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太田君の彼女は妖精さん⁈  作者: 本田 そう
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初めての、その2

「魔法乙女カンナ」は日曜の朝に放送されていて、小さな子供から大きなお友達まで幅広く人気がある作品。放送中は然程人気はありませんでした。

けど、放送終了から一年後にジワジワと人気がでました。

何故?人気が出たかは、普通は悪を倒すてのが当たり前なんですが、「魔法乙女カンナ」は悪人を更生させる内容で2話で完結する内容なんです。

そんな「魔法乙女カンナ」を小学校のある教材に使用したのが人気に火をつけたそうです。


そんな話をカンナにしていて、


僕達は30分ぐらい車を走らせた所のイ◯ンモールに到着です。


到着するやカンナは

「ヒロ、なんなんですかこの大きな建物は?」とはしゃぐカンナを尻目に、かなり疲れ切った僕がいます。


車を運転しながらあれやこれを説明していた為、いつもの十倍ぐらい疲れたんですよ。


「はぁ〜っ、疲れた。おーい、カンナ!先に行くなよぉ〜」


「ヒロ、早く早く。ヒロ、早く」


「待てって、カンナ」


「カンナ、まずは服を見に行くぞ、服」


「わかったわ、ヒロ」


と言ったがカンナは周りの物が珍しいのかスタスタと先に行ってしまう。


「本当‥‥小さい子供かよ‥‥待てって!カンナ!」


ようやく僕達は女性専門の服売り場に来た。


「はぁ、はぁ、はぁ。たっ、たく、あっち行ったりこっち行ったりするなよ。おかげでここに来るまでに1時間ぐらい掛かったぞ」


「ごめなさい。ヒロ。あっ、この服可愛い」


「フゥゥ、やれやれだな。まったく」

僕はニコリとして言った。


「いらっしゃいませ」

女性店員さんが近寄って来て、


「何かお探しでしょうか?」

定番のセリフを僕達に言ってきた。


「あ、あのう彼女に会う服を買いに来たんですが……」


「そうですか。ではこちらへ」

僕とカンナ試着室の方へと案内された。


店員さんが5着ほど服をコーディネートしてくれて、カンナが試着室でその服に着替えて、


「これなんかどうかな。これ、にあってる?」

カンナは僕を見て聞いてきますよ。


さしずめ、カンナによる僕だけの小さなファッションショーの様に。


で、結局僕は店員さんがコーディネートしてくれた5着全てを買うことにしみしたよ。


その内の一着をカンナは着ている。

上下白のブラウスに膝まであるフリルのスカート。

まるで「純白の妖精の様だな」


僕が言うとカンナは少し恥ずかしそうに、


「なんですかヒロ、そんなにジロジロと(赤面)」


「あっ、う、うん。いいなと思って」


「ヒロ、なんですか?まさかわたしに惚れ直しましたか?そうでしょうね、このわたしですからね」

カンナが自信満々にいいますよ。



こいつ一言よけいだよな、

僕はは思って、

「うん、似合ってるよ。やはり孫にも衣装だな」

と言った次の瞬間カンナの腕が僕の首を絞めつけます。


僕はギブギブとカンナの腕を叩いたら、

先ほど店員さんが冷ややかな目でこちらをみてますよ。




◇◇◇◇





暫く店内を見て歩く事にした僕とカンナ。で、すれ違う人達がカンナを見ている事に気付きます。


「ねえねえ、あの子、凄く綺麗ね」とか

「おっ、すげぇ美人」など僕の耳に聞こえたほど


「カンナ、みんなお前のこと褒めてるぞ」

僕が言うとカンナは、


「そうでしょ、そうでしょ。このわたしですから。ほほほほほ」と高笑いてますよ!この妖精さんは。


『こいつは元はカンナフィギュアです。しかも中身凶暴です』と口に出して言おうとしたが辞めた。また首を絞めつけられる。


暫く歩いて僕はある店の前で立ち止まった。

「やはり最後はここだよな‥‥‥し、しかし」


「ヒロどうしたの?あっ、これ可愛い」

カンナは店先のウインドウに飾られている物を見て言いますよ。


「ねえ、ヒロ、この店に入ろう!」

カンナは僕の手を取り無理やり一緒に入店。


「ちょ、ちょっとカンナ、カンナさん、まだ気持ちの整理が‥‥‥」




◇◇◇◇



小一時間後……


店から少し離れたベンチで僕は真っ白になって腰掛けて、その姿はまるで燃え尽きた様に。

「ヒロ、ねえヒロ、大丈夫?」


「カンナ……さん、だ、大丈夫………なわけあるかあー!!!」


「な、何よヒロいきなり」


「お、俺、あの店の前、二度と歩けないよ!(涙)」


「大丈夫よ、ヒロ。わたしと一緒にいたんだから」


「いや、いたとかの問題じゃない!店員さんはとにかく、店の中にいたお客さんのあの目‥‥‥」


「あ〜っ、確かに。けどあの店に男の人が入るとああなるのね。覚えたわ」


「カンナ、もしかして知っててあの店に無理やり僕を引き入れたてことはないよね(テンション下)」


「え〜っ!知らないわよ。だいたい知ってても一緒に入ったけど。」


「おい!カンナさん‥‥‥」


「それにしてもヒロ、店の中ではず〜っと顔を赤くして、下を向いたままだったわね。意外とウブなのね。クスクス」


「そりゃそうだろ、あの店はランジェリーショップ!女性専門の下着専門店だ!」


僕はクスクス笑うカンナを恨めしそに見てましたよ。グスン。


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