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微毒  作者: 古株
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公園で遊ぶ子供に自分を重ねて、あの頃は、とか言ってみたりする。

卑怯なのは自分だってわかってるけれど、心に刺さった少しばかり曲がった針は、ぐいぐいと、穴を開けていっている。

社会人になって半年が経ち、大学時代に夢を語り合った仲間は勇敢にその職を退いていく。

その度に、「お前はすごいなあ、自分、持ってるよな」と言わされるだけの飲み会に行っている。

それはもはや仲間でもなんでもなく、私からは「敗者」にしか映らなくなっていた。


俺はこいつらと違う。俺はできる。

そういう自分宗教を開きここまでやってきた。

確かに入ってから今まで会社では次期エースと呼ばれてきた。遅くまで残り、誰よりも早く来た。

同期入社の女よりも、はるかに自分のほうが大きく見えた。それは、他の人からも。

社会は戦争だと口酸っぱく就職活動中に教えられた私は、この女には絶対に負けないと

心に決めていた。


同期入社は2人だった。

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