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アニメ見ながらでも書こうかな。この間まではyoutubeにハマっていてアニメなんて見ていなかったのに最近作業用に見たら止まらなくなった。これがアニメ効果か…。アニメすげぇ。

______


「_____魔法とともに日々精進していきます。どうぞよろしくお願いします 新入生、代表挨拶 真鍋 千尋(まなべ ちひろ)


 パチパチパチ_______


ハッ!僕は気を失っていたのか?美女の紹介を断られたことがあまりにショック過ぎて…?いやよく考えろあんなゴリラが美女を知っているはずがない。僕に紹介できる人がいなかったんだ!きっとそうだ!


 どんどんと意識がはっきりとしてくると会場に拍手が沸き起こっていることに気づいた。

あぁ今どうやら新入生代表の挨拶が終わったところみたいだ。よっぽど素晴らしい挨拶だったんだろう。なかなか拍手がやまない。


 僕が今いるところは会場の一番後ろ、新入生がクラスごとに並んでいるがおそらく前からAクラスBクラスと成績順なんだろう。

奇しくも僕が入れられたFクラスは最後尾、舞台がとても遠い。しかしこのミネヒササーチ(視力2.0)を使えばどんなに離れた舞台でもそこに上がる生徒の姿は見える。


 なるほどあの子がこの学年の主席。肩まできれいに揃えられた茶色交じりの黒髪に端整な顔立ち。うん。美人だ。しかしながらどこかで見たような記憶が…そ…そんな…あんな美人を忘れるなんてありえない!歴史は覚えられなくともそこに載っている美人な将軍は忘れないこの僕が‥‥‥!

 頭を抱えつつもその美人を思い出そうと彼女から目を離すことはない。ん?今彼女と目が合ったような…


 フフッ


 笑った…今確かに僕の方を見て笑った!


「フン、僕を見て笑ってくれたに違いない」

「俺の方を見ていたぞ」

「かわいい…デュフフフ」

「俺は今目が合ったぞ」

「かわいい…あれが主席…」


 心の声が漏れたのかと思った。どうやらそう思っているのは僕だけじゃなかったようだ。会場のあちこちでそんな声が聞こえる。


「いいや…俺の方を見て笑ったんだ!」

「何言っているブサイク!俺を見て笑ったんだ!」


 Fクラスでは揉め事にまで発展している。あぁ…バカばっか。ってか左右見渡しても男男。


・・・・・ん?


Fクラスは会場の最後尾に横一列で並んでいるのだが女子の姿が見えない。噓でしょ?もしかしてこのクラスには女子がいない…?


「そんな…」


峰久は目の前が真っ暗になった。ポケットには落とすものが何もなかった。寂しい


「うっせぇよ。Fクラス風情が」

「そうだそうだ。黙っていろよ。そんなこともできない猿が。本当に魔法なんて使えるのか?」

「あの娘は俺を見ていたんだ」

「あぁ良かった。Fクラスじゃなくて」


 さっきの雰囲気はどこへやら、あちこちでFクラスを罵倒する声が聞こえる。周りのFクラスの男どもは何も感じないのだろうか。この声が聞こえているはずなのにいつの間にか静かに俯いているだけ。さっきの俺を見た論争はどこに行ったのやら。仕方ないここは僕が終止符を打ってやるか…スッと席を立ち皆に言い聞かせる。


「「うっせぇよ!『彼女は_』コソコソしてねぇで『_僕を見ていたんだ!』かかってこい!!」」


 ‥‥‥‥‥セリフが若干違ったようだ。


 席を立ったのは僕を含めて3人のFクラス。一人は背の高い紫色の短髪でさっきのゴリラ先生にまでは及ばないものの良い体格をした男。そしてもう一人は今風な髪型をした青みがかった黒髪にこれまた体格のいい男。若干僕は的外れなことを言っていたような気もしなくもないが一応ここはカッコつけておこう。


