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「「回復薬の作り方について」」


(え~っと 一番簡単に出来そうなのは んっ F級回復薬っていうのがあるのか?)


(あれっ F級?)


(たしか 下級ポーションがD級回復薬だったよね?)


(更に2段階も下の回復薬なのか?)


(う~ん これって役に立つのかな?)


(まあ 暇だから 作ってみるか)


1、苦草をスライム液に1日漬ける


2、漬けた苦草を水で綺麗に洗う


3、乾かす


4、乾かした苦草をすり潰し 丸めると出来上がり


(え~っと スライム液って何だろ)


(マニュアルにあるかな あっ あった これか)


スライムの死体から出る液体


(気持ち悪いな 本当に大丈夫なのか)


(え~っと 苦草は どこにでも生えている草)


(あれっ これだけか まあ お昼に探してみるか)





俺はお昼になったので 孤児達の元に


俺が行くと 既にオークが3体 解体され 肉が焼かれていた


俺は孤児に銀貨9枚分の小銅貨を支払い 見守ることにした




嬉しそうにオークの肉を食べる孤児達


皆 笑顔だ


俺も1人で寂しかったので 何となく心が癒される


「お兄ちゃんも食べて」


小さな女の子が俺にオークの肉を運んできてくれた


そして 横で食べ始めた


「美味しいか」


「うん 美味しい こんなお肉 食べたことない ねぇ 毎日食べれるの?」


「そうだね みんな 頑張ってくれてるからね」


「やった~ 約束だよ アオはね 毎日頑張るの 昨日はスライムを2体も運べたの~ いつもは1体だけなのに~」


(んっ 2体って 銅貨1枚 俺に小銅貨1枚を払ったなら 1日小銅貨9枚に それで毎日 食べていけるのか?)


アオは嬉しそうに肉をがぶがぶと食べている


(そうだ)


「アオ お昼からお手伝いしてくれないかな え~っと 大銅貨1枚でどう」


「えっ いいの アオ頑張る~ 何でもするよ」


(んっ?)


俺は視線を感じたので その方向を見ると 10歳くらいの女の子が俺を見ていた


(あっ やましいことをするって思われたのかな?)


え~っと 鑑定


イリス 女 レベル1


俺はイリスを手招きした


イリスは無表情で近づいてくる


「イリス よかったら イリスもお昼から手伝ってくれないか」


「イリスお姉ちゃん 大銅貨1枚もらえるの~」


(あっ そうだね)


「イリスも大銅貨1枚だけど ダメかな?」


「やる」


顔色を変えず 無表情だけど 即決してくれた


「ありがとう とりあえず 肉を食べ終わって 休憩が終わってからでいいからね」


イリスはコクリと頷き アオの横に座って 肉を食べ始めた








「で 何をするの」


「アオはね 何でもいいよ」


「えっ 休憩はもういいのか」


「うん」


「それじゃあ 苦草を探してほしいんだよ どこにあるのか分からないけどね」


イリスは無表情のまま 一瞬しゃがみ そして 立ち上がり 手を前に


「はい」


(えっ?)


俺はイリスから 草を受け取る


(え~っと)


鑑定


苦草 食べるととても苦い


「さすが イリス ありがとう」


「お兄ちゃん アオも これ~」


「アオもありがとう え~っと それじゃあ 約束の大銅貨1枚づつだね」


「わあ~い お兄ちゃん ありがとう」


無表情だったイリスの顔が驚いた顔に


「いいの?」


「ああ 約束しただろ これが欲しかったんだよ」


「そこら中にあるのに?」


「俺は知らなかったからね え~っと 後は」


(スライム液か それと場所だな)


(人には見られたくないし 部屋を借りた方がいいのかもな)


俺が考えていると イリスが


「まだ 他にある」


「んっ え~っと ないよ 部屋を借りにギルドに行ってくるから イリスとアオは 帰ってもいいし 魔物運びをしてもいいからね」


「部屋ならある 孤児院に使ってない部屋がある」


「えっ それって 俺が借りれるのか」


「うん 私が頼めば借りれる お金はいらない でも 明日もオークの肉が食べたい」


「うん それはいいけど ただでいいの」


「うん 大丈夫 みんなお金も稼げて お肉も食べれて 孤児院の院長も喜んでる お礼が言いたいって言ってた 協力できることは何でもするって」


(へぇ~ いいのか それなら)


「じゃあ もう1つお願いしてもいいかな イリスとアオで スライムを1匹 そこまで運んでくれないか スライム代と合わせて そうだな 1人 大銅貨1枚でどうかな」


「アオやる~」


「私も」


「じゃあ 頼むよ」


イリスとアオは手を繋いで冒険者がいる方へと歩いていった


そして すぐに 重そうなスライムを持って戻ってきた


イリスの案内で俺達は孤児院に


大きいが古いっていうか 壊れそうなくらいボロイ建物だ




すぐに人の良さそうな白髪のおじいさんが出て来て 何度もお礼を言われた


部屋は自由に使っていいと


鍵を渡されたが 強く引っ張れば すぐに壊れそうな扉


俺は借りた樽にスライムを入れて棒でつくと


スライムから液体がどんどん出て来た


つくほど沢山出て来るので どんどんつく


その液体の中に苦草を入れる


(後は1日漬けるだけか)


俺は鍵をかけて イリスとアオと一緒に買い物をすることに


スライム液をいれる樽


1日漬けた苦草を洗う樽


スライムの液体を出す棒


まあ 最初だから沢山作らなくてもいいか とりあえずは少しからだね








次の日の昼に孤児院に行き 


苦草を取り出し 水で綺麗に洗う そして 乾かすために干す


(う~ん もう1日掛かるのか)





更に次の日に 乾いた苦草を潰して丸める


簡単だが 時間は掛かる


丸めた苦草を鑑定すると


(おっ 出来てる)


F級回復薬 体力が5%回復する とても苦い 4粒以上飲む時は1時間以上 間を空ける必要がある 一度に3粒 15%までしか回復出来ない


う~ん やっぱり 売れそうにないな


俺は出来た10粒のF級回復薬を 1粒銅貨1枚で買わないかと 魔物退治をしていた少し強そうな6人組みの孤児に聞くと


即答で買うと


10粒が一瞬で売れてしまった


更に それを見ていた他の強そうな孤児達も欲しいと 買いたいと言ってきた


(あれっ 需要があるのか?)


(う~ん それじゃあ)


「イリス アオ 頼みがあるんだけど」


俺がそう言うと イリスは 即答で


「やる」


アオもにこにこしながら


「私も~」


まだ 何も言ってないんだけど


・・・


俺とイリスとアオの3人でF級回復薬を作ることに


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