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(んっ 誰?)


突然 頭の中に直接響く声


俺はその直後に光に包まれる 学校から帰宅していただけなのに


・・・


意味の分からない声と共に


・・・


{S級神結晶を捧ぐ 英雄召喚魔法 ガチャ}


俺の身体は一瞬 浮いたような感じがする


次の瞬間 景色がガラリと変わり


・・・


目の前には俺を見つめている沢山の男達が そして 王が俺の顔を見ながら嬉しそうな顔で


「成功だな よし さっそく鑑定をしろ 当たりだとよいが」


王が嬉しそうな顔で兵士に命令を


(えっ 誰? って それより ここは どこ?)


俺の周りには 王と兵士が沢山


足元には直径2メートルくらいの魔法陣が


建物の中なのは分かるが 巨大な白い柱で支えられている白い石で出来た建物


・・・


俺は意味が分からなく 呆然と立ち尽くしていると


兵士が俺の前に丸い水晶の玉を近づけてきた


「英雄様 この玉に手を触れてください」


(英雄?俺のことだよね?)


俺は言われるままに 手を水晶の上に


質問したいが 色々と聞きたいが 正直言って 怖い


周りの兵士達は強そうだ ほとんどの兵士達が武器を装備している


逆らえば 何をされるのか分からない


とりあえず この状況を説明をしてほしい


俺の前の兵士が水晶の玉を覗き込むと


顔色が曇る


兵士は とても残念そうな声で


「王様 外れです 戦闘適性Fランクです 戦える特殊能力は無いようです」


「なっ Fだと 外れか 次だ 次に掛けよう 次のガチャで当たりを引くのだ」


(えっ 外れ?)


呆然としていた俺は兵士に手を引かれ その場を後にする


何も言わない俺に兵士は坦々と話を


ここは王都にある英雄を召喚することの出来る神殿だと


異世界の者は特殊能力をレベル1から持っているのだが


俺の特殊能力は戦闘に向いていないのだと


兵士も 王と同じく


オブラートに包まず ずばり 俺は外れだと


そして 神殿の入り口で


「では 英雄様 これをお持ちください」


(えっ 重っ)


兵士は俺にずっしりと重い布袋を渡し 神殿の中に戻っていった


(えっ 俺は 捨てられたのか 外れだから 捨てられたのか?)


(俺はガチャの外れキャラ?)


・・・


(元の世界に)


・・・


(戻れないのか?)


・・・


俺はしばらく そのまま呆然と立ち尽くしていた


・・・


意味が分からなかった 怒りよりも 不安でいっぱいだった


・・・


俺は普通の高校1年生


ただ 学校から帰宅していただけなのに


攫われた いや ガチャられたのか


異世界に召喚されるなんて


・・・


俺はため息をつきながら布袋の中身を確認する


(おおっ 金 金貨が沢山)


中には金貨が30枚も入っていた


(凄い これって価値があるのか 一生暮らしていける価値があるのか)


金貨のことはよく分からないけど価値がありそうだ


(え~っと これから どうすれば?)


(泊まる場所 食べ物 金貨の価値次第では 仕事を見つけないと)


・・・


(う~ん 何から始めればいいんだ)


(そうだ 特殊能力があるって言ってたな)


(しかし どうやって?最低限の説明くらいしてくれよ)


俺が考えた瞬間


目の前にステータス画面が現れた


(まるでゲームのようだな いや 技術が進んでいるのか う~ん 街は中世ヨーロッパのようだが って よく知らないんだけどね)


(それよりも ステータス画面を え~っと)


(あつし レベル1 男 職業未登録 あっ これか 特殊能力)


考えた瞬間 クリックしたように 画面が切り替わる


そして 3つの特殊能力が画面に出てきた


「鑑定」


「装備ボックス」


「マニュアル」


(これだけ?たしかに戦えそうにない感じがする いや 装備ボックスは何だか戦いに役に立ちそうな感じだよね)


鑑定と考えても何も起こらない


装備ボックス も


マニュアル っと考えた瞬間


頭の中に直接声が聞こえてきた


「「何についてのマニュアルでしょうか」」


(えっ 何についてって)


(そうだ 鑑定についてのマニュアルはありますか?)


「「人や物を見ながら 鑑定と念じると 鑑定することが出来ます 人の場合は 名前 性別 レベル 特殊能力を見ることが出来ます 物の場合は 名前 価値 何に使う物なのかの説明が表示されます」


(へぇ~ それは便利だね)


(装備ボックスについては?)


「「レベルの数だけ装備を収納することの出来る特殊な空間です 武器 防具 指輪等の戦いに必要な物のみを収納することが出来ます 装備するためにはこの空間に1度収納する必要があります この世界の誰もが持っている特殊能力です」」


(んっ それだと レベル1なら1つしか 装備出来ないってことなのか? あれっ 誰もが? それって特殊能力って言えるのか?ということは俺の特殊能力は実質2個ってことになるのか)


(次は~)


(マニュアルについては?)


「「直接知りたいマニュアルについて念じることで選ぶことが出来ますが 一覧の中から知りたいマニュアルを探すことも出来ます」」


(へぇ~ 一覧があるのか どんなマニュアルがあるのか見ておいたほうがいいかもね)


(う~ん じゃあ お金については)


「「サクラ王国の通貨は7種類です 大金貨 金貨 大銀貨 銀貨 大銅貨 銅貨 小銅貨の7種類です ギルドで他国のお金と換金をすることが可能です」」


(この国はサクラ王国っていうのか う~ん 国によって通過が違うのか まあ 他国に行くことなんて そんなにないのかもね~)


俺が兵士から貰ったのは 金貨が30枚 これで どれだけ過ごすことが出来るのか


(う~ん)


何だか 少ないような感じがしてきた


(いきなり奴隷にされたり 一文無しで放り出されるよりましなのかな?)


・・・


(とりあえず 住む場所 食事 そして 仕事か)


(お金を稼ぐ方法は? 最初は何をすればいいんだ?)


すると 声が


「「ギルドに行き 冒険者登録をします」


(おっ そうか マニュアルか)


まるで ゲーム初心者のための説明書みたいだね


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