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太田君の彼女は妖精さん⁈  作者: 本田 そう
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初めての

僕は考えていた。


唯一、僕の所にあった魔法乙女カンナフィギュアに妖精が乗り移り、そのフィギュア(中身な妖精)が人へと変身、今は僕の彼女(仮)だが、いかせん、服装が魔法乙女のままなのだ。

まぁ、髪型はとにかく服装はピンクのメイド服見たいな服で膝までスカートがあるような服です。


コミケのコスプレに出ても恥ずかしくないレベルだ。


「このままでは……僕はいいのですが‥‥…世間が」


「カンナ!」


「はい、なんでしょう、ヒロ」


「服脱げ‥‥‥服」


「はあい?今なんと?」


「だから服をぬ……がぁ」


「このおおぉ、スケべがあぁぁ!!!」


カンナの右手ストレートが僕の顔左にクリーンヒット!

すっ飛ぶ僕


「にゃ、にゃにするんだよ、ひゃんな」


と打たれたところを押さえて言う。


「もう一度打たれたいんですかぁ、ヒィロォォ」


両手を組んでポキポキ鳴らしながら迫ってくるカンナ。


「ち、違うってカンナ!これに着替えろてこと」


僕が自分の服をカンナ渡しますと、


「これをですか?でもなんで?」


カンナは僕の服を見て不思議がってます。


「これから一緒に暮らすわけだし、必要な物は買い揃えないと。あとその服装だと外に出たら変な目で見られるぞ」


「まぁ、確かにこの服はわたしもちょっとと思ってましたけど。けどヒロ、今のこの世界の服装の基準てどんなものですか?」


自分が着ている服を見たり触ったりしているカンナ。


僕はノートパソコンを開きカンナにネットの服の情報を見せた。


「へぇ〜今はこんな服装がいいのですか!あっ、これなんかは可愛いです。あっ、こちらは、………」


カンナはまるで少女の瞳をキラキラさせた様に画面を見ている。


「カンナ、今から服を買いに行くぞ」


「今からですか?やったー!」


「じゃぁ行くか。カンナ」


「はい!ヒロ」


喜ぶカンナに僕はジャンパーをカンナ着させると、

アパートを出て、アパートの裏手にある駐車場へ。




◇◇◇◇




で、僕は自分のマイカーが止めてある駐車場に来ると、


「カンナ、こいつは俺の相棒のムームちゃんだ」


ガンメタで丸目四頭のヘッドライトの軽自動車のボンネットにポンと手を乗せて言いますと


「この子ムームちゃんて言うんですか」


「へぇ?あ、ああ‥‥‥カンナもしかして自動車て見たことはある?」


僕がカンナに少し小馬鹿にしたようないいかたで言ったもんだから、


「なぁ、ば、バカにしないで下さい! し、知ってますよ自動車ぐらい! エンジンをかける時は車の前にこう棒を差し込んでクルクルと‥‥‥ヒロ!この車、棒を差すところがないです!」


カンナがマジマジと車のフロント辺りを見て何故棒かまないの?てな顔をしてます。


「ハハハハハ、カンナ今は……」


と、僕は真面目な顔をして、おかしい、おかしいと連呼して言いながら車を見てます。


「おい、カンナお前の知識は……」


「はい、知識ですか?」


僕はカンナに聞くと少し質問をして見た。そして僕は悟りました。


「やっぱり、カンナの知識100年前で止まってるな」


「ヒロ、ヒロ。早く行きましょう」


急かすカンナに僕は、


「とにかくカンナには今の時代の常識を覚えさせないとな」とフゥゥとため息をして、


車に乗った二人は


「カンナ、シートベルト。シートベルト!」


カンナはワクワクしながら車の中をキョロキョロしてる。


「カンナさん、シートベルト!」


「ヒロ、シートベルトて?」


「これ、これ」と僕が掛けてるベルトに手をやる。


「これですね。う〜ん、ヒ、ヒロ、ベルト出ないんですけど」と一生懸命にベルトを引っ張るカンナ。


「そんなに急に引っ張ってはベルトはでないよ。ゆっくりと引っ張ってみな」とヒロは説明する。


「ゆっくりですか?あっ引っ張れました」

とカンナはベルトを出し

「今度はこれをどうするんですか?」


「この金具をここにカチッと言うまで差し込むだよ」


「この金具をここにカチッと、出来ました!」


「おっ。凄いじゃないか!‥‥‥うん?あはははな、なんだよカンナその格好」


カンナの顔にシートベルトが食い込んでるのを見てヒロは大爆笑。

「カンナ、こうするんだよ」と僕はカンナにシートベルトを掛け直してやった。


「ありがとうございますヒロ」


「どういたしまして。さてと行くか」


「はい」

車を動かし暫くしてカンナが聞いてきますよ。


「今の車は空は飛ぶんですか?」

「飛びません」


「じゃぁ、水の中は」

「潜りません」


「じゃぁ、じゃぁ、じゃぁ」

「宇宙にも行けないし、ミサイルも積んでないし、人や荷物を積んで走るだけだよ」

と僕が言うと、


「なあんだ。じゃぁ100年前の車と変わらないんですね」とカンナ。


「まぁ。まあ確かにその辺りは変わらないが車の性能は桁違いだぞ」


「例えば、なんですの」


「例えばこのエアコンだ」と僕はエアコンのスイッチを入れた。冷たい風が吹き出し口から出て来てカンナは

「ヒロ、ヒロ!冷たい風が」とはしゃぐカンナ。

「あと、暖かい風も出るぞ」


僕は言うとまたカンナがはしゃぐまるで小さな子供を乗せて走っている様に。


て、カンナさん!車内ではあばれないでねぇ、

あばれないでねぇ、あばれないでねぇ、あばれ‥‥‥

ぶ、無事に目的地に着くのかなあ?なあ?なあああ!

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