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「「ゴーレムの作り方について」」
(え~っと 一番簡単なF級 土人形 土のゴーレムだね)
1、ゴーレム液(80キロ)に土(80キロ)と砕いたF級の魔核と砕いたF級の魔法石と自分の身体の一部を1日漬ける
2、土を取り出し 1日待てば完成する
(え~っと ゴーレム液って?)
(んっ G級ゴーレムの液体?)
(えっ G級ゴーレムって スライムのことなのか スライムってゴーレムだったのか?)
(う~ん スライムは何にでも使える万能液みたいだね)
魔核 魔物の核 魔物の弱点でもある
魔物の強さで魔核の等級が決まっている
F級はオーク等
(う~ん オークなら 孤児達に集めてもらえるのか)
F級の魔法石なら捨てられた物を集めてもらってるから沢山ある
(とりあえず 毎日8体はオークを食べているから そこから取ればいいかな 待てよ これまでに捨てられた物もあるのかもね)
イリスに聞いて見ると
沢山あると
ギルドに頼まれた孤児達が 何にも使えない魔物の素材を街の外に捨てているのだと
俺は魔鋼石 魔法石を集めてくれている孤児達に 魔核も集めてもらうことにした
魔核も魔鋼石 魔法石と同じで E級からしか使い道がないそうだ
とりあえず 今日は1体分を作って終わりだな
孤児達の魔物運びの手伝いをさせるつもりだから沢山作りたい
俺は手の空いている孤児達に手伝ってもらい 街で買った大量の樽と 街の外の土を大量に屋敷まで運んでもらうことにした
翌日 スライム液に漬けていた土を庭に取り出して放置
後は 明日まで待つだけか
・・・
翌日
(おっ これがゴーレムなのか)
150cmくらいの人型の土人形が立っていた
(え~っと 俺の命令に従うんだよな)
(う~ん 誰かと一緒に行動させないと 魔物と間違われそうかな)
案の定
「きゃっ あつし様 魔物ですか」
イリスが大きな声で叫んでしまった
すぐに他の子達も集まってくる
まあ 調度いいか
俺は土人形の説明をすることにした
魔物運びを手伝わせるために沢山のゴーレムを作る予定だと
この土人形は弱いが
ゴーレムは死ぬことがなく 倒されても24時間すれば復活する
ただし 完全に倒すことは出来ないが封印することは可能なようだ
イリスが操ってみたいといったので お願いしてみた
が
イリスの指示にはまったく従わずに動かない
「ダメみたい」
う~ん
俺が動けと言えば動く 物を運べと言えば運ぶ
そうか 「イリスの指示に従え」
俺がイリスを見ると イリスはコクリと頷き
「私と一緒に来て」
イリスがそう言うと 土人形はイリスの後を歩き出した
(おおっ 従ったのか)
イリスは嬉しそうに屋敷の外へと向かっていった
上手くいったようなので 俺は大量の土人形作りに取り掛かることにした
戻ってきたイリスに話を聞くと
命令に従ってくれたと
持てる重さは50キロくらいまでなのだと
ただ 街の人がかなり驚いていたので
移動させる時は 必ず 誰かと一緒じゃなければ問題になりそうだと
(う~ん まあ そうだよな 魔物と変わらないし 単独行動は無理だな)
俺はギルドに行き ゴーレムを作ったことを伝えた
単独行動をさせなければ 問題ないと
作り方を教えて欲しいといわれたが
もちろん 断ったよ 俺の特殊能力だと嘘を言ってね
街を守るために使われるならいいが
人族同士の戦争に使われそうだからね
まあ 俺が作って 街を守るように命令すれば それで済むかな?
次々に出来上がるゴーレムに 土運び スライム運びをさせ
更に沢山のゴーレムを作っていく
毎日のように 土ゴーレムがどんどんと増えていく