レイン
―降りしきる雨の中、考えてたのは君のこと
空はどんより曇ってて、雨粒が容赦なく叩きつける。
アスファルトがはじいた雨が、靴や、制服の靴下、スカートまでに点々と染みをつくる。
「傘なんて、意味ないじゃん」
そう呟いて空を睨みつけたのは、優陽だ。
この日は委員会の仕事で、友達には先に帰ってもらったのだ。
「でも何か……前にもこんなことあったよなぁ……」
無意識に、優陽は左隣を見た。
―あの時はまだ、君がいたんだっけ。
「……っ!」
優陽は傘を投げ出して走り出した。
濡れるのも構わず、優陽は走った。
ただ一つの場所を目指して。
空は未だ曇ってて、希望の欠片など、優陽には見いだせなかった。
「はあ、はあ」
優陽は走りながら呟いた。
「びしょ濡れ……お母さんに怒られるな」
独り笑った。
―昔は君がいた。
でも今はいなくて――。
優陽は水溜まりを飛び越え、走りつづけた。
そしてどこのか分からないが、たまたま入り口が開いていた、二十階建て程のビルの非常階段を、二段飛ばしで駆け上がった。
ただ目指す場所はただ一つ。
「はあっ、はあっ」
半分程登ったところで、優陽の足は悲鳴をあげていた。
しかし構わず駆け上がる。
やがて、屋上に辿り着いた。扉を勢いよく開ける。
「はあ、はあ……」
雨は止んでいて、灰色の厚い雲が割れて光が射し込んでいた。
不意に、虹が現れた。
「はは……っ」
優陽は笑っていた。
虹は、輝いていた。
「君の笑顔、そっくり」
優陽は涙が滲んだ目で虹を見上げ
「おかえり」
と笑った。
―END―
はい、自己満です(´・ω・`)
こういう小説書きたかったのです。
何だかよく分からない内容ですよねw
「君」は優陽の彼氏か好きな人か友達か。
そこは読者様のご想像にお任せします。
グダグダですんません!
読んで下さった方、ありがとうございました!




