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最近は座る時間が圧倒的に長くなってそれは健康上悪いと知っていてそれでも席を立たずにいるわたくし。
腰が悲鳴を上げているこの頃。葛藤するときも結局は座って、トイレの時も座って、一生座っていても腰もどこも痛くならない健康上問題ない体にしてくれ神様!そんな願いも叶えてもらえるはずもなく今日もまた腰を痛め続ける日々何であった‥‥‥。
ゴリラに連れられてきたのはとある棟。棟の中に入り数ある部屋の一つに入れと促される
「喜べここがお前らが3年間使う教室だ」
「‥‥‥」
全員がその場で固まっている。それはそうだ。担任のゴリラに連れられてついたのは教室と呼ぶにはあまりに悲惨、ところどころ修理が必要そうな穴あきが見られる部屋。窓を閉め切っても隙間風が吹いてきて勉強をする場所だというのにまさに環境が悪い。しかし一応机や椅子は新品に近い状態なのは確認できるが‥‥‥
「どうしたお前たち早く入れ__ボキッ__おっとまた壊してしまった。力加減が難しいな。」
魔法の使えるこの世界で最も使われないはずの言葉が聞こえたんだが…。
「先生この教室ってなんでこんなにぼろぼろ‥‥‥これはFクラスだからですか?」
これがFクラスの洗礼なのか…皆が思っていることが伝わる。Fクラスとは言っても僕たちはその実力でこの有名魔法学校”エスバコール魔法学園"に入学したんだ。ここまでされる筋合いはないはずだ。
「あぁすまんすまん。全部先生が壊してしまったものだ。気にしないでくれ」
「「「「「「表出ろやこの筋肉ゴリラがあああ!!!」」」」」」
初顔合わせで早速息があった。このFクラスは良いクラスになるに違いない。
ボゴッバキッドゴッ ドガン ボキッ ズガアアン!
戦闘シーンで使われる、教室内で鳴ってはいけない音がした。
「また穴が多くなってしまったな。学園にも頼み込んだんだがこれ以上は修理費が出せないようなんだ」
「「「「「「ヴぃえヴぃえ ぎにじないでぐだざい ごでぐだいがばんでぎばず(いえいえ気にしないでくださいこれぐらい我慢できます)」」」」」」
本当に息ぴったり、それになんだかデジャブのような…。
「えっとまず俺からだ。このクラスの担任をすることになった水野一郎だ。よろしく。」
「「「「よどじぐおでげぇじまず(よろしくお願いします)。」」」」
「それと一応それぞれ座る席がきまっているから、各自呼ばれたら席に移動がてら軽く自己紹介でもしてくれ、まずは秋山 和彦」
「はい。秋山和彦っていいます。まぁFクラスに入ってしまったのはもうどうしようもないけど俺は頑張るつもりです。そしていつかは魔法使いとして大成したいと思っています。得意魔法は…一応水魔法。よろしく」
まばらな拍手が起こる。あ、彼はさっき僕と一緒に席を立ったうちの一人じゃないか。青みがかった黒髪にいい体格の…っともう一人いたな。席を立ったのは…えっとあぁ次の彼だ。
「次、鈴木 圭」
「うぃ…鈴木圭っす。俺はさっきすんげぇむかついた。Fクラスだからってなめられっぱなしじゃ居られん性分なもんでな。お前らは悔しくないのか?どうなんだ?それをはっきりさせたい。」
「‥‥‥」
皆が黙った。クラスメートとは言え急にさっきの痛いところをつついてこられては仕方がない。
「悔しい…悔しいよ。確かに俺たちはダメなんだろうけどさ…一泡は吹かせてやりたいと思っている」
クラスの誰かがそう言った。それを皮切りに他にもどんどんと声が上がる。
「俺も…」 「俺も!」 「俺もだ!!」
「よく言った。カズと俺と…あともう一人さっき歯向かった奴がいたと思うが…まぁあの場で歯向かう勇気はなくともそう思っているのは分かった。俺は魔法が一つしか使えない、それも身体強化魔法だ。身体強化魔法はこの世界では最も不必要な魔法だと言われている。体を強化したところで他の魔法より明らかに劣るからだそうなんだが…それでも俺はこの力で魔法使いとして大成したいと思ってここにいる。みんなも少なからずそう思ってここにいるはずだ。俺たちについてこい。Fクラスだってすごいんだぞってところをみんなに学園に世界に見せつけてやろうぜ!!」
「「「!!」」」
カッコいい、みんなが思ったことだろう。クラスの士気が上がった。まぁ僕は女の子にしか興味がないから何とも思わないけどあの紫色のショートカットイケメンに言われたら心が打たれるものもいるだろう。
あぁいうやつがこのクラスを引っ張っていくんだろうな…ってかそうか。成績順であの二人は最初に呼ばれたからこのクラスではトップなんだ。Fクラスとはいえトップ、なんかかっこよく見えてきた。僕も早く呼ばれないかな。ああいうカッコいい演説をして僕もこのクラスを興奮させてみたい。
「それでお前らももう気づいていると思うがこの学校はクラスから席順まで成績順になっている。このクラスでは一応この2人がクラストップになっている。よし次___」 まだかな?
