21話 解けぬ眠りと性欲兎
「これが・・・ソル・・・これは眠っているんだよね?」
「えぇ、先月から眠り続けています、色々な魔法や薬を試したのですが一切効きません・・・」
呪いの可能性もある為、呪術師などにも頼ったそうだが何の意味も無かったそうだ。
「良かったら僕の魔法を使ってみましょうか?」
許可が貰えたので最強クラスの状態復帰魔法を使用する
「オールディスペラー!!!」
しかし、ソルは起きる気配が無い。
「ルナ・・・ごめん、僕の魔法でもダメだった・・・。
「気になされないで下さい。しかし、グリムさんレベルの魔法使いでも解除出来ないとなると、一体どうすれば・・・」
「多分ですけど、その子が起きないのは呪いや魔法が原因では無いと思いますわよ。」
「じゃあ一体何が・・・」
「この世に存在する呪いや魔法ならなんでも解除出来る魔法、逆を言えば
この世の物じゃない魔法だと解けないという事ですわね。」
ルナの頭の上にハテナマークが浮かんでいるが僕には理解できた。
「本の世界・・・」
「流石ですわ貴方様。きっとその物は本の世界にある強力な魔法や呪いを受けてしまったんじゃないかと、私は思いましたわ」
「あの・・・2人共何を話しているのかさっぱりで、本の世界・・・?」
ルナにこれまでの経緯を全て話した。
「なるほど、皆様は本の中からこちらに来たと・・・そしてもしかしたらソルを治す方法は、本の中にあるかも知れないって事ですね」
およそ現実離れした内容なのだが、ルナはしっかり理解して話に着いてきてくれている。
「前回みたいに家に帰ったら扉が出てたりして、グリモワールの中に鍵があってそれを使って前回は物語に入ったんだ。・・・ってあれ?」
グリモワールを試しに開いてみると鍵がまた挟まれている・・・
「鍵がまた出てきた・・・皆来てほしい。次の物語がもう始まるよ」
僕の言葉を聞くと皆が本に集まる。
「眠れる森の美女、これがタイトルみたいだね。」
「確かに状況とタイトルが類似してるね、寝てるし、美女だし」
眠りについているソル、そしてソルはかなりの美女だ。ルナも相当な美貌を持っているので、将来の伴侶は引き手数多だろう。
「あの・・・皆さんはもしかしてソルを助けて下さるのですか・・・?」
「もちろん、そのつもりですよ。ルナの為にもなりますし、何より悲惨な結果に陥ってる物語を救済するのが僕の使命ですから。」
そう、これが僕の今の存在意義にもなっている。別にルナの姉で無くても助けるつもりだ。
「ありがとうございます・・・、どうか宜しくお願い致します。何かお手伝い出来る事があればなんでも仰ってください」
とりあえず今夜は一晩ゆっくり休む事にした、なんとお城の部屋を一人一部屋貸して貰えて至れり尽くせりで少し申し訳ない気持ちになった。
その日の晩、そろそろ寝ようと思いベッドで横になっているとドアをノックされる。
「おにい起きてる・・・? 寝ちゃったか・・・」
突然のノワールの訪問になぜか寝たフリをしてしまった。何しに来たんだろうか・・・
「寝てるのは逆にラッキーかも知れない、今のうちに夜這いを仕掛ける」
あれ?もしかしてこのままにしてると大変な事になる?なんだかノワールさん呼吸が凄い早くて、赤い目がギラギラしてません?
様子を伺っている間にノワールはフルスロットルで目的を果たそうとしてきた、すでに衣服は投げ捨てており
僕の上に乗っかって抱きついている体勢だ。
「おにいごめんね、本当は許可を貰ってからのが良かったんだろうけど、もう我慢の限界・・・」
獣の様なまぐわいを求めてくるノワールを僕は拒むことはしなかった。
「女王様の相手ばっかりして・・・バカ・・・」
聴覚や嗅覚が優れてるノワールには、スピネルとの行為が丸わかりだったようでだいぶストレスを掛けさせてしまっていた様だった。爆発した愛情を全て受け止めようとノワールの好きにさせていたのだが、3回目を超えた辺りで目の前が真っ暗になってしまった・・・
気づけば朝になっていてノワールは僕に抱きついている。昨日どれだけ連戦したのか分からないがベッド周りが大惨事になっていて、給仕さん達の事を思うといたたまれないので魔法で綺麗にしておくことにした。
「すぅ・・・すぅ・・・」
とても幸せそう眠っているのを見るとこちらも嬉しくなる、その一方でストレスや欲求に対して僕はもっとよく向き合う必要性があると感じた。好意に関してもしっかり応えてあげないといけないな。
「ノワール、おはよう。もう朝だよ」
肩をゆさゆさ揺らすと目を覚ましてくれた
「ん・・・あ、おはようおにい。あっ・・・その・・・昨日はごめんなさい」
自分が衣服を着てない事から昨日の事を思い出したみたいで、申し訳なさそうに謝ってくる。
「ノワールって普段クールだし、ビシッと黒い礼服を着ているから清楚なイメージだったけど・・・
昨日の乱れた所を見て本当に可愛いなって思ったよ。次はちゃんとゆっくりやろうね」
ノワールはカァァと顔を真っ赤にしてベットに潜り込んでしまった。なんだかそれがとても愛おしく感じたので、ベットから引きずり出して顔を近づける、するとノワールも顔を近づけてくれたのでそのままキスをした
「お・・・おにい・・・私また・・・」
全裸なのをいい事に、また押し倒して始めようとするノワール。ゆっくりって言ったのに全然ゆっくりじゃなくて、欲望の全てをぶつけてくるという表現が正しい。
そういえばウサギって性欲が凄まじいって聞いたことあるなぁ、とか、僕死ぬかも知れないなぁ等と思いながら、瞳の中にハートマークを浮かべてこちらを見つめていて、腰の上で幸せそうにピョンピョン跳ねるノワールの事を見ていた。




