能力を授かりました
「して、異界の勇者たちよそなたらはどのような能力を授かったのだ?」
興味ありげに王様のような人ではなく本当に王様のハイムは加賀達に質問した。
今、加賀達は王の間にて事後報告をしていた。
女神から能力を授かった後、女神から少し説明が足され部屋を出るとまたもやローブの二人に案内され王の間に通され、今に至る
加賀達二人入る前に言われたと通り頭を垂れ方ひざを突いたまま報告した。
「俺は、『光の武具』、『自動治癒』、『高位魔術』を授かりました」
青井の発言に王様を含め大勢の人が息を飲んだ。
それもそうだろう青井が言った能力は誰もが知っているほど有名だからだ。
昔、歴代の勇者のうちナンバー2の実力だと呼ばれるものと同じ能力だ、国民ならば幼いときより聞かされ、憧れになり常識にもなっている。
そんな能力授かったと青井は言ったのだ。
「なんと、すばらしいな青井殿、今後の活躍に期待ができる。して加賀殿はどのような能力を?」
きたいしたまなざしが加賀に集まる。
しかし、加賀が口にした言葉は皆の期待を裏切るものだった。
「・・・『白の創造』、『創造道具』、『瞬間記憶』です」
「?いったいどういった能力なのだ?」
名前を聞いても誰もピンと着てない様子だ。
「えっと・・・『白の創造』は・・・」
「『白の創造』は紙を生み出す能力、『創造道具』は芸術に関する道具を出す能力、『瞬間記憶』は風景を瞬時に記憶することができる能力です、まぁどれも日戦闘能力ですねぇ。これははずれでしょう」
説明しようと思った加賀を制してめがねをかけた男が説明し勝手に酷評をつけた。
その言葉に少し加賀はムッとなった。
「おお、さすがの博学だなテラよ。しかしいくら非戦闘能力だからといって卑下するのはよくないぞ」
「別にそんなつもりはないんでけどね、わたしはただ正当な評価をつけただけですよ」
テラと呼ばれた男は悪びれもせず言葉を返した。
その様子に少し困ったような顔をした王様だが一度咳払いをし再び口を開いた。
「今日のところはもう良い部屋用意してあるかそこで休むが良い明日から軽く訓練を行ってもらうからな、それまで気持ちの整理や休憩するがよい、ルルとノノをそなたらにつけるので何か分からないことがあればそやつらに聞くといい」
王様に言われた後先ほどのローブの二人組みが加賀達に近づきローブをとり自己紹介を始めた。
「ただいま任命されました勇者様の付き人になりますルルともうします」
「ノノともうします」
「「どうぞよろしくお願いします」」
ローブの内側から現れた顔はほとんど一緒だった。
ルルはポニーテール、ノノは縛らずストレートと髪型でしか見分けがつかないほどだった。
「「それでは案内させて頂きます」」
ノノとルルにつれてから加賀達は城のなかを歩き回る途中、加賀とルル、青井とノノの二手に分かれた。
加賀と青井の部屋はそれぞれ別に用意されているらしい。
しばらく歩くと豪華な部屋に案内された。
「こちら加賀様の部屋になります、そちらにあるベルを鳴らしてもらえればすぐに私か使用人のものが駆けつけますので。それではごくつろぎください」
そう言い残しルルは部屋をでっていった。
残された加賀は部屋を見渡し、豪華な装飾が施されたベットに向かい倒れこんだ。
「ふぅ・・・」
そのまま加賀は浅い眠りについた。
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