歳はいくつだ?それに、どこから召喚された?」

「歳を乙女に聞くとは!来たところは、神界からだ」

「まあ強制はしない。しかし、乙女と言える年齢でもなかろう。それに、外見はガキではないか」

「ガキゆーな!!!」


 ドカドカと地面を踏みつける。

 その衝撃で、軽く地震が起こる。


「静かにしろ」

「うぐっ、ギギっ……ふん!」


 強制的に自由を奪われ、動きが止まる。

 頬を膨らませ、ぷくぅとする。

 その仕草が子供だとは、気付いていないのだろう。


「それで、我を喚んだのは、理由があるからであろう?」

「そうだった。今から、魔王に会いに行くぞ」







「は?」








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