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はじめての魔法訓練?

 シアの後に続き村の外の平原に出る。シアが徐に振り返り、


「ここなら、魔法の練習でも問題ない。」


 確かに、一面の野原である。多少大きな魔法を出しても問題なさそうだ。


「先ずは魔法の知識だな。何も知らないのだよな?」

「ああ、この間ファイアーボールの出し方を教わったのみだ。」

「ふむ、では一からだな。」


 シアがそう言うと魔法講座が始まった。

 要約すると魔法には大きく7種類に分類でき、火、水、土、風、光、闇、時空に別れる。前半の6属性が基本で時空魔法は余り扱える者がおらずマイナーらしい。

 更にここで衝撃の事実が分かり、つい叫んでしまう。


「詠唱いらないの?」


 そう。ワイルドボアに恥ずかしい思いをして叫んだ「ファイアーボール」いらなかったようだ。(泣)

 その種別の魔法適正があり、キチンとイメージ出来れば発動するようだ。しかも、詠唱による威力アップなどもないようだ。しかし、こちらの方達は詠唱した方がイメージしやすいらしく魔法発動時の詠唱確率ほほ100%らしい。まあ、詠唱ありで教わればそれが普通になるよな。


「種別と詠唱については、分かった。では俺の魔法適正はどうやって調べるのだ?」

「え?・・・」


 何か、シアに何言ってんだおまえ、的な顔された。


「あぁぁ、実際に発動してみればいいんじゃないか?」


 確かに。

 アニメやラノベの定番、水見式や水晶に手を翳す、的な儀式があるのかと・・・そのリアクションで分かる的な。

 取り敢えず、時空魔法以外はボール状で魔法発動するようなので、発動してみる。

 何と!闇以外は発動してしまった。ってか闇のボールって何?


「闇のボール?瘴気の多い所で稀に黒い霧が発生するでしょ、あれよ。」


 って言われた。瘴気って何?黒い霧?見たことないよ。

 こちらでは稀にある自然現象らしい。見たことないからイメージできないよ。


 最後、時空魔法はアイテムボックスが使えるかどうからしい。まあ、定番ですね。やってみたら、はい、イメージ通り空間に穴が現れましたよ。


「凄い。普通は3種類、多くて4種類だ。やはり、希人なのか。」


 シアが呆れているような、驚いているような微妙な表情で独り言を言っている。


「ところで、魔法にはランクみたいなものもあるのだろう?それを教えてくれ。以前、俺のファイアーボールを中級火魔法って言ってただろう。」


 ボーッとしてるところに質問してみる。


「え?あぁ、すまん。魔法のランクだな。それは単純に威力だ。」


 要約すると、ボールだと直径1メートル以下だと初級、2メートル以下だと中級3メートル以下だと上級、それ以上だと超級。

 アロー形状だと数で、5本以下だと初級10本以下だと・・・

 もう一つ魔法形状・状態・種類の変化、

 ・火は温度上昇、これは分かりづらいが

 ・水は氷に(温度下降)、

 ・風は雷に、

 ・土は石に、更には金属に

 ・光は回復魔法(バフも含む)に、

 ・闇は精神魔法(デバフや状態異常)に、

 ・時空は転移に

 つまり氷の魔法が使えればそれだけで水の中級魔法を使えた事になる。直径1メートル以上のウォーターボールを出せる人は氷のアイスボールが使えるらしい。

 他にもアロータイプを大きくしたり、異なる形状を幾つも出したりと応用されると良く分らなくなるらしい、まあ、そこまで応用できる人は上級以上は確実らしいが。つまり、人が発動した魔法のランクは正確には分からない。但し、自分が出した魔法は自分のマナの減少量でランクが分かるようだ。


「シア、自分のマナの減少量ってどうやって調べるのだ?」

「・・・シノブ、おまえ本当に異世界からやって来たのだな。ステータスを知らず今まで生きてきたとは思えないからな。」

「ステータスと心で念じてみろ。」


 言われた通り念じてみる。ステータス・・・


「うお、何か出た。」


 自分の目の前にウィンドウのような物が出た。


「それがステータスだ。私には見えないがな。他人のステータスは見えないから安心して開けるぞ。」

「成程・・・、他人に自分のステータスを見せることは出来ないのか?」

「ステータスそのものは見せられないな。そういうものだ。ただ、ギルドカードで一部を開示して見せる事はできるぞ。」

「ギルドカード、やはりあるのか。」


 まあ、今はステータスだ。俺のステータスはこうなっていた。


 名前:甲斐 忍

 種族:人族

 職業:村人

 性別:男

 LV:13(△12)

 HP:1,300/1,300(△1,200)

 MP:8,000/8,300(△3,600)

 ATK:85(△36)

 DEF:150(△60)

 INT:1,000(△840)

 AGL:72(△36)

 LUC:70(△48)

 -------スキル--------

 火魔法 超級new、風魔法 超級new、水魔法 超級new、土魔法 超級new、光魔法 超級new、時空魔法 超級new、


 -------称号--------

 異世界より招かれし者


()内はLVが上昇した事で上昇した数値だな。・・・しかし、色々ツッコミどころ満載である。村人って職業あるの?いきなLVが12も上がっているよ?MPとINTの数値が異常だよ?異世界より招かれし者?はい、異世界転移確定です。ははは・・・ウケル。

 まあ、いい、百歩譲ろう。それは置いといて、疑問点を解消していこう。


「なあシア」

「ん、何だ?」

「スキルに魔法が表示されているんだが、わざわざ試す必要なかったのでは?」

「ああ、スキルに表示されているのは適正があって1度でも使用経験が無いと表示されないんだ。」

「そういう事か、ありがとう。」


 もう一つ疑問点を解消しておこう。


「シア、もう一つ質問いいか?」

「ああ、何だ?」

「レベルが12も上がって13なんだが、ワイルドボアってそんなに経験値貰えるのか。」

「それについては良く分からないな。職業や今のレベルによってもレベルの上がり方は違うからな。」

「そういうものか、ありがとう。」


 不親切設定である。まあ、大まかには理解出来たので次だ。

 取得している魔法が全て超級になっているので試しに火魔法で試してみたら普通に使えちゃいましたよ。


 各ランクの消費MPマナポイントは初級:50、中級:100、上級:150、超級:200、が基本で応用の仕方や威力によって上下すると言う事だ。

 ちなみにアイテムボックスは一回開くとMPを消費するらしい。転移は連れていける人数や重量、距離に比例するらしい。しかも、きちんとイメージできる場所にしか移動出来ないと言う事だ。使える人が少ないから正確なところは分からないそうだ。


 それはそうと、超級が使える事が分かってからのシアの視線がやたらキラキラしているのが落ち着かない。

 獣人はあまり魔法特性が良くないので羨ましいそうだ。ちなみにシアは水と風の初級までしか使えないそうである。

 大まかに自分の使える魔法が分かり今日の訓練?は終了した。今更だが時折出てくるモンスターはシアが処理していた。平原に出てくるモンスターはそれ程強くないそうだ。


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 ここまで読んで頂きありがとうございます。

 今回は少し長めになってしまいました。きりのいいところが見つからず申し訳ありません。

 毎回2,000文字を目標に書いています。

 今後ともよろしくお願いします。






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