第一章 1話 ファントム
まだ、完結してない小説あるのに気分で書いてしまっ。
Life change Victory通称LcV今日本で1番流行っているVR バーチャルリアリティのゲームで仮想空間を実現した日本初のゲームだ。
発売された当初は、どこの店、通販も売り切れだったが発売から3ヶ月が立ち俺、田島 勇椰 高校1年で部活はバトミントン部、特技はパソコンのタイピングというどこにでもいる普通の高校生である俺はやっとの思いでLcVを入手するの事が出来たのだ。
この、ゲームは対戦型のゲームでソロまたは、相手のチームギルドとギルド同士が戦い相手を倒し経験値、アイテム、勝利報酬を奪い強くなっていくという斬新的かつ古典的なゲームだ。
その中にも、1週間に1回ランキング戦があり勝ち続けると、ランキングに見合った報酬が貰え、さらにここが人気の1つ理由とも言えるなんと、月間ランキング1位には、現金10万を贈呈というなんともビックなゲームなのだ。
しかしこの、LcVでは発売当初からとある噂があるらしい。
LcVでは、途中乱入ができ双方ののチームから経験値、アイテム、勝利報酬を奪うことができる乱入システムがある。
しかし、乱入すると自分のHPが半分から開始されるというデメリットと負けるば経験値、アイテム、はもちろんゲーム内での資金を全て奪われるという鬼畜設定があるので乱入するプレイヤーはほぼいない。
その中で、負けているチームにソロで乱入し、勝ちに導くというプレイヤーがいる。
プレイヤーネームはピースと言うらしいが、誰もそいつの姿を見たことがないらしく、ファントムと呼ばれている。
俺も、ただの噂かと思っていた
この目であいつを見るまで。
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「おい、勇椰お前LcV買ったんだろ」
「おう、やっと買えたよ今日やるんだろ俺も入れてくれよ」
「おう、10時にはやるから準備しとけよ」
と短い会話を済ませて部活へと向かうために椅子を身体ごと後に引き立とうとする。
lcVでは、自分のスマホとゲームを繋いで自分のスマホでランキングの確認や一対一で戦うミニゲームがある。
この、自分のゲームではレベルと武器、防具が高ければ高いほど有利なので俺はまだやったことは無い。
引いた椅子を机に戻し、伸びをして窓側を見る。
窓側には一人座っている奴が一人いた
窓側の後ろの席から2番目という、アニメのキャラなら窓から外でも見ているところだが、そいつはヘッドホンをしてケータイをいじっていてとてもアニメの主人公とは言えないナリをしていた。
唯一、アニメキャラのような所は、こいつには妹がおり、その妹が可愛いことで有名なことぐらいだ。
男にしては、長く伸びた髪で両目が隠れそうな前髪でパッと見るだけでも貧弱そうな体をしている。
いつも、1人で授業以外ではヘッドホンをしながら携帯をいじっている。
なんだっけあいつの名前、千冬だっけ
と思い出そうとしたが、どうでもよくなり教室をでた。
そして、1人になった教室で
「今日、ランキング戦か」
と1人の声が響いた。
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「今日はここまで」
と部長の声が体育館に響き今日の部活は終わった。うちの学校は中等部、高等部とあり進学校でこの市内では少し有名だ。
部活は、一部を除いてそこまで力をいれておらず厳しい練習などはない。顧問もいるがバトミントン初心者だ。
なので、部活は生徒達だけで行なっている。
練習着を脱ぎ、少しだけでた汗を拭き制服に着替える 部室を出て駐輪場に向かう。
自転車を漕ぎ家に近づくにつれ、LcVやりたさに脈拍と自転車を漕ぐスピード上がる。
昨日は、設定と基本的な事しかできなかったから今日のチーム戦が楽しみで仕方がない。しかも、今日はランキング戦だ。
これが、楽しみじゃないわけがない。
いつもより5分ほど早く家につきスマホで時間を確認すると10時までまだ1時間ほどあった。
