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超久しぶりの更新!!
数ヵ月後、家にリアーノが一時帰宅することが知らされた。
「ソフィーという方も家に来るらしいですわ。」
いつもの定期的なお茶会でクリスティーナはルークに話す。
「それは、、なんというか。」
ルークはクリスティーナへの配慮のため言葉を濁す。
「お父様宛への手紙が来て、それに帰ることと、婚約についての話をしたいからって。お父様は私たち家族を呼んで、そのことを知らせてくださったわ。」
クリスティーナは、学園での兄の騒動を父親であるジェラルド侯爵に知らせた。しかし、すでに知っていたらしく、その返答は「問題ない」だった。
貴族は魔力があることが、優先され、魔力による政略結婚が多い。ジェラルド侯爵は父親として冷酷ではないが、さして溺愛するわけでもない。侯爵の代表としての判断を公平に行う。ただ家柄的に特徴なのは、自分で決めさせるというところだ。クリスティーナとルークの婚約も、「嫌ならやめてもいい」と言われる、その代わり「貴族としての責任と、自分でそれ同等のものを返せるのならば」である。はっきり言えば貴族として生きるなら受け入れて、受け入れないなら、貴族をやめろ。と言われてるようなものだ。子供の頃からこの生活である。
だから、今回のロザンヌとリアーノとの婚約して得られる益と、新たなソフィーという恋人の存在。そして婚約の益は、釣り合い。
父親にとって「問題ない」なのだ。
「学園で噂になっていて、それをお父様が知らないわけがなかったのよ。、、ほんとに、、」
クリスティーナは目を伏せ、呟く
「ほんとに、こうなるなんて。。」