「なんだよ。Fクラス風情がそっちがその気でもこっちには冷静さってものがあるんだよ」

「血の気の多き猿だこと」

「魔法であっと言わせてみろよ。できるんなら」

「いいや!俺を見ていたんだ!」

『クッ!聞こえていた奴がいたのか…後であいつは始末しておこう』


 カツンカツン 舞台の方から杖を突く音が聞こえる。

「ふぉっふぉっ‥‥‥ふぉいっとな」

 舞台上にいた人間の持つ杖から魔力の波が広がる。


「「「うわっ!」」」


 すると新入生が宙に浮く。そこがまるで無重力になっているかのような、基本魔法というものはその人の才能…いわゆる魔力量に比例して力も強くなるものなのだが、これは相当な魔法だ。宙に浮いた人間をそのまま一人一人直接椅子に座らせる。でもまぁなかには浮いていないものもいて、かくいう僕も浮かずにカッコつけた態勢がそのままに。‥‥‥うん、座ろう。


「わしの魔法に影響を受けなかったのが何人か・・・・。今年の新入生には有望なものが何人か見えるのぅ。ふぉっふぉっふぉ楽しみじゃわい」

 

魔法を使った舞台上にいる白髪で長い白髭、歳も70はいっていそうな。いかにも上品かつ優雅な雰囲気を醸し出す。そして先ほどの魔法。


『あーあーっ____』


マイクにチェックを入れる。先ほどの騒ぎはいつの間にか静かになっていた。


 ゴクリ


 つばを飲み込む音さえ聞こえるほどの静けさと緊張がひしひしと伝わる。なるほどこの人がこの学園の頂点…学園長か___


『続いて学園長挨拶です。学園長おねがいします』


「はい、紹介に預かりました。学園長です。よろしくね!」


 ___と思ったが司会進行の人だったようだ。雰囲気ありすぎだよ。そして学園長あんたそこらのサラリーマンじゃないよね?満員電車にいる一苦労人じゃないよね?身長は170には届かないほどぽっちゃりとした体形にバーコード頭。さっきまでの緊張はなんだったのさ!


「はい、特にいうことなし!どうせこんなおっさんの話聞いてても楽しくないもんね!3年間で君たちなら間違いなく素晴らしい魔法使いになれるさ!応援してるよ!以上!ギャルピース!」

 

人を見た目で判断してはいけない、その人にはその人の中身がある。おっさんの中身は明るいギャルだった。なるほどこれがギャップ萌えなんだろう、胸やけで吐き気がする。


『___以上 学園長からでした。今から皆さんは3年間ここの学園の生徒であるという意識をもって偉大な魔法使いを目指してください。これにて入学式を終わります。これから各クラスごとに自クラスにてホームルーム等をしてもらいます。Aクラスから順に退場お願いします。』


 Aクラスから順に会場の中央に空いている入場した通路から退場していく。だから当然Fクラスは最後になるしどのクラスもFクラスの横を通っていく。通るたび舌打ちだったり小声で悪口だったりが聞こえる。


「クソが…Fクラス風情が」

「チッFクラスのくせしてでかい顔すんじゃねぇよ」

「千尋さんは僕を見たんだ(僕を直視)」

 あいつは殺す。


 そして僕らの番、これから校舎に入り本格的に学校生活という名の青春が始まるんだ。第一歩は大きくつまづいたがこの学園のこの学園による僕のための青春は今からなんだ。お近づきになりたい人間はもうすでにミネヒササーチにて顔認証済み。さぁつまづいた一歩を取り戻すぞ!僕の青春が今始まる。


 ガッ ドテンッ 

 ‥‥‥。

 鼻血を垂らしながら教室へと向かう。

あぁもうこんな時間。腰痛い。背中痛い。明日は病院。内科へと‥‥‥。後書き考えるのも面倒だ。早く寝よ。もし読んでいる奴がいたらお前も寝ろ!体壊すぞ。健康の大切さなんて失って初めて気づくんだ。

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