「次___」 まだかな?
「次___」 もう少しかな?
「あの子は僕を見ていたんだよ(直視)」 お前同じクラスだったのか安心しろ殺す
「次___」 よし次だ。
「最後に佐々木峰久。」
かつてあっただろうか。ここまでクラスの視線が痛いことが。これからの一番の障害はこいつかとばかりに睨んでこないで。ってかこの学園で僕が最低なの!?気づきたくない真実に気づいてしまった‥‥‥でもここでみんなの心を動かす演説ができれば!
「はい!佐々木峰久です!ええっと…____」
なんて言えばいいんだ?考えてなかった!そうだ…今思っていることを考えていることを正直に熱く語れば少なからず心動かされる人はいるってだれかが言っていた!そうだ!今思っていること…
「僕はこの学園の美女たちと青春を送りたくてここに来た!魔法なんてクソくらえ!勉強なんて以ての外だ!でもこの中には少なからずそう思っている人間がいるはずだ!この学園の美女と青春をしたいって!」
「・・・・・・」
「したいやつは僕についてこい!!」
「「「「‥‥‥(ソワソワ)」」」」
大失敗だ。隙間風が静けさを鳥肌に変える。みんなも寒いのか互いが互いに目を合わせてソワソワしている。ただでさえ障害になると思われているのにそこにキモさも併せ持つ扱いにくいやつだと思われているんだ。‥‥‥それに振り返ってみると鈴木圭君と真逆のことを言っているなぁ僕。最悪だ。でもせめて…せめて皆の心を動かしてみたい…!どうすれば‥‥‥そうだ!!
「僕についてこれば‥‥‥美人と合コンを!ちなみにもう何人か既にアプローチはかけたんだ!」
「「「「「ミネヒサ様ああああ!!」」」」」
さっきの静けさはどこへやら。やはり男は本能に忠実だ。圭も和彦も先ほどのカッコいい姿は見る影もなくなって僕にすがり寄っている。気持ちがいい!これがトップに立つということか!僕の気持ちも少しは晴れた。
「んで合コンは?いつ?どこで?」
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そう、僕は教室に移動している最中すでに目星をつけていた女性に接触していたのだ。みんな最初は不審がっていたが”女性にモテる会話術”の本を読破した僕はあっという間に打ち解けられた。凄い!きっとあの本こそ伝説の魔法だ!
「ねぇ今度僕たちのクラスと合コンしない?」
さすがにいきなりすぎたかなと少し後悔したが相手方は嫌な顔一つせず
「いいよ!連絡先交換しよう!」
すんごい好感触!これは…いける!!
「そういえば君クラスは?」
「Fクラス」
「死ね」
ピッピッピ__連絡先削除→着信拒否→友達ブロック→ブロック欄から削除→携帯破壊→杖を取り出す→再生魔法→連絡先に僕の名前が無いことを確認。その間わずか10秒。さすが上位クラス再生魔法の早いことと言ったら‥‥‥。
「危ない危ない汚れるところだった。」
その後もみんなにおんなじ反応をされた。僕のハートは鋼でできているけどヒビは入った。それでも諦めないぞ。そうつまり何が言いたいかというと____
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「Fクラスって言ったらみんなに断られたよ」
「死ね」
みんなの希望の顔がムンクの叫び顔になるのを最後に、僕の鋼のハートは直接破壊された。
タイトルって毎回あるからちゃんと考えないといかんのかと思っていたけど適当でいいのね。他の人たちがいわゆる何話って数字で表しているところがタイトルなんでしょ?わたくしもこれからは数字でやろ。毎回タイトル考えるの難しいからね。