明日に向かってハッピー・マイブラザー
「今日もストレス溜めに溜めて1日が終わった
夏の日本は蒸し暑い
あとは何事もなく
ただ穏便に家路に着けばそれでいい
そんなことを思うけど8割方は無理
立ち寄ったコンビニの入口に 用もなく群がる若者たち
無関心だけどまたストレス
注意したくてもできない自分が妙にみじめで
しょうがないから心の中で怒鳴ってみた」
駅へ向かう帰途
明かりがついているのはATM
強奪しちゃう? しちゃおうか?
日頃のうっぷんを犯罪で晴らしたい気持ちもなくはないが
それだけはできない
せいぜいSuicaをスマートにチャージするのが精いっぱいさ
だってお前は 秩序に生きる人間だもん
「つり革に掴まって
流れる景色を見ていると何故か泣きたくなるんだ
別に目にゴミが入ったわけじゃない
悲しいのは
社会にへばりついて毎日同じことばっかりしてる自分の小ささ
泣いてどうにかなるわけじゃない
でも胸が苦しいんだ
人間が目指す理想は どこにあるんだ
ソクラテスもニーチェも教えてくれない」
何 柄にもなく気持ち悪いこと言ってんだ
地球150億年の歴史に比べれば
人間の栄華なんてありんこさ
お前の人生ならアレか 葉緑体くらいか
途方もない未来に夢中になる暇があるなら
投票にでも行ってきな
安心しろ 俺はお前が大それたこと出来る奴だなんて思ってない
しがらみを振り切ってスーパースターになるよりも
スーパーのレジで50円オマケしてくれた方が
幸せに感じることもあるんだぜ
だからメソメソ泣くなよ お前の笑顔は憎たらしいけど
泣き顔よりは数倍マシだ
だから笑ってくれ ブラザーフッド
そうだな 明日は
昼飯くらいならおごってやってもいい