憂鬱
ネタの絡みが弱い…………
次の日の朝早く、俺はこれから、力と共に向かう予定の抗戦区域への身支度を整えるべく、店付近の朝市場に赴いていた。
すっかり秋になろうとしている肌寒い空気が、時折頬をくすぐる。
そんな風が、案外俺は気に入っている。
羽織った早めの蒼黒のコート、『アポローン』の襟を直しながら歩いていると、直ぐに目的地についた。
目的地のテントに下げられているプレートに刻まれた文字は、『抗戦応援軍武具部』。
つまり、武具屋である。
そこのプレートを確認し直し、テントの入り口を少しばかり開いて中に顔だけで覗くと、直ぐに向こうから声を掛けられた。
「おう、来たか夏目」
「おはようございます円山さん」
この人懐こい笑顔を向けてくる人は円山天道さん。
このシーコク地方でも一二を争うベテラン生存者である。
彼の注目すべきは、やはりなんと言っても彼の固有スキル「強化 (汎用)」。
スキルを使うと、彼は対象物の永続的、または一定時間の強化を施せるのだ。
そんな、とても便利で有能なスキルの有能さを悟った円山さんは、こうして災害早々から朝から晩まで武具の扱いを受け付けている。
俺は、そんな彼を素直に称賛する。
多分、街の人たちもきっとこの人のことが好きだろう。そんな気がする。
…………本題に戻ろう。
今日、俺が此処に何をしに来たのかというと、それは、やはりその『強化』絡みである。
『武具』のアイコンをタッチし、データを円山さんに送信する。
するとデータの代わりとして現れたのものは、粗めのポリゴンチップ。
それは、ポップすると同時に円山さんに吸い込まれていった。
しばしの沈黙。
そして、円山さんが口を開いた。
「…………うん。どうやら君のスキル、武器に付与することが出来るようになるらしい
?どうする?」
「…………え?」
アイデア受け付けます
出来れば宜しくお願いします