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期間をあいちゃって、すいません!
数日後、クリスティーナはルークの協力のもと、特に兄であるリアーノとソフィーについての情報を集めた。
いつもの自宅の庭だが、雰囲気は全く違う。
「本当に、お兄様はソフィーという方と会っていのね」
集めた情報は前回の情報に比べ、ソフィーの詳細な人物情報と、リアーノとロザンヌの学園内での話だ。
ソフィーは、もともと庶民の出で、家族は早くに亡くしており、ひとりで暮らしていた。地域の人に使っていた光魔法の1つである治癒を使っていた。ある日、馬が急に興奮して暴れだし建物に突っ込んだために、中の貴族が怪我をした。その場にいたソフィーが、その魔法で治したため、その貴族が、感謝を持って学園を入学させたということだ。
「その貴族が、養女にすることも考えているみたいで、子爵とか男爵ならよかったんだけど、グルツナー辺境伯なんだ。」
「辺境伯、、」
後ろ楯にだけでなく、養女。なかなか手が出せない。
「お兄様とソフィーの関係は?」
「あぁ、それはすぐにわかったよ」
最初は慣れない学園で迷子になっていたらしい。そこで偶然助けたのがリアーノ様だったと。その時はなにも進展が無かったらしいんだけど、偶然拾い届けたハンカチの持ち主がその子だったり、
せわしなく走り去って行ったり、かと思うとその子が図書館で真剣に勉強してるところに居合わせてと、かなり頻繁に会うことがあったらしい。
少しずつ会えば、言葉を交わすようになり、勉強を見るようになっていった。
良く笑う快活な子かと思えば、教えたら教えるだけ理解として返ってくる、そして魔法の非凡な才能を持つのに驕らず、優しく今でも力を学園の外で使っているらしい。
「リアーノ様はあの子は、まわりから見れば思い会っている恋人同士のようだと。そして、それが学園では持て囃されているみたい。禁断の愛だとか、障害を乗り越えて結ばれるだとか」
「、っ、、」
クリスティーナは唇を噛みしめた。
「ローザ様と仲は悪くなかったはずなのに。そもそも婚約者のいる身でなんてことをなさるのよ、お兄様。。。」
ルークはその言葉を聞き思案顔で答えた。
「そのふたりを擁護するわけではない。確かに、リアーノ様は、正しいことをしたとは言えないけど、恋というのは理屈じゃないんだ」
「理屈じゃない?」
「分かっていても止められなかった。運命と思ってしまった。」
「運命だからと許されるわけではない、、!お兄様のしていることは家の、ローザ様を貶める行為よ!」
ルークはため息をつきながら言った
「そこで、ロザンヌ様は、いろいろと注意したみたいなんだけど、まぁ、それも婚約者と2人きりになるなや、走ってはいけないとか、淑女としての注意らしいんだけど。それがまわりは、想い合っている2人を引き裂く悪い淑女、身分を笠に着た令嬢なんて言われようだ。」
ルークは決定的な言葉を口にする。
「だから、リアーノ様は、恋人同士になる前に、ロザンヌ様に婚約破棄を申し込んでるらしい」
「、、っ」
クリスティーナは驚きで声がでなかった。
「家族で決めたことを、勝手に、、?本当にどうしてしまったの。」
「たぶん、成立するだろうね。そもそもこちらの方が格上の家格に、相手は光の魔法を使える。まぁ遅れたとはいえ、手順を踏んで婚約破棄を申し込んでいるから、慰謝料を少し払うくらいになるかな。。」
話しもそぞろに、ある想いを口にする。
「、、、、だから、手紙も返ってこなかったのかしら。。」
私はただの、婚約者の妹で、関係がなくなったらもう話す必要がなくなったのか。
もし、続きが少しでも見てみたいと思ってくれたら、コメントだったり評価だったり何かあるとやる気が出ます!!
よろしくお願いします。