それまでに、飯を食い風呂を済ませた。
そして、VRの電源入れ頭にかぶった。
マップを確認し、集合場所に向かう。
10時丁度に付いたが既に集合場所には、全員いた。
「俺が最後か」
「おう、勇椰ちゃんと来れたか」
と失笑された。
ちゃんと来るも何も、マップを表示してタッチすれば行きたい場所に来れるしなと内心思いながら頷いた。
「じゃあ、勇椰も来たことだし行くか」
と俺達はランキング戦に向かうために歩き出した。
「なんだ、あいつ遅れるのか、先に1人でやってるか」
と、黒い影が呟いた。
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チームメンバーは俺を含め5人全員同じ高校の奴らだ。
ランキング戦が行われる会場に着き、受付を済ませあとはランキングが行われるのを待つだけだ。
すると、リーダが
「今日、昇格戦だコレ勝てばギルドランク上がるぞ」
と、言うとギルドメンバーは全員モチベが上がったのか、やるぜーならなんやら騒いでいる。
受付は簡単で、会場の受付にギルド名のIDを入力するするだけだ。
LcVにギルドメンバー以外でも、参加できるシステムがあり、俺は今日初めての参加なので友達のギルドには入っていないので、そのシステムを使い自分のIDを打ち、この1戦は友達のギルドメンバーとして参加するようにした。
「うわ、相手のギルドなかなか強いな」
と、リーダー的な奴が言った。
すると、周りのギルドメンバーも相手のギルドのランクを確認する。
俺も、みんなにつられて相手ギルドを確認しすると。
相手のランクはシルバー3でなかなか強かった。
LcVにはランクがあり、ブランク、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、マスターとあり、ただのブロンズではなく、ブロンズ1〜5があり、ブロンズ5の昇格戦に勝利すればランクが上がる仕様になっている。
俺が今いる友人のギルドはブロンズ4で俺達にとって相手のギルドかなり格上だ。
今回は負けかなと思い少し、すこし肩を落としているとギルドのリーダー的な奴が
「みんな、そう落ち込むなよ逆にここ勝てれば俺達のランクが上がるんだぞ、俺達なら勝てるぜ」
と言うと、徐々にみんな、
「そうだな、」
「俺達ならやれる」
とリーダー的の一言によって活気を取り戻した。
俺もなんだか、勝てるような気になってみんなとエンジンを組んだ。
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まぁ、現実はそう甘くなかった。
最初に、相手にアタックしに行ったリーダーがやられて リーダーのカバーに入った奴がやられ、ほかの2人もいつの間にかやられ、初心者ということで後方支援として後に待機していた俺以外全員あっという間にやられた。
そして、俺は使っていた、初期装備のスナイパーを奪われ丸腰の状態で相手のギルドメンバー全員に囲まれた。
「どうやって殺す」
「面倒いから早く殺せよ」
「俺まだ、殺してないから殺させてくれよ」
など、相手である俺を前にして喋っている。
まぁ、相手にとって今の俺は相手じゃないのかなど、考えてながら、殺されるのを待っていると
1人の相手の首元から、赤い血が噴水のように噴出した。
「狙撃か、」
「まだ、一人いたのかよ」
と、相手が焦り始めた。
いや、もう俺以外のギルドメンバーなんていないし、もしかしてと思いログを見てみると。
プレイヤー:ピースが乱入しました
「やべー、腕切られた」
「どこにいんだよ」
「あ、終わった」
先程までうるさかった、声は消え静寂が辺りが包んだ。
恐る恐る顔をゆっくりと上げると、瓦礫の上に立ち月に照らされた1人たっている黒い影ががあった。
その姿は、瓦礫と月に照らされているのも相まってとても矛盾しているが、凛々しくもあり今に目消えそうで、儚かくも見えた。
投稿は遅いので広い心で、気長にお待ちになって頂くと幸いです