同類
「カンナ。これってもしかして」
僕がまさか!と思いながらカンナに聞くと、
「う〜ん‥‥‥えっ‥‥‥うん、わたしと同じ妖精です」
「‥‥‥ああっ‥‥‥やっぱりやな予感的中‥‥‥はあー」
ため息をして画面を見る僕。
テレビの中に居るのはカンナ時と同じ?なのか、髪の長い女性が髪で顔を隠し、黄色のドレスの様な服を着た、まさに‥‥‥て、またか!の貞子がいますよ。
『はぁ〜、ようやく話が通じる相手に出会えた。何人も妾の前を通るが、誰も妾に気づかなかったからな』
画面の中の妖精はそう言うと、
『そこのお主、妾を助けてくれないか。この箱の中から出れなくなったのでな……』
「さてと、カンナ、帰るぞ」
僕はですね‥‥‥
「ええ?帰るの?ヒロ‥‥‥」
もうですねえええぇ‥‥‥
「ああ!」
(そもそもこの手の件はカンナのことで懲りたからな)
「それに、だぁ! そもそもそこに何故そこに入ってしまったのかな?妖精さん」
僕はですねぇ、カンナで手一杯なんですよ。
そもそも僕は昨日から不思議な事が、僕の前に次から次と起こるから身も心も、限界なんですよね。
「うっ!そ、それはだな………」
焦るテレビの中の貞子、ではなく妖精。
「だいたい、さっき僕とカンナはこの辺りを回ってるんだよ!その時はお前はいなかった!いや、感じなかった!」
そうなんですよ。僕とカンナは一回ここ、家電売り場に着ているんですよ。
て、ことはですよ。その後この辺りで起きた事はですね‥‥‥
僕は右手の人差し指を立てて、テレビに指して、
「お前さてわカミナリの妖精だろ!」
「えっ?‥‥‥なんで分かったんだ」
「そんなの誰でも分かるだろ、カミナリが落ちた後に出てきたんだから。ただそこから出れない理由までは、?、だけどな」
「そこまで分かってるなら話が早い。妾をここから出してくれないか」
「いやだ!」
僕は一発即答すると後ろでカンナが
「ええ!なんでヒロ!助けてあげようよお」
といいながら僕の体を揺さぶりますんです。
「いやだ!そもそも凶暴かつワガママな妖精かも……ハァ!」
どうして僕はこういう時に余計な事を言うんですかね〜〜。
「だ〜れがあ、凶暴かつワガママですってええぇ」
カンナは噛みつく体制にしてますよ。
「あっ!カ、カンナ、ちょ、ちょっと、まって、」
「ガブッ!」
カンナ、またも僕の腕を噛みますよ(泣)
後ろでプンスカしてるカンナ。
「と、とにかくだ、妖精は間に合ってるので」
腕を摩りながら僕はテレビに向かいいいますと、
「ま、まて、もし妾を助けてくれるなら…」
「願いを一つ叶えてやる……だろ?」
一瞬驚くカミナリの妖精は焦る気持ちを押さえ
「そこも分かってるのか。なら…」
「だが断る!」
「お、お主…」
「だが断る!」
「そこを……」
「だが断……」
「ガブッ!」
また噛まれましたあああ
「ヒ〜ロ〜ォ」
「はい、協力させてもらいます」
カンナに噛まれながら返答しますよぉ〜
もう今日は噛まれてばっかりですよ。
シクシク(涙)