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初めてのギルド?

 シアとの訓練?が終わり、シアが訓練中に仕留めた魔物を俺のアイテムボックスに入れ、村に帰ってくるとダンザが村の門で待っていた。


「シア様お帰りなさいませ。」

「ああ、ダンザか、帰ったぞ。やはりシノブは希人かもしれんぞ。闇以外全ての属性で超級を使える。」

「な・・・、本当ですか?」

「ああ、シノブ、訓練中に仕留めた魔物を出してダンザに渡してくれ、解体してくれる。肉は今日の夕食にも出してもらえるだろう。」


 何故かシアが自慢そうにダンザに話す。


「ああ、わかった。ここでいいのか?」


 シアが頷くのでアイテムボックスからシアが仕留めた魔物を出す。


「な、アイテムボックス。時空魔法まで・・・」

「では、ダンザ頼んだぞ。」


 そう言って村長の家に向かうので俺は後を追った。

 後ろでは悔しそうにプルプル震えているダンザの姿があった。


「なあ、シアいいのか?あれ。」

「構わん。あいつは警備隊長になってから付け上がるようになってな、ちょっとした意趣返しだ。」


 うーん・・・。付き合い方が良いようには感じないのだが。とは言え、こちらの常識もよく知らないのであまり口を挟めない。

 村長の家に戻り暫く休憩していると夕食となった。夕食もやはり肉だった。やはり獣人は肉メインなのか?

 味の方も朝と変わらず不可ではない程度・・・。慣れるかな?と内心で呟く。


「シノブよ、シアから聞いたぞ、お前闇以外は全て超級魔法が使えるようだな。」


 村長が聞いてきた。


「はあ、そうみたいです。」

「そうか、では魔法でシアから教わる事はもう無いじゃろ。明日からはギルドに行ってゴザに武術を教えて貰え、良いな。」

「・・・分かりました。」


 その後取り留めない話で食事は進み、その中で先日仕留めたワイルドボアを今日村人で運び込んだため、しばらくワイルドボアの肉による食事が続くだろう、との事。

 訓練に慣れたら食事にも係わっていこうと決意した瞬間だった。現代っ子の自分には正直キツイ。

 井戸の傍の洗い場で体を洗い、早めに就寝する事とした。ベットの中でふと家族の事を思い出す。元気にやっているだろうか・・・。しかし疲れからか、直ぐに睡魔に襲われまどろみに落ちていった。

 次の日、早めに寝たせいか早めに目が覚め起き出す。下の部屋に行くと既に村長とシアは起きて何か話している。


「やはりダンザでは駄目か。」

「ああ、好きになれない。」


 聞いて良い話か分からないので一声掛ける。


「お早う御座います。」

「シノブ、お早う。」

「ふむ、今日は早いの。」


 早速切り出してみる。


「ところで何の話をしていたか聞いて良いですか?」

「なに、シアの婿を誰にするかという話じゃ。」

「一昨日、帰ってきた時ダンザがここにいただろ、あれはその話だったらしい。私は嫌と言っているのだがな。」

「まあ、今はその話は良い、急ぐ訳でもなし。ところでシノブよ、昨日話した通り、今日は朝からギルドへ行ってくれゴザには既に話はしてある。」

「分かりました、行ってきます。ところでギルドってどこですか?」

「この家のすぐ隣じゃよ。」

「え・・・、あれって病院じゃないんですか?」

「ギルド出張所、兼治療院じゃな。」

「なるほど、分かりました。行ってみます。」

「ふむ、では食事にするか。」


 村長の言葉に頷いたリアは台所に向かい、料理を作り始める。この臭い、分かっていたがまた肉か・・・。

 食事を終え、ギルド出張所兼治療院に向かう。直ぐに到着し扉をノックする。

 中から声が聞こえ人が出てきた。


「はーい!今行きます!ちょっと待ってて。」

「はいはいはい。どうしましたか?」


 っと聞こえた直後扉が開く。身長165cmくらいの男の人が立っていた、白衣姿で。勿論黄狼族。


「あの、村長から言われて来ました。甲斐忍です。」

「ああ、聞いているよ。私がゴザだ。ゴザ・ウルフ、よろしくね。」


 見た感じ40代前半であまり強そうには見えない、白衣だからか?


「シノブ君と呼んでも?」

「ええ、構いませんよ。」

「では、シノブ君、これから訓練に行くが準備は出来ているかな?」

「はい大丈夫です。」

「では、早速行こうか。っとその前に・・・」


 と言い残して部屋に戻ってしまう。


「行ってくるよ!」


 という言葉と一緒にゴザさんが戻ってくる。白衣は脱いで黄狼族の恰好になっている。更に木剣や棍を持って来ていた。


「お待たせ。では、行こうかシノブ君。」

「はい、宜しくお願いします。」


 ゴザさんが門の方に向かい歩いて行くので後を追う。先程のやり取りで疑問に思った事を聞いてみる。


「ゴザさん先程のギルドには他に誰がいるのですか?」

「ああ、妻だよ。」

「奥さんですか。他には?」

「いないよ。子供も狩りに出ているしね。」

「奥さん一人で大丈夫ですか?」

「大丈夫だよ。こんな村じゃそれ程依頼もないし、治療院も今は薬草が取れなくなってからあまり治療ができないしね。」

「そうですか・・・。」

「シノブ君、君には期待しているよ。回復魔法使えるだろ4日に1日手伝いに来てくれると助かるな。」

「村長はその話を・・・?」

「勿論知っている。って訳でよろしくね。僕は武術を教えシノブ君は回復魔法で僕を手伝う。ギブアンドテイクだ。」

「了解しました。よろしくお願いします。」


 そんな話をしながら昨日魔法の訓練をした平原を目指して歩いて行った。


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 ここまで読んで頂きありがとうございます。

 応援やメッセ頂けると喜びます。


 今後ともよろしくお願いします。






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