23
孤児達が頭を下げてきた
すいませんでしたと
回復薬を作ってくれていた孤児達もいる
・・・
「あつし様 マヤ達はあつし様を裏切りました 回復薬の作り方を商人達に売ったのよ」
マヤ達は下を向いたまま 泣いている
(はぁ~ イリスが怒るのは分かるけどね~)
・・・
俺達は王都に来ていた
孤児達は出会った頃に逆戻りしていた
回復薬作りを手伝ってくれていたマヤ達は沢山の金貨を持っていたはずなんだけど
・・・
(僅かな期間で使い果たしたのか?)
・・・
マヤは泣きながら リーダーに貸したのだと
必ず魔物運びは黒字になるから 最初だけ貸して欲しいと
しかし ずっと赤字
お金も無くなり 孤児達はバラバラで魔物運びを
・・・
ずっと貧しい生活なら
・・・
1度 幸せを知ってしまったなら
・・・
この生活はつらいだろう
・・・
イリスは下を向いたまま 呟いた
俺に聞こえるように
「あつし様が許してくれるなら 皆を」
・・・
俺はイリスの頭をさすり 孤児達に
「イリスがどうしても 皆を助けたいと言っている イリスにお礼を言える人だけ ポンテコの街に来てもいい 俺がギルドに頼んで 移動費は立て替える」
孤児達は一斉に顔をあげ
イリスに駆け寄る
ごめんなさいっと 何度もイリスに謝る
なぜか アオも泣きながら一緒に謝っていたが
イリスは苦笑いしながら
次にあつし様を裏切ったら 知らない っと
孤児達はコクリコクリと ありがとうと
イリスは笑顔で俺にありがとうと
俺は王都の孤児たちと3ヶ月しか接していないが
イリスとアオは この王都で育った
捨てられてからは ずっと 王都の孤児達と一緒に育ったのだ
貧しい時を一緒に
イリスとアオは知っているのだ
・・・
貧しいとはどういうことなのかを知っているのだ
・・・
俺達が食事をしていると
俺の方に真っ直ぐに歩いてくる女性達が
先頭を歩いている女性は
・・・
日本人?




