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朝一で 街の外へ
ゴーレム達の置き場所がなかったので 街の外で待機してもらっていたのだ
まあ 魔物が向かって来たら 戦えって命令してたんだけどね
街の門の横には沢山の魔物の死体が山積みに
2万体の土ゴーレムは ・・・ 3千体くらいしか残っておらず
2千体の石ゴーレムは すぐに数えることが 2体
土ゴーレムに魔物を運んでもらった時に聞いたのだが
この辺りは 夜になると 他の街よりも沢山の魔物が出るのだと
う~ん まあ そのおかげで 魔物は金貨628枚になった
魔物と一緒に置いてあった宝箱からは
C級の魔鋼石 D級の力の指輪 E級の魔法石 F級の魔鋼石が3つ F級の魔法石が5つ出た
まあ F級は価値がないみたいだけどね 俺以外にはね
お金が手に入ったので広い空き地を借りて ゴーレム置き場にすることに
ゴーレムは24時間すると復活するのだが
倒されたのが夜なので 復活するのも夜
門の横には数体のゴーレムが立っているが ほとんどのゴーレム達は復活しても また やられてしまっていた
10キロ先で倒されたゴーレムがこの街にたどり着くのはしばらく掛かるのかも知れないね
昼間に出る魔物は他の街と同様にスライムがメインで ゴブリン コボルト オーク等が森の近くに出るのだと
俺は数日のんびりしてから この街の孤児院を周り 院長達に話をした
やはり この街にも俺の噂が広がっていて 喜んで協力してくれることになった
その時に教えてもらった話なのだが
俺が去った王都では
魔物運び 護衛をしている孤児達がもめてしまい
結局 昔のように 個人個人で魔物運びをしているそうだ
そして
ラダマカでは 魔物運びをする者がいなくなり大騒ぎになっているのだと
スライムを乾燥させて作った素材は色々な物に使えて便利なのだが
大量に入手出来るので安く買える
はずなのだが
それを 運んでくれるのは 孤児達
ラダマカに残っている孤児は1人もいないのだ
だからと言って たいしたお金にならないスライムを運ぶ人はいないのだそうだ
まあ スライムが値上がりすれば 孤児達も助かるから その方がいいんだけどね
孤児達は魔物運びを始め
イリス達は回復薬を作り始めた
この街と他の街は離れているので 回復薬があまり売れなくなるのかと思っていたのだが 毎日4千個が完売
商人達が言うには 他の街に持って行けば高く売れるのでいくらでも欲しいと
小さくてかさばらないので お得な商品なのだと
ゴーレム達の回収が上手くいっていないので ギルドに頼み 夜に復活したゴーレムを街の中に入れてもらうことした
街の守衛の5人にそれぞれ金貨2枚を払うことを条件に出されたが
金貨10枚なら 問題ないのでお願いした
・・・
しかし ダメだった
10キロ先で戦ったゴーレム達にはこの街まで移動するように命令をしていたのだが
この街に辿り着いていたゴーレム達には 門の外で魔物と戦いながら待っているように指示を出していた
俺の指示に従って 守衛の指示には従わないのだと
仕方ないので しばらくは 昼間に寝て 夜は門の内側で待機することにした
まあ 魔物運びも回復薬も 俺がすることは何も無いからね
全てのゴーレムを回収するのに 3週間も掛かってしまったよ
新しく作った方が早かったのだが
ゴーレムといっても 復活しては倒され続けるのは可哀想だからね