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11話 2番目の物語へ

楽しかった街を出て僕達は自宅へと戻った、すると自宅の隣にはアリス達がいた世界から出る時に通った扉が出現していた。再出現したかと最初は思ったが、よく見ると扉の色が全然違う。血のような赤だった。


「貴方様・・・これは・・・」


「扉が・・・なぜ・・・?また新しい世界に繋がっているのか?」


最初に僕が飲み込まれた本は既に覚醒したグリモワールに飲み込まれていた為、グリモワールを開いて状況を確認する事にした。


「また鍵が挟まってる、題名は・・・赤ずきん。」


アリスの時とほとんど同じ展開だった為、この鍵を使って扉を開くと別世界に入る事ができるのは容易に想像できた。行くべきだろうか・・・?皆に聞いてみよう。


「皆聞いてほしい、この扉の先は別世界に繋がっている。どんな世界かは全く分からないから安全じゃないかもしれない。どうすれば良いと思う?」


「私は貴方様が行くのなら行きますわよ」


「私もっ!!!もしかしたら困ってる人が待ってるかもしれないしねっ!」


「うーん・・・とりあえず閉じないように鍵だけ開けといて、今日は一旦ご飯食べて寝て、行くのは明日にしない?」


ノワールの発言に全会一致だった。


その日の夜


「見つけましたよぉ〜・・・この扉の先に貴方達のお宝があるんですよねぇきっとぉ〜・・・

先に頂いちゃいますねぇ〜〜〜」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


翌日、準備万端の僕達は扉の前に再度集合した。何が起こるか分からないから最初から戦闘モードだ。


「アリスはワンダーアーツ使う時はサイズと出力を上手く調整するんだよ。じゃないと僕達全員巻き添えになっちゃうからね。」


「うん・・・なるべく頑張るね・・・」


「万が一暴走したら私に任せて。この前みたいに時間を停めるから」


「ちなみに全力で振りかかられた身としては、移動魔法持ってないと詰みですわね。まぁ、振り被られる前に逃げないと詠唱が間に合いませんけど・・・」


アリスの脳筋ソードは恐らく最強の攻撃手段だが、諸刃の剣でもあるので十分に注意する必要があった。

使う場面にならなければ良いのだけど。


「それじゃ入るよ。レッツゴー」


僕達は扉の中へ入った。


出た先の光景は・・・一面の木。恐らく森に出たようだ。


「森林浴が出来て気持ち良さそうですわね。川も近くに流れてたら最高ですのに。」


「そうだね。丁度いいから森林浴も兼ねて周りを散策してみようか」


皆で森の中を進んでいく、暫くすると小さい木の家が見えてきた。もし住人が居たらこの世界の情報が貰えるかもしれない。僕達は足早に家に向かった。


家の前には赤いフードを着た女の子が必死に薪を割っていた。


「うんしょっ!よいしょっ!よっこらしょっ!ふぅ・・・・疲れた〜 ん?そこにいるのは誰だ!?」


「こんにちは、僕達はこの森に迷ってしまって・・・よかったら周辺の地図とか持ってたりしませんか?

もしなかったら言葉で教えてくれると助かるのですが。」


少女に交渉してみる


「ボクは地図とかはあいにく持ち合わせてないなぁ。森に迷ったんだって?よかったら家に寄ってく?丁度薪割りを手伝ってくれる人手が欲しくてさ。終わったら周辺の情報の教えてあげるよ」


少し体力を使うものの、貴重な情報が貰えるので二つ返事で答えるのだった。


パカンッ パカンッ 小気味の良い音が森の中に響き渡る。僕達は森のきこりだよ、薪をどんどん割っていくんだ。見て?もう1000個くらい割ったんだけど、こっちにまだ大木が並んでるよ。わぁ〜どうしよう。


「どんだけ割ればいいんですの!?!?!?!?」


スピネルが限界を迎えたみたいで抗議の声を上げる。


「あと半分くらいかな〜、今月は資材の注文が多くてね、稼げる時に稼いで置かないと!」


「・・・・・・アリスちゃんにアレやってもらおうよ」


「全部消し飛んじゃうでしょ・・・・」


「グリム様・・・魔法使って全部切って頂けないかしら?」


「魔法感知されると(以下略」


薪割りのおかげで僕達の物語はここで終わるかもしれない。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「疲れたー! もう手足動かないよぉ!ジュースが飲みたいっ!!」


「今年一番疲れた、お城のワンオペより辛い仕事って存在してたんだね。」


「うふふ、うふふふふふ、大事にケアしてるおててがボロボロですわ・・・。」


その日は結局夜になるまで作業が続き、終わった後3人は泥の様に眠りについた。


「とんでもない量の薪が出来たわけだけど、こんな量売れるの?」


「もちろんさ、少し先にある街で卸すんだけど、その街では火を崇める信仰があってね。浄化の為に火倖祭というのを一年に一度行うんだ。うちの周辺に生えてる木は燃焼性が良くて毎年選ばれるんだ。因みに祭りは明後日行われるんだよ、ラッキーだね。」


なるほど、確かにラッキーだ、それはいいタイミングで来た労働力だったろう。明日この大量の薪を運べといわれたら真っ先に魔法を使わせて貰おう。もうバレても良い、何が来ても撃退するから。


「そういえば忙しすぎて名前すら教えてなかったね。僕はグリムだよ、あの子達と一緒に旅をしているんだ」


「ボクの名前はリュコっていうんだ、よろしくね、グリム」


自己紹介を終えた時、グリモワールがまた喋り始めた。


「救済対象を確認、ワンダーアーツを付与します」


いきなりの起動にビックリしたがリュコは不思議そうな顔をしてこちらを見ている。

今更ながらグリモワールの声は僕にしか聞こえない事に気づいた。

この子が救済対象・・・なら、明後日の祭りには絶対参加しないと行けないな。と僕は思った。

いつも童話無双をお読み下さりありがとうございます。


よろしければ下部に設置してある応援ポイントを★5押して頂けると嬉しいです。

また、ブックマーク入れて頂ければ投稿時にお知らせが行くと思います。よければ追加して下さい。


次回も面白い話が書ける様に頑張りますので、何卒よろしくお願い致します。

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